【緊急 2023】イギリス、ロンドンの賃貸物件が劇的に不足!!


イギリス、ロンドンで賃貸物件を探しているんだけど、なんか物件すぐに決まっているし、そもそも不動産屋のホームページに物件が少ないんだけど、大丈夫ですかね?
URGENT: There is a shortage of rental properties in London and the whole the UK!!
そんな疑問をお持ちで、イギリス、ロンドンに2023年の春に移住を予定されている方は是非最後まで読んでいただければと思います。
結論としては、今緊急で、賃貸物件が不足しています。そして、家賃が半端なく急上昇中です。
一つの賃貸物件に対し、内覧者が1日で16件以上もあるような状態が続いています。
上記は、3人が一緒に内覧してますが、そのほかにも三つのグループが入っていきました。
ロンドンに限っても、とても日系の不動産屋だけで、日本からいらっしゃる方をまかなえる賃貸物件はございません。
現地のエージェントも使わないといけません。それでも大変厳しい状況です。
弊社ではお客様から料金をいただいて、英国の現地のエージェント、オンラインにある全ての物件から内覧のアレンジをしております。
仲介料金に関してはリンク先をご覧くださいませ。
筆者はイギリス、ロンドン在住15年で、不動産業界に計13年働いている現役のプロの不動産業界人です。イギリスの地方(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)、ロンドンの物件探しを、リモートで、渡英前に見つける弊社のサービスをご利用くださいませ。
なぜ2023年英国の賃貸物件が減っているの?
1.税制が変わった。
- 投資目的で賃貸物件を持っていた大家さんが、毎月の住宅ローンに対して、今まで所得から相殺できていたのに、それができなくなりました。更に物件の改装や改築で借り入れたローンの利息も所得から相殺できなくなりました。この税制の変更で投資目的の大家に不利になりました。(Section 24 of the Finance Act 2015)
- コロナ中における不動産市場を活気づけるStampduty(印紙税)を払わなくても良い控除期間が、2021年10月に終了しました。再び課税されるようになりました。そのため投資用の物件購入が現在魅力的ではなくなりました。
2.銀行の金利が上がった。
銀行の金利が上がっています。住宅ローンの支払いが毎月多くなり、利益率が減っています。
3.インフレにより共益費が上がる。
イギリスの最低賃金が,時給59ペンス上がり、20224月から時給9.5ポンドになります。大家さんが物件に支払う、共益費(サービスチャージ)が上がることが予想されます。
- 共益費(サービスチャージ)
エレベーターのメンテナンス、共有のエリアの掃除、業者に対して支払っているゴミの回収料金、屋根のメンテナンス、インターネットの配線の敷き直しなどに使われます。
テナント様ではなく、大家さんが支払うコストになります。
4.大家が個人契約に対して、理由なく契約を切ることが難しくなった。セクション21の変更
Secition 21の通知が個人契約に置いて、家主にとって大変大事な通知でした。この通知はテナントの過失がなくても、例えば家主が家賃を上げたい、売却したなったなどの理由で、事前に通知しておけば、契約満了を持って、契約が解除できるというものでした。それがテナントの過失なしでのセクション21の通知が使えなくなりなりました。
5.2025年からEPCのレートC以下の物件が賃貸できなくなる。
EPCとは電気、ガスが、物件の中で効率的に使われているかを示すものです。簡単なものとしては、電気をLEDにして省エネにする方法がありますが、面倒な方法として、二重窓(エコガラス)にしたり、壁を断熱材にしたりなど、規制が厳しくなるようです。
そうなると特に大きな古い一軒家は、賃貸しづらくなります。
投資目的の大家が賃貸物件を手放し、売却している。
上記の5つの理由により、投資として魅力が無くなりつつある賃貸投資物件が、売り出しになり、賃貸物件が減っているのです。
賃貸の供給も下がり、ルールが難しくなるけど、家賃も大夫上がるんだから、逆に賃貸市場は魅力なのでは?と思う方もいらしゃるかもしれません。
大家さんは毎月の住宅ローンで苦しんでいます。
大家さんが、500Kで物件を2010年に25年ローンで、買ったとします。
現在家賃が月2000ポンド、
住宅ローンが毎月1500ポンドだとします。
2000-1500=500ポンド(利益)
上記概算です。細かな経費がもっとあります。ご参考程度で考えてください。
従来の税制では、この住宅ローンは免税として相殺できましたが、現在はグロスの家賃収入に対して、徴税されるようになりました。(大家さんの収入によって課税率が違います。)
物件の外壁工事や、リフトが急に止まって、サービスチャージとして急に6000ポンドの徴収、そんなことが急に起きるとたまったものではありません。
それでも利益はなんとか出そうですが、ハラハラドキドキで精神衛生上、よくない投資といえます。
2022年の現在、もし物件が700Kで売却できるとしたら、キャピタルゲイン税を払ったとしても、あなたなら売却したくなりませんか?
