グラスゴー賃貸まるわかり|プロが解説【2026年版】

グラスゴー賃貸まるわかり
あやか

夫がスコットランドのグラスゴー大学に研究することになりました。6歳の子供もいます。日本から賃貸仲介お願いできますか。

JTECにグラスゴーの賃貸仲介お任せください。

University of Glasgowでのポスドク。Strathclydeの工学研究室。Queen Elizabeth University Hospitalでの臨床。BBC ScotlandやJP Morganの駐在。動機は人それぞれですが、共通しているのはグラスゴーに住む必然があったという点。この街に住むしかない状況で物件探しが始まるパターン。

JTECは2008年からイギリスの不動産業界に関わっていて、グラスゴーへ赴任されるお客様もサポートしています。この記事では「どこが安い」「どこがお得」という比較論ではなく、グラスゴーで暮らすと決まった方がこの街を最大限活かすための情報だけに絞って書きました。

大学の受け入れが決まってグラスゴーに行くことに。でも家族も一緒なので、学校や治安が本当に気になっていて…。

大丈夫です。グラスゴーはスコットランドで4番目に安全な都市で、ウエストエンドやBearsden、Giffnock等を選べばご家族の生活はしっかり整います。

JTECでもスコットランドでの研究者や大手企業からの駐在員ご家族の物件探しをお手伝いしています。

目次

グラスゴーのエリアの特徴

ハッチソンズ・ホール
ハッチソンズ・ホール

まずはこの街の「住む場所」としての顔から。人口は市単体で約63万人、周辺を含む大都市圏では約180万人。スコットランド最大の都市で、かつヨーロッパ有数の学術・医療クラスターです。

グラスゴーに住む主な受け皿は、ざっくりこれだけあります。

  • University of Glasgow(1451年創立、Russell Groupの創立メンバー)
  • University of Strathclyde(エネルギー・光工学・製薬の世界的拠点)
  • Glasgow Caledonian University、Glasgow School of Art
  • Queen Elizabeth University Hospital(ヨーロッパ最大級の総合病院)
  • BBC Scotland本部(Pacific Quay)、Channel 4のスコットランドハブ
  • JP Morgan、Barclays、Morgan Stanleyの大型キャンパス
  • Spire Global、Alba Orbitalなど衛星・宇宙産業クラスター

ヨーロッパで作られる小型衛星の多くがグラスゴー近郊で組み立てられている、と聞くと少し驚きませんか。それくらい、この街は「静かに世界を動かしている産業都市」の顔を持っています。

住宅地としてのエリア分けはこんな感じ。

  • ウエストエンド(West End/G11〜G12):Glasgow Universityの目の前。Byres Road、Kelvingrove、Ashton Laneのカフェ文化。研究者・医療職に圧倒的人気
  • サウスサイド(South Side/G41〜G44):Shawlands、Queen’s Park、Newlands。若い家族とプロフェッショナル層の街
  • マーチャントシティ(Merchant City/G1):中心部のオシャレな再開発エリア。短期駐在・単身赴任向け
  • Dennistoun(イーストエンド):再開発で注目度が急上昇中。2020年にTime Outで「世界で最もクールな地区」にも選出された実績あり
  • Bearsden/Giffnock/Jordanhill:家族向けの高級住宅地。トップスクール区、戸建て中心

グラスゴーを象徴するのが、赤と金色の砂岩で建てられたテネメント(Tenement)と呼ばれる3〜4階建ての共同住宅。築100年超の建物が現役の賃貸として機能していて、天井の高さ(約3m)やコーニスの装飾は圧巻の一言。ただし古い分、暖房効率は新築マンションとは比較になりません。このあたりの歴史的な建築様式をもう少し深く知りたい方は、イギリスの住宅様式について詳しくはこちらで時代別に整理してあります。

テネメント
グラスゴーにある典型的なテネメントの集合住宅

ロンドンからグラスゴーへのアクセス

グラスゴー市庁舎
グラスゴー市庁舎

お客様からよく聞かれるのが「学会や本社会議でロンドンに行くとき、日帰りできるのか?」「家族がロンドン経由で来るとき、どの手段が現実的?」という疑問。ロンドン〜グラスゴーのルートは、鉄道・飛行機・バス・夜行列車と4種類そろっていて、用途によって使い分けます。

鉄道(Avanti West Coast/LNER)

