イギリスで2016年6月23日に国民投票,Referendumが行われ、イギリスのEU離脱が決まり、それからすでに3年が経った。ここ3年間のGDP,失業率をEUの状況と比較して今後の英国、欧州の展開を考えてみたい。
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失業率 |
GDP |
人口 |
不動産平均価格 |
イギリス 2016年 |
5% |
1.7% |
65.38 |
219.000GBP |
イギリス 2019年 |
3.8% |
1.4% |
66.19 |
228.000GBP |
EU 2016年 |
12% |
1.8% |
339.88 |
× |
EU 2019年 |
7.6% |
1.2% |
340.72 |
× |
https://jp.tradingeconomics.com/からの統計
上記を見てみるとわかるが、失業率はイギリス国内は下がって、実はこのこと自体は欧州も下がっており、GDPは正直どちらとも良いとはいえない。ただ日本が2019年現在で0.6%ということを考えるとどちらもまだましということになる。しかしながら、ロンドンの街中を歩いていると、浮浪者が昔に比べて多くなったような気がするのは気のせいだろうか。
欧州、そしてイギリスの経済がここ3年間なにか変化があったかと言われるとマスコミに騒がれるよりは、あんまりそうでもなかったのではないかと思う。多くの企業が足踏みをして、実際日本の何社かがイギリスに欧州に拠点を移したが、それに意味があったのか現時点では成功だったかどうかはなんとも言いかねる。
現在保守党からボリス・ジョンソン全外相とジェレミー・ハント現外相で7月下旬に党員によって、次期首相が決まる。ジョンソン氏はもともと離脱強硬派なので政見は明らかである。合意なき離脱もあり得るだろう。ハント氏は日本語が喋れるというので有名だが、現在ではブレクジット肯定派ではあったが、彼もテリーザ・メイ首相と同様かつは反対派だった。ジェレミー・ハント氏は大変素晴らしい政治家かもしれない。しかしながらおそらくイギリス国民は変化をもとめているように思える。