山田さん会社から1年間ケンブリッジ大学で修士取得のためいくことになります。妻も子供もいます。大学から紹介される寮に住めればいいのですが、外れた場合、賃貸仲介お願いできますか。
もちろJTECでケンブリッジでの賃貸仲介お任せ下さい。こちらが弊社の仲介料になります。
大学関係者は、所属するカレッジや学部経由で大学運営のナーサリーに申し込めます。これは民間より圧倒的に安く(時間あたり£8〜£12程度)、教育水準も高い。赴任が決まったら、住居探しと同じタイミングでナーサリーの申し込みも始めてください。間に合うか間に合わないかは、本当に動き出した時期で決まります。
ロンドンから電車で最速48分。なのに家賃はロンドン並み、ときにそれ以上。これが2026年のケンブリッジです。
「いやいや、地方都市でしょ? そんなに高くないでしょ?」と思った人。残念ながら、その感覚は5年前で止まっています。世界トップの大学と「シリコン・フェン」と呼ばれるバイオ/テック産業がぶつかり合った結果、ケンブリッジは英国で最も物件が決まりにくい街のひとつになっています。空室率は2〜3%。いい物件は1〜2週間で消える。
僕は2008年からイギリスの不動産業界に関わっていて、今はロンドン拠点で日本人向けのリロケーションサービスをやっています。ここ数年、ケンブリッジ案件の相談がはっきり増えました。アストラゼネカ、GSK、各種スタートアップ、そして大学の客員研究員。背景はバラバラだけど、みんな同じところで詰まる。「保証人がいない」「内見できない」「学区がわからない」。
ケンブリッジに研究員として赴任することになりました。リモートで家を探したいんですが、英国の保証人もいないし、詐欺も怖くて。何から手をつければ……?
大丈夫、毎月そういう相談を受けてます。ポイントは3つだけ。
- 保証人問題の突破カードを準備する
- 2026年5月から始まる新法律(前払い1ヶ月縛り)を理解しておく
- エリアと学区を先に決めてから物件を探す
順番にいきましょう。
ケンブリッジってどんな街?


人口は約14.5万人。日本人の感覚だと「中規模の地方都市」に見えるサイズ感です。でも住んでみるとわかる。ここは普通の地方都市じゃない。
街の中心にあるのはケンブリッジ大学。31のカレッジが石造りの建物として点在していて、観光客がパント(小舟)を浮かべるあのCam川沿いの風景は、もう「絵葉書そのもの」です。一方で、街の北側には「Cambridge Science Park」、南側には「Cambridge Biomedical Campus」。アストラゼネカ本社、Wellcome Sanger Institute、AddenbrookesHospitalなど、世界レベルの研究機関がぎっしり詰まっています。これが「シリコン・フェン」と呼ばれる所以です。
つまりケンブリッジで暮らす人は、ざっくりこの3層に分かれます。大学関係者(教員、研究員、大学院生)、テック/バイオ企業の専門職、そして地元のファミリー層。賃貸市場もこの3層を意識して動いています。
もうひとつ大事なのが自転車文化。ケンブリッジは「英国で最も自転車通勤率が高い街」と言われていて、街全体がコンパクトで平坦。車がなくても十分に暮らせます。むしろ駐車場がない物件のほうが多いくらい。日本から赴任してきて、最初に買うべきはソファでも炊飯器でもなく、自転車と頑丈な鍵だったりします。
ケンブリッジとロンドンの公共交通機関


電車でケンブリッジ駅からロンドン・キングスクロスまで最速48分。これは新幹線の品川〜小田原くらいの感覚。1日約133本の電車が走っていて、平日朝のラッシュ時間帯は10〜15分に1本のペース。Great Northern と Thameslink の2社が運行しています。
