マンチェスター賃貸まるわかり|プロが解説【2026年版】

マンチェスター賃貸まるわかり
山田さん

マンチェスター大学に、1年間サバティカルでいくことになります。賃貸仲介お願いできますか。

マンチェスターの賃貸仲介ならJTECにお任せくださいませ。

ロンドンから北へ、電車でだいたい2時間ちょっと。

マンチェスターはイギリスの「第二の首都」に育っています。サッカー、音楽、BBC、グーグル、アマゾン……ここに集まってきてる顔ぶれを見ると、もう地方都市という言葉では追いつかない勢いです。

マンチェスターって治安悪いって聞くけど、本当のところどうなんですか?ファミリーで引っ越して大丈夫?

大丈夫。っていうか、エリアさえちゃんと選べば、ロンドンの多くのエリアより全然安心して住めます。南マンチェスターのDidsburyとかAltrinchamあたりは、駐在員ファミリーの定番中の定番ですよ。

この記事では、2008年からイギリスの不動産に関わってきた僕の目線で、マンチェスターの賃貸事情をかなり細かく解説していきます。家賃、治安、学校、交通、カウンシルタクス、ぜんぶ具体的な数字と固有名詞で。読み終わる頃には、「自分と家族がどこに住めば幸せか」がだいぶクリアになっているはずです。

目次

マンチェスターのエリアの特徴

セントピターズスクエア
セントピーターズスクエア

ざっくり一言でいうと、マンチェスターは「北の首都」です。イギリス人も半分冗談、半分本気でそう呼びます。

市内の人口は約58万9,000人程度。これは市域だけの話で、グレーター・マンチェスターという都市圏全体で見ると285万人くらい。ヨーロッパ屈指の学生人口があって、マンチェスター大学、マンチェスター・メトロポリタン大学(MMU)、王立ノーザン音楽大学を中心に、8万人以上の学生がこの街で暮らしています。

もともとは産業革命の発祥地として世界史の教科書に出てくる街ですよね。そこから今は、デジタル・テック、金融、メディア、ライフサイエンスが牽引するグローバル都市に進化中。BBCとITVがSalford Quays(サルフォード・キーズ)の「MediaCityUK」に拠点を移してから、この10年でクリエイティブ産業の集積がすごいことになりました。

街の雰囲気としては、ロンドンの「ちょっと気取ってる感」がない。フレンドリーで、ちょっと皮肉屋で、サッカーと音楽がアイデンティティ。オアシス、ストーン・ローゼス、ザ・スミス、ジョイ・ディヴィジョン——この街は音楽史そのものです。週末のパブの盛り上がりも、正直ロンドンより楽しい説まであります。

住む場所としてのマンチェスターの面白さは、「中心部でバリバリ都会的に暮らす」のと「南の閑静な住宅街でのんびりファミリー暮らし」が、同じ都市圏でどちらも選べるところ。トラム(Metrolink)1本で、高層マンションから緑いっぱいのヴィクトリア朝住宅街まで移動できちゃうんですよ。この懐の深さ、意外とロンドンにもない魅力です。

マンチェスターとロンドンの公共交通機関

サルフォードキー
サルフォードにあるミレニアム橋

日本からの赴任者がまず気にするのは、やっぱりここ。ロンドンまでどれくらいで出られるのか。

結論からいうと、London Euston駅からManchester Piccadilly駅まで、Avanti West Coastの特急(Pendolino)で最速2時間6分。標準だと2時間15分〜2時間30分くらいを見ておけば十分です。ピーク時は1時間に最大3本。これ、東京⇔大阪の新幹線みたいな感覚で、思い立ったらふらっと行ける距離感なんですよ。

料金はタイミング次第でかなり上下します。Advanceチケットを早めに取れば片道£30〜£50くらいで抑えられることも多いけど、当日のAnytimeだと£180を超えることもザラ。私のお客さんには「Trainlineアプリで2〜3週間前にAdvance買っとくのが鉄則ですよ」って毎回伝えてます。

飛行機も使えます。Manchester Airportはイギリス第3位の国際空港で、日本への直行便こそないものの、羽田・成田への乗り継ぎがヒースローやドーハ経由でスムーズ。出張が多い人には、ロンドン在住より便利だったりするんです。

市内の足はMetrolink(トラム)が主役。ピカデリーからSalford QuaysやAltrincham、East Didsburyまで、トラム1本で繋がってます。バスも新しいBee Network体制でかなり整理されて、フリーボーダー(市内乗り放題)の月額制も使えるようになりました。「車なしでもやっていけるか?」と聞かれたら、中心部+南マンチェスター住みなら十分YESです。

