イギリスの賃貸契約で日本の方がよく考えがちな10の誤解

Shin

Ten common misconceptions that Japanese people tend to think about when signing a rental contract in the UK.

山田さん
山田さん

光熱費、インターネット込みの2ベットを探しているんですが、ありますか?

そんな疑問をお持ちのイギリス、ロンドン在住の方は是非最後まで読んでいただければ、参考になると思います。

筆者はイギリス、ロンドン在住15年で、不動産業界に計13年働いている現役のプロの不動産業界人です。

山田さんが思うように、こんなことをよく考えている日本人のテナントさんはよくいらっしゃいます。

今日はこちらの疑問も含め、よく勘違いされやすい10の賃貸契約上の誤解を明記したいと思います。最後まで読んでいただければ、山田さんの質問にもお答えしております。

10 不動産屋へはいくらかの仲介料金が発生する。

一文たりとも、発生しません。

あなたが英語が得意で、現地の不動産屋や、日系の不動産屋に行かれても彼らはいくらも費用をあなたから取りません。あなたが支払っているのは、大家さんへのお家賃と敷金だけです。

不動産屋はテナントに、契約書の書き換え、更新などで書類の書き換えをするときにだけ、少額の料金が発生いたします。

不動産屋はテナントをお客だとは思っていません。2019年の英国の法律改正で不動産屋はテナントから請求できなくなったためです。(The Tenant Fees Act 2019)

不動産屋に連絡することは、リクルートエージェントに登録する感覚に近いです。あなたが良い能力、学歴で、マッチする仕事があれば、職がありますよと連絡がありますが、そうでない場合は、放置されます。

弊社に仲介料金を払っていただければ、不動産屋との仲介をいたします。現実的なご予算、条件からアドバイスさせていただき、イギリスでのお住まいを確実に見つける手配をいたします。

9 敷金は戻ってこない。

普通に退去すれば、通常全額戻ってきます。

普通にというのは、入居時と変わらない状態で、さらに専門業者の掃除が完了している状態です。

退去の掃除の料金はかかります。通常は不動産屋か、または引っ越し屋さんからの紹介の業者を使うべきかと思います。

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8 家財保険は大家が支払っているので、テナントは特に気にしなくても良い。

これは一部は正解で、大家の提供した家具だけは、大家が保険に入っています。

あなたの持ち込んだ品物に対しての家財保険やあなたの引き起こす損害賠償保険には入っていません。

疑問に思われるのは、もし自分が出火して、家が燃えたらどうなるんだろうと思われますが、もちろんその場合は、あなたの責任です。

大家は保険に入っていますが、それはあなたの負担額には入っていません。

fire at the kitchen

損害保険、家財保険に気にされるのであれば、一緒に入りましょう。

正直にいうと、それぐらい気を使って物件を自分の家のように使ってもらいたいというのが本音です。

大家は保険を使って、お金で解決してもらいたいのではありません。

あなたが物件を大事に使ってくれればそれだけで良いのです。

若干の緊張感を持って、物件を使いましょう。

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7 不動産屋と大家は、賃貸契約のたびに鍵を新調している。

しません。

そのため、前のテナントが鍵のコピーを作っていて、侵入されるケースもありえます。特に前のテナントと大家がもめて、契約が終わった場合などは注意が必要です。鍵を変えるようにリクエストしましょう。

6 固定の期間の契約であっても、いざとなったら、契約は中途で解約できる。

できません。

一定の固定契約中に、退居せざる終えなくなった状態をearly temination 早期解約と言います。こちらは契約違反になります。

このことは下記の記事で詳しく書いてあります。

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5 住民税は大家が支払っている。

普通、大家は払いません。テナントが払います。賃貸不動産が決まったら、いくらになるか、確認しましょう。フルタイムの学生の場合は、全額免除になります。また単身の場合、25%のディスカウントが有効になります。

ルームシェアや、ワンルームの場合で大家がまとめて支払う場合もあります。

4 大家は中途解約条項を、なんだかんだ言っても使わない。

不動産屋がこんなことを言ってきたら、危険です。出まかせです。

特に現在、家賃の上昇率が激しいので、あなたが今支払っている家賃が、マーケット価格を大幅に下回る場合、大家は家賃を上げるか、更新しない、または中途解約条項を使って、新しいテナントが見つかりやすい、9月や4月に退去してもらうように通知するかもしれません。

notice

3 契約期間中は、私のものだから、友人とかを勝手に住まわせても良い。

そんなわけはありません。

契約書の中にあるOcasional Guest はたまたまの客であり、あなたが友人から家賃をもらっている場合は、もちろんこの該当には当たりません。また契約書には通常二週間などの縛りもあります。

一ヶ月間、長期の間、家族や、友人が泊まる予定なら、家主や不動産屋に事前に可能か、許可をもらいましょう。

friends at the flat

2 一年しかビザがないけど、イギリスに来て物件を探すのに、三週間かかってしまったので、一年マイナス三週間の契約書(344日間の契約)は簡単に作れる。

なんとも言えませんが、簡単ではなさそうです。

私はローカルの不動産屋と相手にしますので、普通は嫌がります。

というのも、大家は通常、半年、または一年以上の契約を希望しているからです。

また厄介なことに不動産屋は一年契約の仲介料金を不動産屋に支払うので、不動産屋が一年未満の契約を希望しません。不動産屋の取り分が減るわけですので。

状況によりますが、上記のような契約期間で契約できた方は相当、幸運です。また一年契約に半年後から中途解約ができるような契約も交渉次第では可能です。

1 交渉次第では、光熱費、住民税などは大家の支払いにできる。

ルームシェアの物件を探しているのですか。

10年前なら、ともかく、2023年の現在そんな契約は現実的ではありません。

あなたが法外に高い家賃でも支払わない限り,電気、ガスの料金が不透明な現在、難しい契約です。

法人契約等で、そこら辺を適当に誤魔化して、不動産屋と大家も言いくるめて、光熱費を込み込みで契約するような時代は終わりました。

今は、完全に大家さんのマーケットです。

残念ながらテナント様は、謙虚な気持ちで、就活氷河期の面接に立ち向かうつもりで、イギリスでは物件を探さねばなりません。

内定をもらった後に、「やっぱインターネットの料金だけ、込みにしてもらえませんか」など余計なことは言わないことです。

残念ながら、大家にとってはいくらでもテナントが見つかる時代になってしまったのです。

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また不動産投資のご相談も受け付けております。

気軽にご連絡頂ければ幸いです。

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ABOUT ME
西島 伸一朗
西島 伸一朗
イギリス賃貸コンサルタント/ブロガー/クリーナー
2007年にロンドンに移住して、日系の不動産会社に就職し、賃貸コンサルタントを長年続ける。2019年に独立し、現在はロンドンだけでなく、ケンブリッジ、オックスフォード、ブライトン、カーディフ、マンチェスター、リーズ、ダービー、エジンバラ、リバープール、ブリストルなどの賃貸物件をLineで探すサービスを提供している。アーセナルとサウナをこよなく好む。
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