キングスクロスだけじゃありません。Liverpool Street駅へも直通便があって、こちらは70〜80分。シティで働く人ならこっちのほうが便利な場合もある。さらに、Thameslink線を使えば乗り換えなしでGatwick空港やBrightonまで行けるので、出張族にも嬉しい立地です。
もうひとつ知っておくべきなのが「Cambridge North駅」。サイエンスパークのすぐ隣にできた新しい駅で、2017年開業。サイエンスパーク勤務の人なら、市内中心部に住むよりCambridge North駅周辺(Chesterton北側、Milton Roadあたり)に住んだほうが通勤が圧倒的に楽。これ、意外と見落とされがちです。
車の場合は、ロンドンまでM11経由で約1時間半〜2時間。ただし朝夕は渋滞でぐっと伸びます。ケンブリッジ市内自体も中心部はパーマット(駐車許可証)必須で、観光シーズンは渋滞も激しい。ぶっちゃけ、ケンブリッジで車中心の生活を組むのはおすすめしません。
バスは「Stagecoach East」が市内を網羅していて、ロンドンへの長距離バスもNational ExpressやFlixBusが出ています。料金は電車の半額以下。ただし所要時間は2時間30分〜3時間と長め。学生やコスト重視の人は使いますが、毎日の通勤には向きません。
ケンブリッジの治安とエリア選び


ケンブリッジは全体的に安全な街です。1,000人あたり犯罪発生率は約75件で、英国の都市としては中程度。ただ、エリア間の格差ははっきりあります。住む場所によって体感する「治安」が全然違う。これ、移住する前に絶対知っておいたほうがいい。
圧倒的に治安がいいエリア
Newnham(ニューナム)と Castle(キャッスル)。この2つは犯罪発生率が市内最低レベル(1,000人あたり40件台)。シニアの研究者やカレッジのフェローが好む、品のある住宅街です。家賃は高いけど、長期で住むならここが鉄板。Cam川の西側、大学のメインサイトに近く、徒歩・自転車で大学まで通えるのも大きい。
ファミリー向けで安定したエリア
南部のQueen Edith’s(クイーン・エディス)とTrumpington(トランピントン)。バイオメディカルキャンパスへの通勤に便利で、犯罪率も低め。学校もそこそこ揃っています。Trumpingtonは新興住宅地として開発が進んでいて、比較的新しい物件が多い。ファミリー赴任なら最初に検討したいエリアです。
東側のCherry Hinton(チェリー・ヒントン)も落ち着いた雰囲気で、家賃は中心部より2〜3割安い。子育て世帯に人気です。
活気はあるけど安全なエリア
Romsey(ロムジー)はカフェやインディペンデント系のショップが多くて、若い専門職にウケている。CB1地区(駅周辺)も再開発で雰囲気がガラッと変わって、ここ5年で人気急上昇。ただし駅前は家賃が一気に上がります。
ちょっと注意したいエリア
市中心部(Market地区)は犯罪発生率が市内ワースト(1,000人あたり369件)。といっても、これは観光客と商業施設が集中している影響でスリや万引きが多いからで、深夜に治安が悪いというよりは「人混みでバッグを開けっぱなしにすると危ない」程度。住むには騒がしいけど、極端に危険ということはありません。
East Chesterton(イースト・チェスタートン)は中程度のリスクエリア。家賃が比較的安いので予算重視で検討する人もいますが、できれば現地の人に評判を確認してから決めたほうがいい。
自転車通勤するつもりなんですが、自転車泥棒って本当に多いんですか?
