イギリスのプロが見る、賃貸物件の10の確認ポイント

10 key points to focus on when checking a property in the UK

イギリスで、賃貸物件を内覧しに行くんですが、何かここは重点的に確認した方が良い場所とかありますか?
そんな疑問をお持ちのイギリス、ロンドン在住の方は是非最後まで読んでいただければ、参考になると思います。
筆者はイギリス、ロンドン在住15年で、不動産業界に計13年働いている現役のプロの不動産業界人です。
不動産屋さんから物件を紹介してもらうと、物件の良いところしか教えてくれません。ここは実際あんまりよくないなというチェックポイントをお伝えしたいと思います。
弊社ではロンドン以外にも、ケンブリッジ、オックスフォード、ブライドンなどの賃貸物件をリモートで日本から探せるサービスを提供しています。イギリスで賃貸物件を見つける必要がある場合は、ご連絡くださいませ。
イギリスの物件と日本の物件探しは少し違います。
日本では、窓の向きにこだわりますが、イギリスではそうではない傾向にあります。というのも基本的に天気が悪いので、暗いですし、南向きであってもバルコニーや、窓で洗濯物を干せないからです。
窓の方角より、窓からの景色が広がっているか、建物で視線を遮られるかの方がよっぽど大事です。
キッチンにある換気扇が外につながっていないものがほとんどです。キッチンでおタバコでも吸おうものなら、タバコの煙がキッチンに拡散してしまします。
下記私が、物件を確認する際に、特に注意する点を10の項目にしてみました。
10 ボイラー(お湯)
瞬間湯沸かし器タイプ
ほぼガス式とお考えください。電気のものがまれにありますが。瞬間的にお湯を作るので、お湯がなくなることがありません。
その反面、お湯を作るのが瞬間的な圧力で作るので弱いです。大きな家には向きません。ただ日本の方は湯船にお湯を頻繁にためられるので、瞬間湯沸かし器を好まれる傾向にあります。

タンク式(電気式、ガス式どちらもあります。)
下記のようなのは、明らかにガス式です。左がガスボイラーで、右がそれを貯めておくタンクです。タンク式の場合は、タンクが大きいか確認しましょう。大体の目安ですが、身長とほぼ同じぐらいあるとイギリスでは相当大きいです。腰くらいまでしかないと小さいので、ほぼシャワー専用か、半身浴用です。お湯の圧力は強いです。バスルームが二つあるような物件は、タンクが多いようです。


白いボイラーの箱はあるんですが、瞬間湯沸かし器か、タンク式かの見分け方はありますか。タンクが見つからないんです。
こいう場合は、白いタンクの下を開いてましょう。水圧があるのが瞬間湯沸かし器タイプです。これは針のものもありますし、電子ディスプレイのものもあります。
水圧がないボイラーですと、タンクが天井裏に隠れている可能性を考えましょう。
針のもの

ディスプレイのもの

9 暖房
暖房がラジエータ式か、電気式のラジエータか、天井が温まるシーリングヒーティングか、エアコンか、床暖房を確認しましょう。
ここらへんの判断は、不動産の知識がものをいうかもしれまんが、代表的なものとして、下記ののようなものがあります。
お湯を沸かして、ラジエーターを通して部屋全体を温めるもの。
大体ガス式ですが、まれに電気式のものがあります。

電気式のヒーター
電気式のヒーターはラジエーターの形をしていますが、壁に電気のケーブルが出ています。暖かいですが、電気代はかかります。

天井がじんわり温まるシーリングヒーティング
シーリングヒーティングは電気式で、じわじわとあったかくなってくるため、温度調整がに時間差ができるようです。あんまりイギリスでは見なくなりました。壁にラジエーターがなく、壁に温度調整のダイアルだけがあれば、シーリングヒーティングの可能性が出てきます。

床暖房
電気式はバスルームだけという場合が、イギリスでは多いように思えます。ラジエーターのお湯の配管がちゃんとしているものは、大きな集合住宅には多いようです

エアコン
エアコンがあると夏場は助かるのですが、暖房もエアコンになり電気代がまあまあ掛かることが予想されます。ただモダンな集合住宅であれば、気密性も高いので、そんなに悪いわけではないと思います。

8 洗濯機か洗濯乾燥機か
洗濯機は、キッチンにあるか、廊下の収納にあると思います。私は乾燥機を使うの光熱費が上がるのでお勧めしませんが、乾燥機能があるかどうかの確認はお客様によっては大事かと思います。Dryingと表示されているか確認しましょう。あると乾燥機機能がついています。


7 収納の大きさ
特にすでに空いていて、整然として、綺麗な物件を見るときに注意が必要です。いざ住んでみたら、洋服の収納が全然足りていないなんてことはよくあります。

6 家具
現在のテナントがすでに退去している場合は、見たままの状態で家具が残りますが、そうでない場合、現在のテナント様と大家様の家具がごっちゃになっています。どの机が残り、どの家具がなくなるか、確認しましょう。

5 窓
ほとんどの比較的なモダンな集合住宅は二重窓になっていますが、古い一軒家や、外観保護区の家は一枚窓になっていることがあります。一枚窓ですと結露がでたり、断熱効果が悪いので、光熱費がだいぶ掛かる可能性があります。

4 テナントさんに大家さんのことを聞く。
現在のテナントさんがいるときは、なんで引っ越すのか、大家さんはどんな人だったか。いい物件だと思いますが、なんか入居中に問題ありましたかななど、しらっとした顔で、聞いてみましょう。本音が聞けます。インターネットのスピードはどうでしたか。どのこのプロバイダー使ってますかなどもいい質問だと思います。

3 自転車置き場
自転車を使われるのであれば、自転車置き場を見ておきましょう。専用の場所はなく、住人が勝手に使えるようになっていると思います。また自転車置き場が荒れ放題であれば、管理会社がしっかりしていない可能性もありえます。

2 リフト エレベーター
高層階にあるのであれば、何台リフト、エレベーターがあるか確認しましょう。動いていないリフトがあれば、注意信号です。メンテナンスがちゃんとしない管理会社の可能性があります。

1 ゴミ捨て場
集合住宅のゴミ捨て場を最後に確認しましょう。その住人たちの民度と管理が行き届いているかがわかります。ゴミ捨て場が散らかり放題でしたら、その集合住宅のマネージメントは終わっています。コントロールできていない状態です。

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