車文化についてもひとこと。郊外の一軒家に住むなら、車はあった方が圧倒的にラク。M60という環状高速道路が都市圏をぐるっと囲んでて、そこからM6(ロンドン方面)やM62(リーズリバプール方面)に接続する仕組み。ロンドンと違ってCongestion ChargeもULEZも(今のところ)ないので、日常の運転ストレスは段違いに少ないですよ。

マンチェスターの治安

オールドトラフォード
オールドトラフォード マンチェスターユナイテッドのスタジアム

さて、ここからが本題。「マンチェスターって治安悪いって聞くけど?」問題。

正直にいいます。統計だけ見ると、マンチェスターの犯罪率は全国平均より高めに出ます。でも、これには大きなカラクリがあって、犯罪のほとんどは一部の特定エリアと、学生街の自転車盗難・軽犯罪で数字が押し上げられているんですよ。エリアを選べば、日本人ファミリーが日常で危険を感じることはまずありません。

おすすめエリア(ファミリー・駐在員の定番)

Altrincham(オルトリンカム)——2026年版「最も住みやすい街」北西部ランキング1位。Metrolink1本で市内中心部に出られて、国内トップクラスのグラマースクール(後述)が集まる、南マンチェスターのエース。駐在員ファミリーの鉄板中の鉄板です。家賃は高めだけど、それに見合う価値は間違いなくある。

Didsbury(ディズベリー)——「都会の中の村」って呼ばれる、緑豊かで落ち着いたエリア。East Didsburyは家族連れ向け、West Didsburyはおしゃれなカフェやレストランが多くて若手プロフェッショナルに人気。僕のお客さんでも、ここを選ぶファミリーはすごく多いです。

Sale(セイル)——AltrinchamとManchester中心部のちょうど中間地点。家賃はAltrinchamより少し抑えめで、交通も学校もバランスよし。「コスパ重視の賢い選択肢」って感じです。

Chorlton(チョールトン)——やや都会寄りの、クリエイティブでリベラルな雰囲気のエリア。ファーマーズマーケットやオーガニックカフェが多くて、ロンドンでいうと東のDalstonに近いテイストです。

気をつけたいエリア

Fallowfield(ファローフィールド)やRusholme(ラショーム)は、マンチェスター大学・MMUのおひざ元で、完全に学生街。学期中の夜は騒がしいし、自転車盗難の多さで有名です。家族連れには基本おすすめしません。

中心部のPiccadilly Gardens周辺は、夜はちょっと治安が荒れることがあります。深夜の一人歩きは避けた方が無難。ただし日中は普通に人通りが多くて、観光客もたくさんいるので、過剰に心配する必要はありません。

具体的な犯罪傾向はPolice.ukの犯罪マップで自分の気になるエリアをピンポイントで調べられます。物件を決める前に必ず一度チェックしてほしい。これ、無料で超便利なのに意外と知られてないんですよ。

家賃ってロンドンと比べてどれくらい違うんですか?正直、そんなに安くなるならもう引っ越したい……

ざっくり言って、ロンドン・ゾーン2の家賃で、マンチェスターでは同じ条件の物件がゆうに借りられます。2ベッドのフラットで比較すると体感で3〜4割安い。広さ重視のファミリーなら、差はもっと開きますよ。

マンチェスターの賃貸物件の価格の平均

 

チェスターシティーフットボールチームの旗
マンチェスターシティーフットボールチームの旗

ここが一番気になるところですよね。2026年2月時点の平均家賃を見ていきます。

  • 1ベッドルーム:£985/月
  • 2ベッドルーム:£1,210/月
  • 3ベッドルーム:£1,402/月
  • 4ベッドルーム以上:£1,987/月

物件タイプ別にも見てみると:

  • フラット(マンションタイプ):£1,127/月
  • デタッチド(戸建て):£1,843/月

※2026年2月調べ、マンチェスター市域の平均値

ロンドンのZone 2あたりの同条件を思い浮かべてもらうと、体感でだいたい3〜4割は安い計算になります。2ベッドのフラットがロンドンだと£2,000〜£2,500はザラですから、ここで月£800〜£1,200浮くというのは、年間にすると£10,000以上のインパクト。家族で移住するなら、この差はでかい。

ただし、注意点もあります。Altrinchamの人気ゾーンやSpinningfieldsの高級タワーみたいなプレミアムエリアは、平均値をぐっと上回ります。Altrinchamの4ベッド戸建てなんかは£2,500〜£3,500が普通。「マンチェスターだから安い」という思い込みで探すと、人気エリアでつまずきます。

それと、家賃相場は2025年から2026年にかけて、年5%前後のペースでじわじわ上がっているのが実感値。市場の勢いがまだ衰えてないので、契約タイミングが早いほど有利です。