  • London Euston → Glasgow Central:Avanti West Coastで最速4時間30分、1時間に1〜2本の直通。1日20本以上の運行
  • London King’s Cross → Edinburgh → Glasgow Queen Street:LNER経由ルート。エジンバラ乗り換えで合計5時間前後
  • 料金:事前購入のAdvanceチケットで£35〜£90、当日購入のAnytimeで£200超も普通。Railcard(26-30 Railcard、Two Together Railcard、Family & Friends Railcard)で3分の1オフ
  • 朝7時発で昼前にロンドン着、夕方の会議を終えて21時にはグラスゴーに戻れる。実質的な日帰り圏
  • First Classは車内食事付きで、事前購入なら£100前後から。ポスドクの方には意外と穴場

夜行列車(Caledonian Sleeper)

これはグラスゴー暮らしの裏技的オプション。London EustonとGlasgow Centralを夜行寝台列車で結ぶ路線で、日〜金曜の23時頃発、翌朝7時15分頃着という運行。

  • Seated(座席):£50〜£100
  • Classic Room(個室2段ベッド):£170〜£250/1人
  • Club Room(シャワー付き個室):£250〜£400/1人
  • Caledonian Double(ダブルベッド個室):£400〜£600/2人

ホテル代が浮くうえ、移動時間が睡眠時間になるので実働8時間フル稼働できます。

飛行機(London各空港 ⇄ Glasgow/Edinburgh)

  • London Heathrow(LHR)→ Glasgow(GLA):British Airwaysが1日10便前後、所要約1時間20分。片道£70〜£200
  • London Gatwick(LGW)→ Glasgow(GLA):British Airways、easyJetが運航。片道£50〜£150
  • London Luton(LTN)→ Glasgow(GLA):easyJetがメイン。LCC価格で片道£25〜£80
  • London Stansted(STN)→ Glasgow Prestwick(PIK):Ryanairが運航、プレストウィックはグラスゴー中心部から電車で45分。激安だが乗り継ぎが手間
  • London City(LCY)→ Edinburgh(EDI):British Airwaysが運航。Edinburgh空港からグラスゴー市内までは車で1時間

空港での手続きや空港アクセスの時間を加味すると、door-to-doorで鉄道とほぼ同等の4〜5時間。荷物が多い家族の往来なら飛行機、ビジネス用途の日帰りなら鉄道、というのがJTECのお客様によくお勧めしている使い分けです。

月に2〜3回、ロンドンの本社に出張することになりそうです。毎回飛行機だと疲れるし、出費もバカにならないですよね…

そういう方にはCaledonian Sleeper(夜行寝台列車)を推したいです。月曜の夜にグラスゴーを出れば、火曜の朝7時15分にはロンドンEustonに着いていて、ホテル代も浮く。

長距離バス(National Express/Megabus/FlixBus)

  • National Express:London Victoria Coach Station → Glasgow Buchanan Bus Station、所要8〜10時間。片道£25〜£50
  • Megabus:同ルートで最安£5〜£15。早割で押さえれば爆安。所要9〜11時間
  • FlixBus:比較的新しい参入で、料金は£15〜£40前後
  • 夜行便が多く、23時頃発で翌朝8時頃着。Caledonian Sleeperの座席より格段に安いが快適性は劣る

学生や短期滞在の研究者の方で、費用最優先なら長距離バス。ただし10時間近く座ることになるので、家族帯同では現実的ではないです。

車(M6/M74/A74(M))

London中心部 → Glasgow中心部は約640km、通常8〜9時間の運転。M1 → M6 → M74 → M8というルートが基本で、夜間であれば7時間半程度まで短縮可能。引っ越しの荷物を自分で運ぶ必要がある場合は、LutonやSprinter Vanをレンタルして1泊で分割するのが無難です。途中のLake DistrictやCarlisleで1泊する旅程なら、ちょっとした観光にもなります。

グラスゴー市内の交通と他都市接続

バイアーズ・ロード)/West End ウエストエンド
バイアーズ・ロード/West End ウエストエンド
  • エジンバラ:ScotRailで約50分、10〜15分おきに運行。もはや「隣町」の感覚で、週末のお出かけ圏
  • マンチェスター:Avanti West Coastで約3時間10分
  • Glasgow Airport(GLA):市中心部から車で15分、Glasgow Airport Expressバス(Route 500)で約25分、片道£10.50。ドバイ、アムステルダム、ダブリン、パリなどへ直行便あり
  • Edinburgh Airport(EDI):車で約1時間。アメリカ・アジア方面の長距離国際線はここから