はい、めちゃくちゃ多いです。ケンブリッジの犯罪率を押し上げているの、ぶっちゃけ自転車泥棒なんですよ。比較的安全とされるPetersfieldあたりでも、駅前に置いておくと一晩で消えることがあります。安物のチェーンロックは1分で切られると思ってください。最低でもD字ロックを2個。新しい自転車には目立つステッカーやペイントを入れておくのも有効です。
ケンブリッジの賃貸物件の価格相場
本題の家賃。これを聞いて「え、ロンドンと変わらないじゃん」と思った人、正解です。
2026年4月時点の相場は、ベッドルーム数別にだいたいこんな感じ(出典:Rightmove・Zoopla掲載データ、2026年4月調べ)。
- ワンルーム(Studio):£1,150〜£1,350/月
- 1ベッドルーム:£1,500〜£1,950/月(平均£1,700前後)
- 2ベッドルーム:£1,950〜£2,600/月(平均£2,200前後)
- 3ベッドルーム:£1,750〜£2,800/月(平均£2,400前後)
- 4ベッドルーム以上:£2,651〜(一軒家は£3,500を超えるケースも)
ロンドンのZone2〜3と並ぶか、一部はそれ以上。オックスフォードの賃貸相場と比較しても若干高めです。理由はシンプルで、需要に対して供給が圧倒的に少ないから。ケンブリッジ市内は歴史的建造物が多くて、新規開発の制限が厳しい。一方で大学とテック企業の拡大で人は増え続ける。需給バランスが完全に崩れています。
ちなみに郊外(Histon、Impington、Milton、Watebeach あたり)まで視野を広げると、3ベッドの一軒家でも£1,800〜£2,200くらいまで下がります。
ケンブリッジの物件の特徴|家具・ペット・新しい法律


家具付き物件が55〜60%
ケンブリッジの賃貸物件の大きな特徴がこれ。55〜60%が家具付き(Furnished)です。理由は明確で、短期滞在の研究者や大学院生が多いから。1年契約で来て、終わったら帰国、というスタイルに合わせて市場ができている。
ただし家具付きは月額£150〜£250のプレミアムが乗っています。年間にすると£1,800〜£3,000の差。2年以上住むつもりなら、家具なし(Unfurnished)を選んで自分で揃えたほうが経済的です。
イギリスで言う「家具付き」は日本の感覚とちょっと違うので注意。一般的にはベッド、ソファ、ダイニングテーブル、ワードローブ、白物家電(冷蔵庫、洗濯機、オーブン)が付いてきます。でも物件によっては「家具付きと書いてあったのに白物家電がない」なんてこともある。契約前に必ず「Furnished includes white goods?」と確認してください。物件タイプごとの管理責任の違いについては、イギリスの賃貸物件の種類と連絡先の記事も参考にどうぞ。
家具をゼロから揃える場合のおすすめルート。Newmarket RoadにはIKEA Order & Collection Pointがあって、£25〜のトラック配送(指定の部屋まで運んでくれる)も使えます。同じ通りのBritish Heart Foundationでは中古の高品質な家電・家具がかなり安く買える。社会的企業のEmmaus Cambridgeもアンティーク調の家具が豊富で、地元のリピーターが多い。新品にこだわらなければ、3ベッドの家を30〜40万円くらいで揃えられます。
ペット可物件は少数派、でも風向きは変わってきた
ケンブリッジでペット可(Pets allowed)の物件は、Zoopla掲載分でも「ごく一部」というのが現状。中心部、特にMill Roadや市内のフラットでは「No Pets」がデフォルトです。
ただし、状況は確実に変わってきています。Marleighのような新しいBuild-to-Rent型の大型開発では、ペット歓迎をコアな売りにしています。プロの管理会社が運営する物件は、追加デポジットや保険を条件にペットを受け入れることが増えてきた。郊外の一軒家オーナーも、最近は「相談に応じる」ところが多い。
【超重要】Renters’ Rights Act 2025(2026年5月1日施行)
