山田さん大学病院に勤めています。2年間リーズ大学で研究することになりました。5歳と3歳の子供もいます。駐車場も必要です。賃貸仲介お願いできますか。
イギリス、リーズの賃貸仲介JTECにお任せください。
ロンドンに次ぐ英国第2の金融・法律ハブでありながら、家賃はロンドンのおよそ半額。しかも大学が3つもあるので、街に活気があって退屈しない。それでいて北部の郊外に行けば、犯罪率がロンドンとは比べものにならないほど低い静かな住宅街が広がっています。
今回は、2008年からイギリスの不動産に関わってきたJTECが、リーズの賃貸事情をデータと実体験の両面からまるっと解説します。
リーズって名前は聞くけど、実際に住むとなるとどうなんですか?治安とか学校とか、日本語の情報がほとんどなくて…
その不安、よくわかります。リーズは「エリアさえ間違えなければ」本当に住みやすい街なんです。家賃から治安、学校まで、順番にデータで見ていきましょう。
リーズってどんな街?


リーズはイングランド北部、ウェスト・ヨークシャー州の中心都市です。市域の人口はおよそ81万人。これはバーミンガムに次いで英国で3番目に大きい地方自治体にあたります。
「北部の工業都市」というイメージを持っている方もいるかもしれません。でも、今のリーズはまったく違います。ロンドンを除けば英国最大の金融・法律・専門サービスの集積地で、デジタルやテック系のスタートアップも急増中。市内には3つの大学があって、合わせて年間45億ポンド以上の経済効果を生み出しています。
その3つの大学がこちら。
- リーズ大学(University of Leeds):ラッセル・グループに属する国内トップクラスの研究大学。年間24億ポンドの経済効果と14,000人以上の雇用を創出する、市内第3の雇用主です。
- リーズ・ベケット大学(Leeds Beckett University):年間14億3,000万ポンドの経済貢献。投資対効果6.1対1という数字は、地域への還元度の高さを物語っています。
- リーズ・トリニティ大学(Leeds Trinity University):教育・医療分野に強く、年間6億5,700万ポンドの経済効果を生んでいます。
学生が多い街なので、レストランやカフェ、パブの選択肢が豊富なのもリーズの魅力です。ヴィクトリア時代のアーケード街「Victoria Quarter」は買い物だけでなく建築好きにもたまらないスポットですし、カークゲート・マーケットは1857年から続く英国最大級の屋内市場。ふだんの食材から掘り出し物まで、ここに来れば大体そろいます。リーズの住宅街にはビクトリアンやエドワーディアンのテラスハウスが多く残っていて、イギリスの住宅様式について詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。
リーズとロンドンの公共交通機関


リーズからロンドン(キングス・クロス駅)へは、LNER(London North Eastern Railway)の直通列車で片道約2時間。最速だと1時間59分で着きます。1日あたり約42本運行されているので、本数で困ることはほぼありません。無料Wi-Fiも使えます。
市内の移動はバスがメインです。First Leedsが18路線のコアネットワークを運行していて、市内中心部から主な郊外エリアへは平日日中で15分間隔、土曜は20分間隔、日曜は30分に1本程度。朝5時から夜11時まで動いています。ラウンドハイやホースフォースなどの人気住宅エリアにもバスで直通できるので、車がなくても生活に困ることはありません。
車を使う場合、M1・M62・A1(M)の高速道路網が充実しているのでマンチェスターやヨーク、シェフィールドへのアクセスも良好です。ただし、市内中心部の駐車場はそれなりに高い。月極で£100〜£200は見ておいたほうがいいです。
リーズの治安