市内移動の主役はSubway(通称Clockwork Orange)。ロンドンの地下鉄とは違って15駅のループ線のみで、ちょっと可愛いサイズ感なんですよね。ウエストエンドと市中心部を7分で結ぶ動脈として機能しています。料金は2026年4月時点でシングル£1.80前後。

BearsdenやGiffnock、JordanhillからのコミューターはScotRailの近郊電車が主役。通勤時間帯は10分おきの運行で、市中心部まで15〜20分です。車通勤の場合はM8・M77・M74がメインで、中心部の有料駐車場は月£150〜£250が相場。

グラスゴーの治安

クライド川沿い
クライド川沿い

かつてのグラスゴーには「No Mean City」「Hardman capital」と呼ばれた時代がありました。ただ、これは20〜30年前の話。現在のグラスゴーはスコットランドで4番目に安全な都市(Safety Index 54.56/Numbeo 2026年調べ)に数えられていて、過去20年で暴力犯罪率は大幅に改善されています。

とはいえ、安全なエリアと注意したいエリアの差はハッキリある。これは事実として押さえておきたいところです。

安全でファミリーにおすすめのエリア:

  • Hillhead(G12):ウエストエンドの中心、Glasgow Universityの目の前
  • Dowanhill/Kelvinside(G12):ウエストエンドの閑静な住宅街、古めのタウンハウス多め
  • Shawlands(G41):サウスサイドの中核、若い家族とコミュニティ意識が高い
  • Newlands(G43/G44):教育意識が高い家族に人気
  • Bearsden/Giffnock:高級住宅街、トップスクール区
  • Jordanhill/Anniesland:緑が多くてスクールキャッチメント目当ての家族が集まる
  • Partick(G11):ウエストエンドの一画で、University of Glasgowのキャンパスからも徒歩圏。

気をつけたいエリア:

  • Four Corners(中央駅周辺の一部ブロック):夜10時以降の暴行・酔っ払い・薬物絡み
  • Maryhill、Springburnの一部:再開発中だが貧困率が高いブロックが残っている
  • Pollokshieldsの特定通り:富裕層と貧困層が隣接していて、通り一本で空気が変わる
  • Possilpark、Royston:北部、夜間は避けたい
  • Easterhouse:東部、昼間の散歩は問題なし、夜は別世界

JTECではお客様に物件をご案内する前に、必ずPolice Scotlandの犯罪統計とPolice.ukの両方をチェックしています。正直なところ、ポストコードが同じでも通り一本隔てて雰囲気が変わることが、グラスゴーではけっこうあります。ですから「G12だから安全」ではなく「この番地の、この通り」で見てください。

グラスゴーの賃貸物件の価格の平均

セント・イーノック・センター
セント・イーノック・センター

2026年4月現在、Rightmove・Zoopla・ONS Private Rental Indexから取った中央値ベースの相場です。

間取り月額中央値Time to Let(成約までの日数)
Studio約 £825約18日
1 Bed£889〜£925約19日
2 Bed£1,205〜£1,275約22日
3 Bed約 £1,571約24日
4 Bed+約 £2,137約28日

※出典:Rightmove、Zoopla、ONS Private Rental Index 2026年4月調べ

エリア別に見ると、ウエストエンド(G11〜G12)の2ベッドは£1,500〜£1,800、Bearsden/Giffnockの3ベッド一戸建てが£1,800〜£2,500、サウスサイドのShawlands周辺の2ベッドテネメントが£1,100〜£1,400あたりがボリュームゾーンです。

ここで面白いのが、1物件あたりの問い合わせ件数が平均16件という数字。エジンバラほどではないものの、ウエストエンドやトップスクール区は「出たら即決めないと消える」市場です。

グラスゴーの物件の特徴

Yorkhillエリア
Yorkhillエリア グラスゴーのアート&イベント拠点「SWG3」周辺

スコットランドの賃貸は、イングランドと制度が違う部分がけっこうあります。これは必然組でイギリスに初めて来る方が意外とつまずくポイント。

家具付き/家具なし比率:

ワンルーム・1ベッド市場の85〜95%が家具付き(Furnished)で提供されています。ベッド、ダイニングテーブル、ソファ、冷蔵庫、オーブン、洗濯機まで揃った状態が標準。3ベッド以上は逆に家具なしが増えます。Rightmoveで実際にGlasgowエリアの「Furnished」フィルターで絞ると758件、総数1,339件——つまり約57%が家具付きという構成。単身・夫婦の研究者にはかなり相性がいい市場です。