これは絶対に押さえてください。2025年10月に成立し、2026年5月1日から主要な条項が施行される新しい賃貸法律。ケンブリッジで物件を探す日本人にとって、影響がかなり大きい。
主なポイントは3つ。
- 前払い家賃の上限が「1ヶ月分」に。これまでは保証人代わりに6ヶ月〜1年分を前払いするのが定番の交渉カードでしたが、5月以降はこれが使えなくなる。
- ペットの拒否が禁止に。テナントは書面でペット飼育のリクエストを出せて、家主は28日以内に理由付きで回答する義務がある。「うちはペット不可です」だけでは断れません。
- 固定期間契約(AST)の廃止。すべての契約が「Periodic Tenancy(更新型)」に移行し、2ヶ月前通知でテナントから解約可能に。
つまり、5月以降にケンブリッジに来る人は「前払いで突破する」という戦略が使えなくなる。代わりに、後述する家賃保証サービスや給与明細・雇用契約での証明を準備する必要があります。タイミングが微妙な人は、4月中に契約を済ませるのもひとつの手です。
ケンブリッジの賃貸物件競争率|リモート探しの突破法


ケンブリッジの空室率は2〜3%。これがどれくらい激しいかというと、人気の2ベッド物件は掲載から7〜14日以内に成約します。日本からリモートで家を決めるまでの全体像は、イギリスの賃貸契約の流れ|入居から退去までリモートでにまとめてあるので、初めての人はまずこちらに目を通しておくと迷子になりません。場合によっては内見の翌日にオファーを入れないと取られる。
繁忙期は8月〜10月(新学期に合わせて研究者やスタッフが動く)と1月〜3月(年度切り替えのファミリー赴任)。この時期は物件の取り合いになります。逆に閑散期は11月〜12月と6月〜7月で、オーナー側もちょっと交渉に応じてくれやすい。
リモート探しでつまずく3つのバリア
日本から物件を探す人がぶつかる壁は、いつも同じ3つです。
①Right to Rent。家主は法律上、入居者の合法滞在ステータスを確認する義務があります。ビザがまだ下りていない段階だと門前払いされることも。
②クレジットヒストリーがない。英国の信用情報がゼロだと、エージェントの審査システム(Reference Check)でほぼ確実に弾かれます。
③UK保証人がいない。これが最大の壁。「英国に住んでいて、年収が家賃の30倍以上ある人」という保証人を求められるケースが多い。日本人にこれを満たす知り合いがいることはまずない。
突破カードの準備
じゃあどうするか。僕がお客さんに必ず準備してもらっているのが以下のカードです。
- Housing Hand や RentGuarantorなどの家賃保証サービス会社(有料、家賃の数週間分)。これがあると審査が一気に通りやすくなる。
- 雇用契約書と給与明細(または内定通知書)の英訳。年収が明記されているもの。
- 残高証明書(日本の銀行のもの。英訳付き)。1年分の家賃以上の残高があると安心される。
- パスポート+ビザ書類のコピー。Right to Rentチェック用。
- 2026年4月までは6ヶ月分の前払いも最強のカード。ただし5月以降はこれ自体が違法になります。
リモート内見で必ず聞くべき質問リスト
WhatsAppやZoomでライブ内見をしてもらうとき、最低限これだけは聞いてください。
- 家具の裏側や部屋の隅に湿気・カビ(damp or mold)はないか、ライブで見せてもらえますか?
- ボイラーの築年数と最後の点検日は? 暖房はすぐにお湯が出るタイプ?
- 入居前にプロのクリーニングと前住人の修繕は入りますか?
- デポジットはどのDeposit Protection Schemeで保管されますか?(DPS、TDS、MyDepositsの3つ)
- EPCレーティング(エネルギー効率評価)はいくつですか? DかEだと冬の光熱費が跳ね上がります。
- サービスチャージは家賃に含まれますか?
- 専用駐車場は? 路上駐車ならパーミットが必要?
- 光ファイバー(FTTP)は導入可能? 携帯電話の電波は?
- 隣接する住人は学生中心? ファミリー中心?
