英国ハーフマラソン事情②Half Marathon in UK vol.2

 

内容

鈍る野生の感

赤いビニール

コース

意外な走者

 

鈍る野生の感

  私は野生の感で、「下る方向」に向かった。だんだん住居が多くなってきて二百メートルほど下ったあたりで、野生の感がこれは違うと訴えてきたので、Uターンした。すでに私の感はドメスティックで役に立たないのであった。先ほどの分岐点に戻って山の中に入ったが、「こちらもなんとなくちがくねぇ?」とまたUターンした。すでにアラフォーの迷子だった。小学生みたいにドキドキした。このままスタートに戻って、嫁と娘に会って「お父さん、道に迷ったから帰るわ」と言うしかなかった。ダサい。どうしよう。途方にくれた。

 

赤いビニール

 いい天気だったが、見上げると南にはどす黒い雲が見えていた。するとだ。分岐点の左側に牧草地帯に入っていく木の上に赤いビニールのテープが巻きついているのに気がついた。怖かったが私有地ぽい牧草地帯に入った。すると牧草地隊の端っこに100メートルごとにその赤いビニールがあるのに気づいた。もうこれにかけるしかなかった。これを追っていければ何かあるかもしれない。たまたま土建会社が検地をする必要があってつけたビニールだって可能性もある。しかしながら走りながら思ったのは、それありえない、これで道はあっているとうい確信だった。なぜなら木や電柱がなくて赤いビニールがつけられrないところは、地面に赤のスプレーで矢印が差してあったからだ。白兎を追う、不思議の国のアリス状態だった。ちなみに今回がハーフマラソン大会に初出場だったと言うことは今更言うのだが、一つ後からモラルめいたことを教訓として引き出すのであれば、遅刻は絶対にしてはいけない、特にそれが初めてならばだ。

コース

 走路はメールで一回だけちらっと見たが、基本はドーナツ状を反時計回りに走るコースだったが、真ん中あたりで、ドーナツの中心部に向かい、戻ってくると言うコースだったという事を覚えていた。つまりその中心部に向かうところまで行けば先頭集団に会え、そして運営に私が遅れてスタートしてしまっている事をアピールできるのではと思った。

2019-05-08 9.46.08

 

 ハーフマラソンは合計13マイル、21キロになるのだが、英国ではほとんどがマイルの表示になる。現時点でまだ3マイルしか走っていない。あとから知ったのだが、このマラソン大会はトレイルランニングというカテゴリーになる。普通のロードマラソンと違うのは、舗装路ではなく、道のない山岳を走るコースのことだった。イヤホンで音楽を聴きながら走っていたのは本当に序盤だけで、あとからうざったくなり、イヤホンは外した。水筒に入った、アミノ酸ドリンクが甘すぎて、普通の水が欲しくなった。

 ドーナツの中心部に入っていくところに運営の人が立っていた。「ああ、君か電話くれた人は?」という問いに私は完全に疲れ切っていたので、「そうだ」と行ってしまった。娘と嫁がイラついていたので、運営に電話するほど気が利いていなかった。急な丘だった。とても走れない。上から中心部にすでに行ってきた先頭集団がこぞって降りてくる。その時に私に向かって「ウェルダーン」と行った。これが市民マラソン選手の挨拶なんだということはなんとなくわかったが、私がむっちゃ遅れていてなんとかここまで走ってきて、上から目線で「まああんたも頑張れよ、俺の方が全然早いけどね」みたいな感じで思われていると思うと若干腹が立ってきた。(遅刻したくせに、、)最後尾らしき女性が100メーター先に見えた。こんな坂とても走れないので、歩きながら登っている。やっと一人抜いた。ああ、これでビリけつではないのだという安堵に覆われた。そしてそのドーナツの中心部に向かうまでにもう一人抜いた。なんとドーナツの中心部には給水地点があって、水も飲めるしバナナもらえた。運営の人にもう半分走った?と聞いたら、いやいやまだ4マイルだと行った。絶望した。まだまだ序盤もいいところだった。ドーナツの外周にいく走路は走ったところで、さらに降りだったので、スピードが出やすかった。こけると危ないのでそんなにスピードは出せなかった。

 

 

意外な走者

 するとだ。前から白人の男性がドーナツの中心部に向かって走ってきているのがわかった。この人が運営に遅れると電話した走者に違いなかった。私は10分遅刻したが彼は20分遅刻してきた。どちらが頭がいいかいうまでもなかった。私の方が10分文だけ頭が良いに決まっている。私は先ほどの先頭集団に浴びせられたように「ウェルダーン」と20分遅刻してきた走者に言ってやった。これでゴールすればとりあえず男性女性も含めて、ビリけつではないとうことが私の安全保障に繋がった。走り切るしかなかった。坂が終わり、運営の人がいたが、もらったバナナの皮を道端に捨てるほど、ガサツではなかったので、運営の人に渡してあと残りは8マイルだった。

 ウォールディンガムは、私立の学校を中心に山の中に牧草地帯もあり、大変のどかである。もし来年も参加できるのであれば、そうしたい。雨が降ってきた。しかもかなりドシャ降りになってきた。幸いにも体は完全にあったまっているので寒くはない。トレイルから舗装道路に出るあたりで、中間地点の水補給の机があった。このあたりで200メートルぐらい前に一人走っている人が見えてきた。この人を抜くことができたらなということが自分の目標になった。おいていかれるわけにはいかない。30分もかけてダンダンとだんだんと近づいてきた。私が後ろから近づいてきていることは気づいているはずである。

 30分も後ろから人を追っていると、その人の顔がどんなんだろうと想像を膨らませてしまう。別に綺麗な人であるとかは後ろから見ているので期待はしていないが、追い抜く瞬間にその人の顔を覗き見る。もちろん想像とは違いなんか変な感じになる。学校内に入ってくると、コースが明らかになり、すでにゴールした人たちが帰宅準備をして「ウェルダーン」と言ってくる。もうすでに慣れっこ。大体励まして言ってくれているのだから、むしろ遅れてきて、意識過剰になっていた私が悪いのだ。本当にごめんなさい。心から謝罪をしたいです。ゴールを着ると3時間40分ぐらいで、散々の結果だったが、実際は10分遅刻で、10分ぐらい迷っているので、それを差し引くとまあまあかもしれない。本大会は、ハーフマラソンとフルマラソンの合同だったため、フルマラソンの先頭が私がゴールして10分後ぐらいにゴールした。すごいなと純粋に思った。自分もフルマラソンを走る日が来るのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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