ちなみに「Flat」「Tenement」「Semi-detached」などスコットランドの物件タイプ名が混乱する方は、イギリスの13の住まいの種類で一度整理しておくと内見が格段にスムーズになります。

ペット可物件の現実:

ペット可は全体の約14%。英国の主要都市の中では最もペットに寛容な方ですが、まだまだ狭き門。日本からペットを連れて来られる場合は、内見前にペットCV(履歴書)を作っておくと交渉がスムーズです。犬種、年齢、性格、ワクチン履歴、過去のトラブルの有無、退去時の専門クリーニング業者使用の確約——これをA4一枚にまとめて大家に提示するのがJTECの鉄板パターン。

EPC評価は絶対にC以上:

グラスゴーは冬の寒さが本格的で、12月〜2月の平均最低気温は1〜2℃、体感では氷点下の日も珍しくありません。テネメントは見た目が美しい反面、EPC評価がDやEの物件だと冬場の電気・ガス代だけで月£300を超えるケースも。内見ではEPC証明書の提示を必ず求めてください。

スコットランドのPRT(Private Residential Tenancy):

イングランドのASTと違って、スコットランドの賃貸契約はPRT(Private Residential Tenancy)が2017年から標準。特徴として、最低契約期間の縛りがない(いつでも28日前通知で解約可能)・家賃の値上げは12ヶ月に一度まで・紛争はFirst-tier Tribunalで解決、という枠組み。テナントに優しい制度設計で、短期駐在の方には実は相性がいい仕組みです。

グラスゴーの賃貸物件競争率

Clyde Arc(通称 “Squinty Bridge”)
Clyde Arc(通称 “Squinty Bridge”)

Time to Letの平均が24日、1物件あたり16件の問い合わせ——この数字だけを見ると「まぁ動ける」市場に見えるかもしれません。ただ実態はセグメントによって大きく分かれます。

  • ウエストエンドの学生・ポスドク向け物件:公開から48時間で決着することが大半
  • Bearsden/Giffnockの4ベッド家族向け:2〜4週間かけて相性の合う家族が決まる
  • マーチャントシティの単身者向けフラット:内見予約から1週間で決める必要あり

繁忙期は6月〜9月。大学の新学期と重なって、ウエストエンドは真夏に一番動きます。閑散期は11月〜1月。ただこの時期は物件数自体も減るので、選択肢の幅はどっちみち狭いと考えてください。

リモートで物件探しをする必然組の方には、JTECが普段お客様にお勧めしているコツをいくつか。

  • WhatsApp/FaceTime内見で、必ずネットのスピードテストをその場でやってもらう
  • 水圧の確認(シャワーと蛇口を同時に出してもらう)
  • ボイラーの最終点検日と、蓄熱式/瞬間式のタイプを確認
  • 窓の開閉と、結露・カビの痕跡チェック
  • リビングの方角と冬場の日当たり
  • Holding Deposit(手付金)を即日払える体制(収入証明・身分証・残高証明を事前にPDF化)
  • できれば3ヶ月〜6ヶ月分の前払い提示(現地クレジット履歴がない方は特に)

ただし2025年のRenters’ Rights Actでイングランド側は前払い上限が規制される方向で、スコットランドも実務上は6ヶ月が上限感覚になっています。交渉の落とし穴やよくある誤解についてはイギリスの賃貸契約でよくある10の誤解も合わせて読んでおくと安心です。

企業駐在員として家族帯同でグラスゴーに赴任される場合、人事部門を通じてJTECのような現地リロケーション事業者を使うケースが増えてきました。特に学校選びとセットでの物件探しは、現地の最新情報がないと本当に時間を浪費します。会社単位でのご相談は法人向けリロケーションサービスもご覧ください。

グラスゴーのカウンシルタクス

ハンプデンパークのスタジアムで行われたスコットランド対日本の親善試合
ハンプデンパークのスタジアムで行われたスコットランド対日本の親善試合

グラスゴー市(Glasgow City Council)の2026/27年度カウンシルタックスは以下のとおり。これは住民税と上下水道料金を含んだ総額で、通常はテナント(借主)が支払う仕組みです

通常というのは、セルフコンティンの物件、トイレ、バスルーム、キッチン、全てが自分のもので、シェアスペースがないものです。シェアハウスはカウンシルタクスが込みになってます。

Band年額月額換算
Band A£1,572.21約 £131
Band B£1,834.25約 £153
Band C£2,096.28約 £175
Band D£2,358.32約 £197
Band E£3,038.77約 £253
Band F£3,714.49約 £310
Band G£4,428.12約 £369
Band H£5,484.34約 £457