治安はリーズで物件を探すときに、正直いちばん差が出るポイントです。北部の郊外と市内中心部では、体感がまったく違います。
安全なエリア(北リーズ・北西リーズ郊外)
- ヘアウッド(Harewood, LS17):犯罪率が市内で最も低く、1,000人あたり43.3件。広大な緑地が広がるのどかなエリアです。
- アルウッドリー(Alwoodley, LS17):裕福な高級住宅街。落ち着いた環境でファミリーに人気。
- エイデル(Adel, LS16):村のような穏やかな雰囲気で、大学関係者にも選ばれています。
- ホースフォース(Horsforth, LS18):コミュニティ意識が強く、独立系のカフェやショップが並ぶ商店街が魅力。
- ラウンドハイ(Roundhay, LS8):700エーカーのラウンドハイ・パークがあり、週末の散歩やジョギングに最適。ファミリー層に大人気のエリアです。
若干注意が必要なエリア
- リトル・ロンドン&ウッドハウス(LS2, LS6):学生密集地で軽犯罪が多発。1,000人あたり453.0件と数字だけ見るとぎょっとしますが、実際は自転車盗難や深夜の酔っ払いトラブルが統計を押し上げている面もあります。
- ハンスレット&リバーサイド(LS10)、アームリー(LS12):犯罪統計が高めで、社会経済的な課題を抱えるエリア。物件を見に行く際は防犯面のチェックを忘れずに。
- ギプトン&ヘアヒルズ(LS8, LS9):同じLS8でもラウンドハイとは雰囲気がかなり異なります。家賃の安さだけで飛びつかないように注意してください。
治安が気になる方は、Police.ukの犯罪マップで物件周辺のデータを自分の目でチェックするのがおすすめです。また、イギリスで簡単にできる7つの防犯対策も事前に読んでおくと安心ですよ。
同じ「LS8」でも安全なエリアと危ないエリアがあるんですか?ポストコードだけでは判断できないってこと?
そうなんです。LS8にはラウンドハイという高級住宅エリアもあれば、ギプトンという治安に不安のあるエリアも含まれています。ポストコードの最初の部分だけで判断するのは危険で、通り単位で雰囲気が変わることもあります。JTECのお客様にも、必ず実際のストリートまで確認するようお伝えしています。
リーズの賃貸物件の価格の平均


2026年2月時点のデータで、リーズ市の平均月額賃料は£1,126です。間取り別に見ていきましょう。
- 1ベッドルーム:£768/月
- 2ベッドルーム:£957/月
- 3ベッドルーム:£1,115/月
- 4ベッドルーム以上:£1,672/月
前年比では+2.8%の上昇。ちなみにヨークシャー&ハンバー地域全体だと+4.3%なので、リーズの上昇率は地域平均よりも穏やかです。テラスハウスやフラットの家賃は+3.0%、戸建て(デタッチド)は+1.9%と、物件タイプによってもバラつきがあります。
ロンドンの平均家賃が£2,000を超えていることを考えると、リーズの£1,126はかなり魅力的な数字。1ベッドルームの£768なんて、ロンドンのゾーン2だったら部屋を借りるどころか駐車場すら借りられるかどうかのレベルです。
ただし、家賃が安いエリアには安い理由があることも多いので注意。前のセクションで紹介した治安のデータと照らし合わせながら選ぶのがコツです。
リーズの物件の特徴


