英国減量事情 diet in UK

Shin

  ジム選びに関して 書かせて頂いたが、それから半年後の話である。74キロから65キロまで体重が落ちて、少しは筋肉もついたように思う。ダイエットや筋トレを始めるとジムになんかにお金をかけて…と思う人もいるかもしれないが、実際はそれ以上に費用がかかった。

月に8回、45分間のセッションをみっちりと、ウェイト、エアロ・バイク、ダンス、ボクシング等のグループセッションを受けて、月85ポンドを払った。私にとって、この半年分のジム代は価値があったと思う。

   ジムに通い出すと、エクササイズ用の道具にお金をかけたくなる。迷ったものの、購入してしまったのが、スマート・ウォッチであった。心拍数、消費カロリー、走った距離が分かるのは便利なのである。またブルートゥースで体重がスマホに自動的に記録される体重計も買ってしまった。ランニング・シューズ、ジム用のTシャツ、半ズボン、グラブ等にも投資し、これらには至っては全く後悔はない。

 

   次に費用を要したのは、サプリメントの購入である。普段運動していないのに急に運動をしだすと、免疫が下がり風邪をひきやすくなってしまう。そのために必要な栄養を補わなければならない。マルチビタミン、アミノ酸、BCAA、クレアチン、グルタミン酸等を購入した。筋肉の増量を促進するためにプロテインも必須である。食べ物からの吸収だけでは不足してしまうからだ。

   そして最も費用を要したのは食費であった。食事制限をするということは、食べる量を減らすことではなく、口にするものを制限するということだ。高タンパクなものばかり、食べようとすると、安価ではない。鶏胸肉もオーガニック、フリー・レンジと厳選されたものを選び、専門食品店にも買い出しに行った。あるボディビルダーは、馬肉を普段食べていると言ったが、私はそんな高価なものは普段から食べられない。ボディー・メイクには、時間とお金がかかるのだ。私はこんにゃく、卵、納豆、オーガニックの玄米、オートミールやバナナをよく口にした。(ちなみにバナナは減量には糖質が多いのであまり良くないらしいが。)またビールはノンアルコールビールにし、食費への出費は結果として、ジム料金の五倍以上は毎月かかった。炭水化物は安くて、手軽だが残念ながら太るのである。  

    実は今月からジムに行くのを辞めた。自分のトレーニングのやり方に対して、このジムでいいのかと疑問が湧いて来たからだ。グループ・トレーニングは、モチベーションもあがり、汗をかくには最適だが、筋肉を肥大化させるには適切なように思えない。筋肉肥大化にはパーソナル・トレーナーをつけて、マシンでウェイトトレーニングをする方法が最善だと思った。しかし私がマッチョになりたいかというとそうではない。憧れがないわけではないが。減量期と増量期を気にしたり体重を一定に保てない、ボディビルダータイプは結構面倒そうなのである。どちらかというとボクサーのようなすらっとしながらも、き筋肉が付いている体には憧れがあった。しかしながらボクシング・コースにも何回か通ってみたが、リズム感が必要で、スピード感もない私には向いているようには思えなかった。また人と戦うことが自分の性分には合わないと改めて気づかされた。

   やりたい事など特になかったが公園を走っていて、目標が見つかった。ジョギングをしている人が着ているフルマラソン完走の記念Tシャツが欲しくなった。完走した者だけが手にするであろう達成感を味わってみたいと思った。余計な贅肉もそしてせっかく付いてきた筋肉もそぎ落とすことになる。マッチョとはまさに逆のタイプである。マラソン中、自分の娘に路上で応援される姿を想像し、これをモチベーションに変える。とりあえず、イーリングのハーフマラソンに登録だけはした。この話の続きは、いつかこのブログで書きたいと思う。

 

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西島 伸一朗
西島 伸一朗
イギリス賃貸コンサルタント/ブロガー/クリーナー
2007年にロンドンに移住して、日系の不動産会社に就職し、賃貸コンサルタントを長年続ける。2019年に独立し、現在はロンドンだけでなく、ケンブリッジ、オックスフォード、ブライトン、カーディフ、マンチェスター、リーズ、ダービー、エジンバラ、リバープール、ブリストルなどの賃貸物件をLineで探すサービスを提供している。アーセナルとサウナをこよなく好む。
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