※出典:Glasgow City Council 2026/27年度公式発表

テネメントの1〜2ベッドはBand A〜C、ウエストエンドの広めの3ベッドでBand D〜E、BearsdenやGiffnockの一戸建てがBand E〜G、というのが肌感覚です。

テネメントとは、19世紀〜20世紀初頭にスコットランドで大量建設された3〜4階建ての砂岩造り共同住宅で、赤または金色の石壁と高さ約3mの天井、Bay windowが特徴的な建築様式です。 共通階段のClose、コーニス装飾、広めの間取り(2ベッドで80〜100㎡)など建てられた当時の風格が残る一方、築100年超なので断熱性能が現代基準ではなく、EPC評価D〜Eだと冬の光熱費が月£300超になるリスクがあります。 グラスゴーのウエストエンドやサウスサイドの中心部に集中していて、研究者・プロフェッショナル層に今も人気の「スコットランドらしさ」を象徴する住まいです。

研究者・学生に朗報:フルタイム学生は100%免除。ポスドクは「学生」扱いにならないケースが多いのでご注意を。一人暮らしの場合は25%割引(Single Person Discount)が使えます。

テネメントや一部の郊外エリアではFactor Fee(ファクターフィー、共有部分のメンテナンス費)が別途かかることがあって、これが月£20〜£80ほど。契約前に必ず確認してください。

入居後はカウンシルタックスの申請だけでなく、電気・ガス・水道・ネットの名義変更が一気に発生します。入居時の公共料金の名義変更サービスに整理してありますので、チェックリスト代わりに使ってください。もちろん弊社をご利用いただければ、名義変更は基本的なサービスに含まれます。

テネメント
グラスゴーにあるテネメントの典型 集合住宅

グラスゴーの小中学校

George Square(ジョージ・スクエア)にある騎馬像
George Square(ジョージ・スクエア)にある騎馬像

ここが家族帯同のお客様にとって最重要パート。スコットランドの学校はイングランドと別制度であることをまず押さえてください。カリキュラムは「Curriculum for Excellence」で、Primary 1(5歳)からSecondary 6(17〜18歳)までの13年制。GCSEやA-Levelではなく、NationalやHigher、Advanced Higherという独自の卒業資格を取ります。

公立セカンダリースクール トップ5(Higher試験の進学実績ベース):

  1. Jordanhill School(Glasgow市)——9年連続スコットランド公立1位。国直轄のグラントエイド校。グラスゴー市内で唯一、市のCouncilではなくスコットランド政府が直接管轄
  2. Mearns Castle High School(East Renfrewshire)
  3. Woodfarm High School(East Renfrewshire)
  4. St Ninian’s High School(East Renfrewshire、カトリック系)
  5. Douglas Academy(East Dunbartonshire)

公立プライマリースクール トップ5(Ofsted相当のEducation Scotland評価ベース):

  1. Scotstoun Primary School(ウエストエンド)
  2. Hyndland Primary School(ウエストエンド、Hyndland Secondaryに直結)
  3. Garrowhill Primary School(イーストエンド)
  4. Broomhill Primary School(ウエストエンド)
  5. Battlefield Primary School(サウスサイド、Queen’s Park近く)

教育重視の家族にJTECがいつもご提案しているのは、ざっくり3つの選択肢です。

  • Jordanhill School狙い:Jordanhill・Anniesland・Knightswoodのキャッチメントに住む。家賃は3ベッド£1,400〜£1,800
  • East Renfrewshire狙い:Giffnock、Newton Mearns、Clarkstonに住む。市中心部までScotRailで25分。3ベッド£1,500〜£2,300
  • East Dunbartonshire狙い:Bearsden、Milngavie。グラスゴー大学までも車で20分。3ベッド£1,600〜£2,500

キャッチメント(学区)の注意点:

不動産屋が「この物件は学区内ですよ」と言うのを鵜呑みにしないでください。キャッチメントは年度ごとに変わりうるし、人気校は定員オーバーで学区内でも断られるケースがあります。必ず以下を確認してください。

  • Glasgow City Council(または該当Council)公式サイトの最新キャッチメントマップ
  • 学校に直接電話して「この住所で今年度入学可能か」を口頭確認
  • Placing Request(学区外からの申請)の合格率

申請は前年の1月中旬〜3月中旬が標準。9月入学を狙うなら、前年の秋には住まいを決めておくのが理想です。

不動産屋さんに「この物件はJordanhill Schoolの学区内ですよ」って言われたんですが、本当に信じて大丈夫ですか?