家具付き vs 家具なし
Rightmoveの2026年4月現在のデータによると、リーズの賃貸物件のうち約68.4%が家具付き(Furnished)で掲載されています。この割合はかなり高め。理由はシンプルで、学生向けの物件が多いからです。
ただし、間取りによって傾向がまったく違います。
ワンルームや1ベッドルームはほぼ家具付きと思って大丈夫。市内中心部のモダンなアパートメントなら、ベッドからソファ、食器まで揃っていることも珍しくありません。2ベッドルームになると、市内中心部は家具付きが多いものの、郊外のテラスハウスだと「一部家具付き(Part-furnished)」や「家具なし」が増えてきます。
そして3ベッドルーム以上のファミリー向け物件は、家具なし(Unfurnished)が標準です。ムアタウン、ラウンドハイ、アルウッドリーなど北リーズの郊外に多いファミリー物件は、基本的に家具をゼロから揃える前提で予算を組む必要があります。ただし、冷蔵庫・洗濯機・オーブンなどの白物家電(White Goods)は備え付けのことが多いので、入居前に何が含まれるのか確認しておきましょう。そもそもテラスハウスとセミデタッチドの違いがわからないという方は、イギリスの13の住まいの種類をチェックしてみてください。
ペット可物件の現状と新法律
ペットを飼いたい方にとって厳しい現実があります。Zooplaのデータ(2026年4月現在)では、リーズのペット可物件は全体のわずか4.6%。業界統計では5.9%ともされていますが、いずれにしてもかなり少ないです。
ただし、ここで朗報。2026年5月施行のRenters’ Rights Act(賃借人権利法)によって、テナントにはペットの飼育を書面で申請する権利が与えられ、大家は「合理的な理由」がなければ拒否できなくなります。これまでのような「ペット一律禁止」は法的に認められなくなるわけです。大家は申請から28日以内に書面で回答する義務があり、拒否する場合は明確な理由を提示しなければなりません。
さらに重要なのが、ペットを理由にした追加料金の請求が「禁止手数料(Banned Fee)」に該当するようになること。ペットがいるからと家賃を上乗せすることも違法になり、違反した大家には最大£7,000の罰金が課されます。
日本からペットを連れて行きたいんですが、物件以前に入国のハードルが高そうで不安です…
確かに英国の検疫規則は厳しいです。マイクロチップの装着→狂犬病予防接種→21日間の待機→動物健康証明書の取得、この順番を絶対に間違えないでください。犬の場合はさらに到着24時間前〜5日前にエキノコックス駆除も必要です。ペットは客室ではなく「マニフェスト貨物」扱いなので、JALやANAでヒースロー空港へ飛ばし、陸路でリーズに向かうルートが一般的ですよ。
ペット可物件を勝ち取るコツとしては、「ペットの履歴書(Pet CV)」を作成するのが効果的です。ペットの訓練記録、過去の家主からの推薦状、ペット保険の加入証明をまとめて大家に提示すると、交渉がぐっと有利になります。清掃費用の負担を自分から申し出るのもポイント。JTECのお客様にもこの方法で物件を確保された方が何組もいらっしゃいます。


リーズの賃貸物件競争率


リーズの賃貸市場は、ここ数年でかなり競争が激化しています。現在、1つの空き物件に対して平均10件の問い合わせが来ているんです。2019年には平均6件だったので、わずか数年で約1.7倍。良質な物件は公開から数日で成約してしまうこともザラです。
特に競争が激しいのは、1ベッドルームの家賃帯(£768前後)の市内中心部物件と、北リーズの学校キャッチメントエリア内のファミリー物件。このあたりを狙う場合は、Rightmoveのアラート機能を必ずオンにして、新着が出たら即座に動けるようにしておきましょう。
日本からリモートで物件を探す方は、以下のポイントを押さえてください。
- WhatsApp内覧を積極的にお願いする。最近はエージェントも慣れています。
- 残高証明書と雇用証明書は英文で事前に用意しておく。
- 気に入った物件があったら、ホールディングデポジット(通常1週間分の家賃)を速やかに支払える準備をする。
- エージェントへの確認質問リストを持っておく。「窓は二重窓ですか?」「ボイラーの最終点検はいつですか?」「この住所はどの小学校のキャッチメントに入りますか?」——こうした質問をしっかりぶつけることで、リモートでも納得のいく物件選びができます。
- Wiseのポンド口座をつくてください。送金とイギリスでのお支払いに役に立ちます。イギリスでの銀行口座開設前に。
こうした交渉の進め方や契約上の注意点について、イギリスの賃貸契約でよくある10の誤解も読んでおくと安心です。企業の駐在員としてリーズに赴任される方は、JTECの法人向けリロケーションサービスもぜひご活用ください。


リーズのカウンシルタクス


カウンシルタクスは物件の評価額に基づいて8段階(Band A〜H)に分かれています。2026/27年度のリーズ市の年額は以下のとおり。前年度比で4.99%の引き上げとなりました。
| バンド | 年額 | 月額目安(10回払い) |
|---|---|---|
| Band A | £1,514.34 | £151 |
| Band B | £1,766.73 | £177 |
| Band C | £2,019.12 | £202 |
| Band D | £2,271.51 | £227 |
| Band E | £2,776.29 | £278 |
| Band F | £3,281.07 | £328 |
| Band G | £3,785.85 | £379 |
| Band H | £4,543.02 | £454 |
※出典:Leeds City Council 2026/27年度。パリッシュ・カウンシルのある地域は上乗せ分が加算される場合があります。
リーズで多い2〜3ベッドルームのテラスハウスやフラットは、Band A〜Cに該当することが多いです。月額£151〜£202程度と考えておけばいいでしょう。北リーズの大きめの一戸建てだとBand D以上になることも。フルタイムの学生は全額免除、単身居住者は25%の割引があります。
カウンシルタクスの支払いは入居後すぐに始まるので、名義変更の手続きも忘れずに。入居時のもろもろの手続きについては入居時の公共料金の名義変更ガイドが役立ちます。
リーズの小中学校