カビ問題は本当に深刻で、ケンブリッジは古い石造りの建物が多いので湿気がこもりやすい。「大丈夫です」と口頭で言われても、必ず物理的に見せてもらってください。内見時に他に見るべきポイントは、イギリスのプロが見る、賃貸物件の10の確認ポイントに写真付きでまとめています。
ケンブリッジのカウンシルタクス(2025/26年度)


カウンシルタクスは英国版の住民税。物件の評価額(Band A〜H)で年額が決まります。ケンブリッジ市の2025/26年度の金額はこちら(出典:Cambridge City Council 公式 2025/26)。
| Band | 年額 | 月額換算 |
|---|---|---|
| Band A | £1,570.27 | 約£131 |
| Band B | £1,831.99 | 約£153 |
| Band C | £2,093.70 | 約£174 |
| Band D | £2,355.41 | 約£196 |
| Band E | £2,878.83 | 約£240 |
| Band F | £3,402.26 | 約£284 |
| Band G | £3,925.68 | 約£327 |
| Band H | £4,710.82 | 約£393 |
家賃と別にこれが乗ってくるので、3ベッド(だいたいBand DかE)に住む場合は月£200〜£240を予算に追加してください。年間にすると£2,400〜£2,900。地味に大きい。カウンシルタクスを含めた月々の生活費全体のイメージは、イギリスで生活するのにかかる生活費と諸経費の目安に実例ベースでまとめてあります。
知っておきたい割引制度がいくつかあります。
- 単身者割引(Single Person Discount):一人暮らしなら25%オフ。
- 学生免除:世帯全員がフルタイム学生なら100%免除。大学院生も対象。
- 空き家の場合:入居前に短期間空いている期間は減免の対象になることも(オーナー次第)。
大学関係者でフルタイム学生資格があるなら、これは絶対に申請してください。年間£2,000以上が浮きます。
ケンブリッジの小中学校|キャッチメントの落とし穴
ファミリー赴任で来る人にとって、家探しは事実上「学校探し」です。ケンブリッジの公立校はかなり質が高く、小学校の93%以上がOfsted評価で「Good」または「Outstanding」。とはいえ、人気校の枠は限られているので、住むエリアを間違えると入れません。学校生活の雰囲気や放課後のクラブ活動については、英国の放課後事情にリアルな様子を書いてあるので、赴任前に一度読んでおくとイメージが湧きやすいです。
プライマリースクール(小学校)人気校
- University of Cambridge Primary School(Outstanding/西部、Eddington地区)— 大学が運営する革新的な学校。倍率は高め。
- St Alban’s Catholic Primary School(Outstanding/Lensfield Road)— カトリック系。市中心部からアクセスしやすい。
- The Spinney Primary School(Outstanding/Queen Edith’s)— 南部の住宅街にあり、ファミリーに人気。
- Newnham Croft Primary School(Good/Newnham)— 大学関係者の子供が多く通う伝統校。
- Mayfield Primary School(Good/Chesterton)— Chesterton地区の中核校。安定した評価。
セカンダリースクール(中等学校)人気校
- Chesterton Community College(Outstanding/公立/West Chesterton)— 公立トップ。学区競争が激しい。
- St Bede’s Inter-Church School(Outstanding/公立/Cherry Hinton)— カトリック・英国教会合同の学校。
- The Perse School(私立/Hills Road)— 英国トップクラスの名門。受験校。
- The Leys School(私立/市中心部南)— ボーディングもある伝統校。
- Parkside Community College(公立/市中心部)— アクセスがよく、評価も安定。
キャッチメントエリアの注意点
ここがいちばん大事なところ。公立校の入学は「学校のメインゲートからの直線距離」で決まります。毎年、ボーダーラインの距離は変動する。去年Chesterton Community Collegeの学区だった住所が、今年は外れている、なんてことが普通にあります。
不動産屋やレッティングエージェントが「ここは○○小学校の学区ですよ」と言っても、絶対に鵜呑みにしないでください。エージェントは入学保証の責任を負いません。確認方法は2つ。
