【初心者向け】イギリス、ロンドンで空き巣に入られにくい物件の5つの特徴を徹底解説。


イギリスで安全な物件を選ぶにはどんな物件がいいんだろう?
The five characteristics of a property that make it less likely to be burglarized in the UK.
こんな疑問をお持ちのイギリス、ロンドンに住む予定の方は、最後まで読んでいただければ、参考になると思います。
ここ数年日本人を狙った空き巣が頻発しています
筆者はイギリス、ロンドン不動産業界に計12年働いている現役の不動産業界人です。お客様の中には不幸にも空き巣、強盗の被害に遭われた件が過去何度かございました。
統計と専門家として意見から、安全な物件、危険な物件を徹底解説します。
結論から言えば、ハウスではなく集合住宅のフラットで、ポーターさん、管理人さんがいる物件で入口が外にある一階を避ければ安全な物件になります。
イギリス、ロンドンでは比較的安全な物件の5つの特徴。
- 集合住宅(フラット)で入口が外から確認できなく、2階以上にある
- ポーターさん、管理人さんがいるフラット
- カルデサック
- 治安の良い所に住む
- 日本人があまり住んでいないところ
集合住宅(フラット)で入口が外から確認できなく、2階以上にある。
一階に玄関があるハウス、または一階、または半地下フラットと比較して48%強盗の被害にあう可能性が高いという統計があります。
逆にいえば、それ以外は若干安全な物件ということになります。
そのため、メゾネットタイプであっても一階に入口があるとあまり安全面ではよくないことになります。
イギリスの住居のタイプに関しては、下記の記事をご参照ください。
https://jtecpc.co.uk/archives/281
理由は明らかで、一階に玄関があると、空き巣の犯人が外から車の中で、住人の出入りを確認しやすいからです。

路上駐車して、車の中から、空き巣のチャンスをチェックしている

集合住宅の高層階
ポーターさん、管理人さんがいるフラット
一階に受付があると、不審者の侵入抑止力になります。
受付に人はいなくても、管理人さんや清掃の方、電気技師が整備をし頻繁にしているだけでも不審者の侵入を妨げれます。

レセプション
カルデサック
家タイプでもカルデサック、住所でいうとなんとかCloseとなっている物件は泥棒に入られにくいと言われています。
なぜなら道が袋小路になっており、通常住人以外の人が出歩かないエリアとされているからです。変な人がいると周りの住人も監視してくれます。
プロの泥棒は、衝動的に家に侵入しません。
家の前に何日も車の中から監視して、この時間にご家族が家を出て、何時には戻ってくるという生活のサイクルを学習してから侵入します。
その為袋小路の道路は、住人の目に晒されるので、監視には適さないわけです。

カルデサック 袋小路
治安の良いところに住む。
外交官、大使館が多く住むエリアでは、警察の巡回が多いので安全とされています。
ロンドンではRichmond が比較的良さそうではあります。
最後に犯罪率の統計を貼っておきましたので、ご参照ください。

リッチモンドのあたりは比較的安全
日本人があまり住んでいないところ
日本の方は、お子様の学校のため住む人気のエリアが限られています。そのため昔は安全とされてきたエリアであっても、現在空き巣の対象になっています。
少し学校から離れても、防犯のため、集合住宅に住むのもご一考されてはいかがでしょうか。
イリギス、ロンドンではどんな物件が空き巣に入られやすいか。
- ハウス(集合住宅ではない)
- ポーターのいない集合住宅
- 外に一階、または半地下にあるフラット
- 増築された、ペントハウス
- 治安の悪いエリア
- 外装工事のため、足場が立ちっぱなしになっている階上にあるフラット
ハウス
ハウスタイプでも、特にディタッチハウス(一軒家)や、エンドオブテラスハウスの場合、どこにも面していない面積が多くなり、泥棒の侵入だけではなく逃走経路が多くなります。

ディタッチハウス
ポーターのいない集合住宅
階上にあるフラットだからといって、絶対に安全かというとそうでもありません。
かつて、日本の方が多く住むロンドン西部のフラットで、共通の扉の鍵がコピーされ、かなりの被害を受けたことがあります。
その物件はポーター、受付がいない建物でした。

ポーターのいない集合住宅
外に一階、または半地下にあるフラット
集合住宅であっても、共通の入口ではなく、お部屋に入るのに直接外に入口が面している一階、半地下の物件、メゾネットでありながら、入口が一階にありすぐに階段があり、2階にお部屋があるような作りはあまり安全とは言えません。

半地下のフラット
足場が立ちっぱなしになっている集合住宅
かつて私のお客様で、外装工事の足場、スカホールディングが立ちっぱなしになっていた、階上のフラットに住んでいらっしゃった方がいらっしゃいました。
その足場から侵入され、玄関から逃走するケースがあました。その物件は日中はポーターさんがいらっしゃる物件でありました。

スカフォールディングが立っている
増築されたペントハウス
集合住宅でありながら、屋上に後から作られたペントハウスが稀にあります。
そしてその階にはリフトが一階から直接繋がっていなく、リフトの最終階から、屋上には階段で歩くタイプの物件がたまにあります。
近所の方の目線が入らないのは通常はメリットなのですが、防犯の点からは諸刃の剣になり、若干危険な物件になります。
ただこのような物件は侵入者が内部の犯行の可能性が多いように思えます。

後から増設したペントハウス
治安の悪いエリア
主なロンドンの人気のエリアの2019年から2020年度の犯罪件数の抜粋です。
表で見るとウェストミンスター区の犯罪率がダントツに高くなっていますが、これはウェストミンスター区は繁華街が多いため、空き巣の件数だけではないためです。
公共住宅が多いエリアは住む地域に関係なく、治安が良くないとされています。
Barnet | 31,911 |
---|---|
Brent | 31,725 |
Camden | 38,530 |
Ealing | 32,841 |
Hammersmith and Fulham | 23,360 |
Islington | 30,392 |
Kensington and Chelsea | 24,304 |
Richmond upon Thames | 13,413 |
Westminster | 73,603 |

カウンシルフラット、メゾネットタイプとタワーブロックが典型的なカウンシルフラットです。
毎日のスケジュールが単調になりがちだと、空き巣に入られる可能性が高くなるとされています。
旦那様は朝6時に毎日出社して、奥様は8時から9時までお子様と学校にいくという、単純な生活を月曜日から金曜日までされていたとします。
泥棒は家の前に車を止めて、ご家族のスケジュールを確認しますので、それがわかるとターゲットの対象になります。
そのため、2階以上のフラットは、進入経路の確認しずらいので、対象から外れやすいのです。
イギリス・ロンドンの安全な物件まとめ
- 集合住宅(フラット)で入口が外から確認できなく、2階以上にある
- ポーターさん、管理人さんがいるフラット
- カルデサック
- 治安の良い所に住む
- 日本人があまりいないところ
とは言っても、集合住宅で、ポーターのいる高層階は、値段が高いし、子供の通う学校から遠くて現実的ではないと方もいらっしゃると思います。
ロンドン中心部には住みたいが、ポーターブロックに住むには、予算がない方もいらっしゃると思います。
下記の記事では賃貸物件は決まってしまって、これからどうやって空き巣から身を守るかということについて解説いたします。
統計参考サイト
https://www.adt.co.uk/blog/top-security-tips-for-your-apartment-or-flat
https://www.ukcrimestats.com/National_Picture/
https://www.finder.com/uk/london-crime-statistics