お子さんがいるご家庭にとって、学校選びはエリア選びに直結する大問題。リーズにはOfstedで高評価を受けた学校が数多くあります。
プライマリースクール 人気校ベスト5
- Ebor Gardens Primary Academy(LS9)
- Blenheim Primary School(LS2)
- Beecroft Primary School(LS4)
- Hillcrest Academy(LS7)
- Beechwood Primary School(LS14)
セカンダリースクール 人気校ベスト5
- Allerton High School(LS17)—— 学業成績と進歩度指標が極めて高い。北リーズの住宅エリアからの人気が集中しています。
- The Morley Academy(LS27)
- The Ruth Gorse Academy(LS10)
- Garforth Academy(LS25)
- St. Mary’s Menston(LS29)
ここで大事な注意点。イギリスの学校には「キャッチメント・エリア(校区)」があり、住所によって申し込みの優先順位が変わります。ただし、このキャッチメントは毎年変わりうるもの。不動産屋さんが「この物件は〇〇校のキャッチメント内ですよ」と言っても、それを鵜呑みにしないでください。入学が保証されるわけではありません。
おすすめの確認方法は、Leeds City Councilの公式サイトで住所を入力してキャッチメントを直接調べること。入学申し込みの締め切りは例年1月中旬なので、9月入学を目指すなら前年の秋には動き始める必要があります。学校重視でエリアを選ぶなら、北リーズのLS17(ヘアウッド、アルウッドリー)やLS18(ホースフォース)が治安の良さも兼ね備えていておすすめです。
日本語補習校
ヨークシャー・ハンバーサイド日本語補習校のリンクはこちらです。開校は毎週土曜日になります。
リーズのナーサリー


“新しいアイデアを持つ人は、そのアイデアが成功するまでは狂人扱いされる。元リーズマネージャー ビエルサ
小さなお子さんがいる場合、ナーサリー(保育園)選びも早めに動く必要があります。人気のナーサリーは半年〜1年待ちということも珍しくないので、渡英が決まったらすぐにウェイティングリストに名前を入れるのが鉄則です。
リーズで評判のいいナーサリーをいくつか紹介しておきます。
- 22 Street Lane Nursery(LS8):ラウンドハイにある評価の高い私立園。周辺の環境もよく、送迎のしやすさも魅力です。
- Best Childcare Forest School Nursery(LS7):屋外学習(フォレストスクール)を取り入れたユニークなアプローチで人気。自然の中で遊びながら学べる環境を重視する方に。
- Little Owls Nursery(複数拠点):リーズ市が運営する公立ナーサリー。BramleyやHawksworth Woodの拠点がOfstedでOutstanding評価を獲得しています。公立なので費用も比較的リーズナブル。
ナーサリーを選ぶ際は、Ofstedの評価レポートを必ずチェックしてください。「Outstanding」か「Good」の評価がついているところを選んでおけば、まず大きな外れはありません。リーズ大学やリーズ・ベケット大学が運営するナーサリーもあるので、大学関係者の方はそちらも候補に入れるといいでしょう。
リーズは、金融・テック・法律の仕事のチャンスとファミリーに優しい住環境を、ロンドンの半額近いコストで手に入れられる街です。エリア選びさえ間違えなければ、治安も良く、学校の選択肢も豊富。「ロンドン以外は考えてなかった」という方にこそ、一度検討してほしい都市です。
リーズでの物件探しでお困りのことがあれば、JTECまでお気軽にご相談ください。2008年からイギリスの不動産に関わってきた経験を活かして、リモートでの物件探しからご入居後のサポートまでお手伝いします。よくあるご質問はQ&Aページにもまとめていますので、あわせてご覧ください。