残念ながら、そのまま信じるのは危険です。キャッチメントは年度で変わることがあるし、Jordanhillはスコットランド政府直轄という特殊な学校なので、定員オーバーで学区内でも断られるケースが本当にあるんですよね。必ずCouncilの最新マップと、学校への直接電話での確認、両方をやってください。JTECがご家族の物件探しをお手伝いする時は、この2ステップを必ず踏むようにしています。

インターナショナル/日本語対応:

グラスゴーには残念ながら日本人学校はありません。一番近いのはロンドンのThe Japanese School。土曜日に通える日本語補習校はScotland Japanese School(Glasgow Japanese Saturday School)がHillheadで運営されています。

私立校の有力候補は、Glasgow Academy(G3)、Hutchesons’ Grammar School(サウスサイド、スコットランド最大の私立校)、The High School of Glasgow(Anniesland)、Kelvinside Academy(G12)、Craigholme(女子校)あたり。年間授業料はPrimaryで£12,000〜£14,000、Secondaryで£14,000〜£17,000が相場です。

グラスゴーのナーサリー

Blue Lagoon Fish & Chips
ディープフライド・マーズバーの定番提供スタイル

スコットランドは3〜4歳児に年1,140時間の無料保育(Funded Early Learning and Childcare)が提供されます。これはイングランドの制度と細かく違うので要チェック。

Care Inspectorate(スコットランド版Ofsted)で高評価を得ている人気ナーサリー:

  • St Clares Day Nursery(Easterhouse)——最高評価
  • Bright Starts Glasgow(中心部付近)
  • Happitots Nursery Robroyston
  • University of Glasgow Nursery——大学職員・学生優先。研究者家族には強い味方
  • Strathclyde University Nursery——University of Strathclydeの関係者優先

大学系ナーサリーは、University of Glasgow・Strathclyde両方とも学内に敷設されていて、朝大学に出勤するついでに子供を預けられる導線。ただしウェイティングリストが長いので、受け入れが決まった瞬間に申し込むくらいのスピード感が必要です。

民間ナーサリーの料金は、フルデイ(7:30〜18:00)で月£1,100〜£1,400が相場。無料保育時間(1,140時間/年)はどのナーサリーでも適用されるので、実質的な月額は£600〜£900程度まで下がります。

必然組のグラスゴー選びは「絞り込み」から始まる

Mitchell Street(ミッチェル・ストリート)の壁画
Mitchell Street(ミッチェル・ストリート)の壁画

ロンドンで物件を探す場合、選択肢が多すぎて決断疲れする方が多いのですが、グラスゴーは逆。「研究所・職場・学校」の3点でエリアが自動的に絞り込まれることが多いです。

Glasgow Universityのポスドクなら、ウエストエンドのG11〜G12か、徒歩圏のAnniesland・Jordanhillあたりの2〜3択。Queen Elizabeth Hospitalなら、Shawlands・Govanhill・Langsideのサウスサイド。BBC Scotland Pacific QuayならFinnieston・Govan周辺。JP Morgan(Argyle Street)ならマーチャントシティか、電車で通えるGiffnock。

グラスゴーは、ロンドンと違う「静かな密度」を持つ街。Kelvingrove Parkで週末を過ごし、Ashton Laneで食事をし、20分電車に乗ればロッホ・ローモンドの湖畔に立てます。研究と家族の時間、どちらも諦めなくていい場所——これが必然組の方々が気付く、グラスゴーの本当の強みだったりします。

JTECでは2008年から、日本人の方のイギリス移住・賃貸サポートを続けてきました。グラスゴーに限らず、物件探しから入居立会い、退去時のデポジット交渉までワンストップで対応しています。個別のご相談はお気軽にどうぞ。

お問い合わせ:JTEC公式サイト/よくあるご質問はQ&Aページにまとめてあります。

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この記事を書いた人

西島伸一朗のアバター 西島伸一朗 代表 / ディレクター

JTECのディレクターであり創業者。
2007年にロンドンへ移住。アクトンの日系不動産仲介を皮切りに、ノッティングヒルやフィンチェリー、さらにイーリングといった地域で豊富な賃貸仲介経験を積み、独立。Level 3 Certificate in Letting and Managing Residential PropertyとLevel 3 Award in The Sale of Residential Propertyと取得済。
趣味はバドミントン。グーナーであり、Saunaguildの運営者。

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