英国リサイクル事情 Recycle in UK

 ゴミと共同体感覚 

  

 仕事へ行く前のパズーがマーケットに立ち寄り、自分でもってきた空の弁当箱に、大きな鍋でたっぷり作られているミネストローネの前で、「おじちゃん。肉団子2つ入れて」というシーンが『天空の城ラピュタ』の中にある。シータが空から降ってくる前のエピソードである。時代はあのようになっていくべきなのかもしれないとふと思った。今回はリサイクルの方法について述べたい。

 2015年10月5日からスーパーのレジ袋の全面有料化がUKで始まった。有料化にも関わらず、その後年間7億枚のレジ袋が売れてしまい、大手スーパーテスコは5ペンスレジ袋を完全に今年の夏から廃止し、代わりに10ペンスの厚めの袋を代わりに提供する。このプラスチックバッグは94%はリサイクルプラスチックで作られており、また破損した場合、交換も出来るという。海洋環境に深刻な脅威を与えているプラ​​スチックは、毎年約8百万トンが世界の海洋に侵入している。専門家はプラスチックは海洋哺乳類31種と海鳥100種以上で食べられると推定している。そしてこの汚染は人間が食べる魚等の海産物にも影響を及ぼす。

 マイクロプラスチック、マイクロビーズという言葉をご存知だろうか。海に流れ、砕け目に見えないほど小さくなり、海に漂っているのがマイクロプラスチックだ。これは海水中の油に溶けやすい有害物質を吸着させる特徴を持っていて、100万倍に濃縮させるという研究結果も出ている。ポリエステル、ナイロン等の衣服を洗濯する際にも海に流れ込んでいる。マイクロビーズは、歯磨き粉、洗顔料、ボディソープ、化粧品などに皮膚、歯を磨くために含まれている。大手化粧メーカー花王は脱マイクロビーズ政策にとりくんでおり、アメリカでは「マイクロビーズ除去海域法」がすでに成立しており、製造はすでに禁止、販売は2018年6月に全面禁止される。

 環境問題の事になると、毎回思うのだが問題の規模が深刻すぎて、政府や大手会社が規制すべきだというような、他人事のような問題に扱われがちだが、自分が何を出来るかと考えた場合、身近にレジ袋を買わないようにして、エコバッグにする、エコバッグを忘れたら、手で抱えられる程度の少量しかものを買わない等、小さなことから始められるかもしれない。

 通常カウンシルでは、3つのゴミ箱を提供している。普通ゴミ、リサイクルゴミ、そして生ごみである。リサイクルできるゴミには、段ボール、紙、新聞、雑誌、ペットボトル、缶、ビン、飲み物の紙のパッケージが含まれる。レジ袋はリサイクルできないので、

リサイクルのゴミ箱に入れず、直接入れる必要がある。生ごみは食べ物はもちろん、使用済みのティーバッグ、コーヒーの出し殻も含まれる。これをレジ袋に入れるわけにはいかないので、ゴミ箱を綺麗に使いたい場合は、土で分解可能なコンポーザブルの袋を使わなければならない。スーパーで購入できる。

 それ以外が普通ゴミになるわけだが、上記以外のものでリサイクルが必要なものを、特別な回収が必要なものを下記に示す。

 電池、プリンターのカートリッジ、携帯電話のバッテリー等はお近くの家電ショップ、スーパーで回収ボックスがある。粗大ごみは地方自治体に予約して、有料で回収してもらう。庭から出る、芝や枝などのガーデンゴミは現在、イーリングでもフィンチェリーでも問い合わせてからの回収で費用がかかる。粗大ごみも、ガーデンゴミも直接お近くのリサイクルセンターまで車等で持っていけば費用もかからない。

 根本的にゴミの問題は競争社会、市場経済が引き金になっているように思う。リサイクルをしている時間や手間があれば、他の生産的な事も出来る。他人を競争相手と考えるか仲間と考えるのか、アルフレッド・アドラーのいう、「共同体感覚」を感じ取れるかどうかが問題なのだ。

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