英国版モノポリーで遊ぼう! Let`s play Monopoly!

Game in UK

  誕生日、結婚記念日、クリスマス等、様々な機会でイギリス人の嫁の親戚の家にお邪魔をすることがある。ホームパーティというと庭でバーベキューが多いが、ダイニングの一角に沢山の料理が用意され、リビングや、キッチン、庭などで、適当な話し相手を見つけ、ワイングラスを片手にのんびりと寛ぐものもある。だがこのようなパーティーでは、私一人が日本人。場合によっては半日に渡る英会話も大概に疲れる。そうなると親戚の子供の部屋にいって、ゲームに混ぜてもらうのだ。

 最近買ってもらったテレビゲームなど、親戚の子が自慢げに見せてくれるのだが、私が二、三回やって見るとその子以上にうまく出来てしまう。その子が「このゲームやったことあるの?」と聞いてくるが、初めてやるものが大半である。君はこのゲームに五百時間以上は費やしているかもしれないが、私はこのようなゲームならファミコンのコントローラーのA・Bボタンが四角いゴムだった頃から数えて30年近く経験がある。歴史が違うのだよ、歴史が。そんなわけでマリオカートなどをプレイしだすと親戚一同でテレビの前に立って、視界に入って来て、子供の勝利を手助けしようとしだす。こんな東洋人にゲームで負けるとなると面白くないようだ。

 なのでカードゲームもやるし、お絵かきもお付き合いする。親戚の子が今遊んでいるRPGのゲームの進度を見せられるのがつまらなくなって来た。親戚の男の子と女の子が一緒だと興味が一致しない。そこでみんなの妥協点を見つけることになる。まあ、無難な選択、それがボードゲーム、モノポリーなのである。

 20世紀初頭にアメリカで生まれたこのボードゲームは、すごろくの要領で盤上を周回しながら進められる。他のプレイヤーと盤上の不動産を取引し、高額なレンタル料を徴収したり、資産価値より高値で売却する交渉をしながら、自らの資産を増やしていく。最終的に他のプレイヤーを全員破産さて、生き残ることで勝者となるのだ。イギリス版では、ロンドンでお馴染みの地名が出てくる。緑のグループなら、オックスフォードストリート、リージェントストリート、ボンドストリートなどのショッピングエリアだ。

 

 ゲーム序盤は運が支配し、中盤は交渉力と決断力、終盤には勝ち負けが見えて、諸行無常の響きありといった展開だ。四人でプレイするなら先行が有利で、最初の資金で不動産、鉄道、電気、水道会社を出来るだけ買ったほうが良い。鉄道四社、キングズクロス、マリルボーン、フェンチャーチストリート、リバプールストリートは不動産のように、投資が出来ないため、軽視するプレイヤーもいる。しかしながらこの四つを独占できれば、投資の手間なしで二百ポンドが確実に入ってくるのはありがたい。地味な資金が貴方に勝利をもたらすであろう。

 とはいえ、勝利の決め手はやはり不動産投資である。理想的にはオレンジのエリア、ボウストリート(ホルボーン)、マルボロウストリート(チェルシー)、バインストリート(シティ)、この三つの不動産がゲームの中で一番コマに止まる可能性が高いとされている。ここでキーとなるのが、チャンスカードやサイコロのゾロ目を三回連続で出すと強制的に送られる刑務所の存在だ。刑務所の後ろにある不動産はプレイヤーが停まりやすく、家賃を支払ってくれる可能性が高くなる。刑務所を脱出するには、サイコロのゾロ目を出すか、お金を支払わなければならない。

 ゲームの中盤できついのは、所有している不動産ごとに税金を支払わせられるカードを引いてしまった時だ。お金持ちから一気に破産へと導かれる危険なカードである。

 まあ、そんな戦術を頭の中にはあるものの、これは親戚のおじさんと子供相手の取引なのだ。一番不動産価値のないオールドケントロードと最高額のメイフェアをタダで交換してやるぐらいでないと親戚のおじさんはつとまらないのである。

 もしまだ遊んだことがないのであれば、英語のマニュアルと格闘するよりは、一度でも遊んだことがある人に教えてもらいながら楽しんでもらいたい。

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