英国政府が税制を変えた理由に、投資家によって、物件の値段が釣り上げられていると考えたからです。
投資家が賃貸物件を手放すことによって、賃貸物件が減り、逆に残った賃貸物件が物件を購入できない英国国民にわたり、不動産価格が安定すると予想したのです。
現在英国で物件を購入するならば、値段は安定するかもしれませんが、逆に賃貸は割高になってしまいました。
そして更に悪いことに、今回のウクライナでの戦争とコロナのせいで、エネルギー費など、インフレが起き、最悪の状態になっています。
どうやって少ない賃貸物件から、イギリスでお住まいを確保するか。
今、賃貸物件が少ないと言っていますが、本当にどうか一度自分で調べてみてください。
どこの不動産屋さんでもいいです。大手日系の不動産屋さんに、あなたが欲しい物件、エリア、間取り,ご予算で検索をかけてみてください。
何件物件が出てきましたか?一件ありましたか? 大変まずい状態になっていることに早く気づいてください!
さて、どうやって自分の英国での賃貸を確保するかについて、アドバイスします。
1)【更新の場合】他に引っ越すか、更新するかを早めに決める!
大家さん、不動産屋は、20%近くお家賃を上げてくる可能性がございます。
他にお住まいを探したい場合は、早めに他の不動産屋に連絡して、内覧のアレンジをしてください。
それでいいものが見つかれば良いですが、見つからない場合は、早めに更新の内容に渋々でも合意してください。
ギリギリまで待っていますと、不動産屋の内覧が始まり、更新できなくなり、追い出される可能性もございます。
最低でも契約終了の一ヶ月以上前には決めてください。
2)【新規】まだ日本にいて、これからイギリス、ロンドンに住む場合は、早めに準備しておく。
あなたの会社の人事は現在の英国の賃貸マーケットをわかっていない可能性がございます。ご予算と実際の価格に隔たりがある場合、自分での持ち出し、または人事に予算を上げるように事前に交渉しましょう。
あなたは現代の夏目漱石になるかもしれない!?
夏目漱石のイギリス留学は失敗したと言われています。
彼の性格が、引きこもりがちだったとも言われていますが、もう一つの要因としてお金がなかったからです。
当時の文部省は、漱石に現金をわたし、これでイギリスの大学に行ってこいと命令しました。当時の日本政府はイギリスの物価を完全に見誤っていました。森鴎外のドイツ留学とは違って、当時もイギリスの物価は高かったのです。
そしてオックスフォードやケンブリッジに行ってはみましたが、学費の高さにびっくり!!
漱石はロンドンに戻りましたが、それでロンドン大学に通う学費もありませんでした。
それでロンドン大学の先生に師事を仰ぎ、授業料を個人的に支払って教えてもらっていました。
また日本の政府からいただいている学費を社交費などには使わず、大量の書籍の購入に充てたため、引きこもりがちになり、発狂したと言われています。
漱石は、2年の留学中に五回も引っ越しました。
3)渡英前に、賃貸物件をオンラインで決めてしまう。
あなたの目的は、イギリスで賃貸物件を見つけることでは決してありません。限られた時間で、いかに海外で英語を使って、国際的な仕事、学業の成果を出すことに集中することです。大変貴重な時間になると思いますので、漱石のようにお住まい探しで悩まないでください。
まあまあ新しいかんじの集合住宅であれば、オンラインで探されても問題ないと思います。家タイプは結構クセがあり、良し悪しがあります。
【詳述】10分で理解できるイギリスの13の住まいの種類
4)自分の予算のマックス金額で物件を探す。
あなたのご予算が月2000であれば、マーケットに出ている2000の物件で探してください。何を当たり前なことを言っているのかと思われますが、お客様によっては、少しまかるのではないか勘違いされている方がいらっしゃいます。
あなたのオファーが2000の物件に対して、1900だった場合、それだけオファーが成立する可能性が低くなることを理解してください。
言ってみれば、就職氷河期の就職面接です。あなたは面接の終わりに、良い印象を持たれました。しかしながら面接官に対して少し、初任給をあげてくださいと要求しているようなものなのです。
英国の賃貸マーケットが深刻に変わっています。この深刻さを事前に理解することは大変大事かと思います。事前に賃貸物件のサーチをしてください。
まとめ
- 税制(Section 24)が変わり、投資用として不動産をキープする理由が大家からなくなった。
- インフレにより、不動産を所有する大家のコストが上がった。
- 物件へのオファーはマックス額で勝負する。
参考ウェブ
- Addressing the Under Supply of UK Rental Housing 英国の賃貸住宅供給不足への対応
- A desperate shortage of rental properties has left tenants struggling as one letting specialist blames government policies 賃貸物件の不足が深刻化し、テナントが苦境に立たされている中、ある賃貸専門業者は政府の政策を非難している。
- Rates on Buy-to-Let Mortgages Hit 7-Year High Buy-to-Let(住宅ローン)金利が7年ぶりの高水準に
- Five changes in buy-to-let tax landlords should know about for 2022 2022年に向けて大家が知っておくべき購入税制の5つの変更点
- What Landlords Need to Know about Section 24 大家さんが知っておくべき24条について
- EPC ルールの変更について
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