- Cambridgeshire County Councilの公式サイトで、過去2〜3年の入学者の最遠距離(admissions distance)をチェック。
- Locratingやsnobeなどの民間サイトでキャッチメントマップを確認。
入学申し込みの締切も忘れないでください。セカンダリーは10月末、プライマリーは1月中旬がCambridgeshireの締切。これを逃すと希望校に空きがあっても入れず、空いている学校に振り分けられます。
ケンブリッジのナーサリー|大学運営という選択肢


3歳以下の子供がいる家庭にとって、ナーサリー探しはもうひとつの大きな課題です。ケンブリッジのナーサリーは需要に対して圧倒的に供給が少なくて、人気のところは1年待ちが当たり前。妊娠中から申し込んでおく家庭もあります。
おすすめのナーサリー
- Bright Horizons Cambridge Science Park Day Nursery(Outstanding/Science Park隣接)— サイエンスパーク勤務者向け。職場のすぐ隣で送迎できる。
- Wolfson Court Nursery(大学関係者優先/West Cambridge)— ケンブリッジ大学が運営。質は折り紙付きだが枠が限られる。
- Kindred Cambridge(市中心部)— アットホームな雰囲気で、駅徒歩圏。
- Histon Early Years Centre(Histon)— 郊外で空きが見つかりやすく、ファミリーから評判がいい。
大学関係者は、所属するカレッジや学部経由で大学運営のナーサリーに申し込めます。これは民間より圧倒的に安く(時間あたり£8〜£12程度)、教育水準も高い。赴任が決まったら、住居探しと同じタイミングでナーサリーの申し込みも始めてください。間に合うか間に合わないかは、本当に動き出した時期で決まります。
番外編|日本からペットを連れてくる人へ


ケンブリッジにペット同伴で来たい人、けっこういます。猫1匹、小型犬1匹、というケースが多い。日本は英国にとって「狂犬病低リスク国」なので、抗体価検査は免除されます。これは大きなアドバンテージ。ただし手順を間違えると、最悪4ヶ月の係留(隔離)になります。
絶対の手順(順番を変えると最初からやり直し)
- マイクロチップ装着(ISO規格15桁)。これが最初。
- 狂犬病ワクチン接種。マイクロチップ装着と同日かそれ以降。先にワクチンを打っていた場合は、チップ装着後に打ち直しが必要。
- 21日間の待機。接種翌日を1日目とカウント。
- サナダムシ駆除(犬のみ)。入国の24〜120時間前に獣医師が処方し、書類に記載。
輸送ルートの選択(ここで大きく差が出る)
直行便(JAL/ANA)の場合:英国の規定でペットは客室持ち込み一切不可。すべて貨物(Cargo)扱いになります。費用は数十万円、そして長時間の貨物室移動はペットへの負担が大きい。短頭種(ブルドッグ系、ペルシャ猫など)はANAでは輸送自体できません。
フランス(EU)経由+ユーロトンネル(推奨):パリやアムステルダムまではエールフランスやKLMで「客室持ち込み」または「受託手荷物」としてフライト。そこからユーロトンネル Le Shuttleのペット同乗車両で陸路で英国へ入国。EUと英国両方の書類準備が必要で手間はかかりますが、ペットへの負担は劇的に減ります。実際、僕のお客さんの大半はこのルートを選んでいます。
到着後は英国のマイクロチップデータベース(PetLogなど)への再登録が義務付けられています。獣医療費は日本の3〜5倍するので、ペット保険への加入も強くおすすめします。
まとめ|ケンブリッジは「知性」と「子育て環境」を両立できる街
ケンブリッジは、ロンドンのような刺激と利便性は求めない人にとっては、ほぼ理想の街です。世界トップの教育環境、平坦で自転車中心のコンパクトさ、緑豊かなCam川沿いの風景、そしてロンドンへ48分でアクセスできる立地。
ただし、住み始めるまでのハードルは確かに高い。家賃はロンドン並み、物件は1〜2週間で消える、保証人問題、新しい法律。これを「知らずに飛び込む」と確実に詰みます。
逆に言えば、準備さえできていれば、ケンブリッジでの暮らしは想像以上に豊かなものになります。子供の教育環境は英国でもトップクラス、研究や仕事でのネットワークは世界レベル、そして街そのものの美しさは住むたびに新しい発見がある。
赴任が決まったらまず、エリアと学校を先に決める。そこから物件を探す。そして2026年5月の新法律施行のタイミングを意識する。この順番だけ守ってもらえれば、9割の問題は事前に解決できます。
ケンブリッジでの新生活、応援しています。入居後の手続きで迷ったら、イギリスの賃貸物件に入居して最初の一ヶ月目にやっておきたい5つの事を見てもらえると、やることリストが一気に片付きます。何か困ったことがあれば、いつでもJTECにご相談ください。