マンチェスターの物件の特徴

ディーンズゲートのビル群
ディーンズゲートのビル群

マンチェスターの物件には、他のイギリス都市と違うちょっとした特徴があります。ここ、知ってると探し方が変わりますよ。

家具付き物件の比率、実は結構高い

気になる数字、出しときます。2026年4月時点のRightmoveでマンチェスター市内の賃貸物件を検索すると、総数5,256件のうち家具付き(Furnished)が4,010件。つまり全体の約76%、4軒に3軒以上が家具付きなんですよ。これ、結構多い。

※出典:Rightmove「Manchester, Greater Manchester」検索結果、2026年4月調べ

なんでマンチェスターの家具付き比率がこんなに高いかというと、中心部に急増している「Build-to-Rent(BTR:賃貸専用マンション)」の存在がでかい。

中心部は「Build-to-Rent(BTR)」が主流

AncoatsやCastlefield、NOMA、Salford Quaysあたりの新築高層マンションは、最近ほとんどが「Build-to-Rent」というスタイル。これは大手の機関投資家が建てて、まるごと賃貸で回す物件のこと。個人の大家さんとのやり取りじゃなくて、管理会社とシンプルに契約する形になります。

BTRの何がいいかって、入居日からすぐ生活が始められること。ベッドもソファもダイニングもキッチン家電も最初から全部入っていて、ジム、コワーキングスペース、ラウンジ、24時間コンシェルジュ、屋上テラスなんかが当たり前についてくる。赴任直後で家具ゼロのお客さんには、僕はまずBTRを勧めます。先ほどの76%という家具付き比率、この流れが押し上げてるわけです。

郊外はテラスハウス&セミデタッチドが王道

一方、Altrincham、Didsbury、Saleみたいな郊外はヴィクトリア朝時代のテラスハウスや、戦後のセミデタッチド(半戸建て)が主役。こちらは家具なし(Unfurnished)で貸し出されることが圧倒的に多いです。市全体では家具付きが76%と書きましたが、郊外の3〜4ベッド戸建てに絞ると、その比率はかなり逆転します。

ここで要注意なのが、イギリスでいう「Unfurnished」は日本人の感覚とだいぶ違うこと。冷蔵庫も洗濯機も、場合によってはオーブンすら付いてないことがあります。ベッドやソファはもちろん自分で揃える前提。家族4人で一から家具・家電を揃えると、£5,000〜£8,000は覚悟しておいた方がいい。IKEAやArgosを組み合わせて賢く揃えるのがコツです。

ペット可物件は驚くほど少ない:約8%の壁

これはペットと一緒に移住を考えている人には衝撃的な数字かもしれません。2026年4月時点のZooplaでマンチェスターの賃貸を「Pets allowed」フィルターで絞ると、総数3,815件のうちたった317件。ペット可物件は全体の約8.3%、12軒に1軒以下という現実です。

※出典:Zoopla「Properties to rent in Manchester」検索結果、2026年4月調べ

これ、イギリス全体の傾向ではあるんですが、マンチェスターも例外ではありません。犬や猫を連れてくる予定のファミリーは、物件の選択肢が一気に10分の1になると覚悟しておいてください。

狙い目はやっぱりBTR(賃貸専用マンション)。最近のBTRは競争力を出すために「Pet Friendly」を公式にうたう物件が増えています。Salford QuaysのOxbowシリーズやAncoatsのいくつかの物件は、ペット歓迎を打ち出しているので、犬・猫連れの駐在員にとっては現実的な選択肢。

郊外の一軒家でペット可を勝ち取るには、交渉戦略が必要です。僕がお客さんに勧めているのは、ペットの「履歴書(Pet CV)」を事前に作ること。予防接種済証明、しつけ教室の修了証、前の大家からの「問題なく過ごしました」というリファレンスレター、ペット保険の加入証明。これを揃えた上で、通常より多めの敷金(Pet Deposit)や、退去時のプロによるディープクリーニング特約を自分から提案すると、受け入れてくれる大家さんが結構いるんですよ。

ちなみに2026年5月施行のRenters’ Rights Actで、大家はペット申請を「合理的に検討する義務」を負うようになります。これまでの「うちはペットNGです、以上」が通らなくなる。今後この8.3%という数字が少しずつ改善していく可能性はあります。

2026年5月施行のRenters’ Rights Actが効いてくる

ここ、めちゃくちゃ大事な話。2025年10月27日にRoyal Assent(国王裁可)を受けたRenters’ Rights Act 2025が、2026年5月1日からフェーズ1施行されます。これでイギリスの賃貸ルールが大きく変わる。

テナント側に嬉しい主な変更点は、ざっくりこんな感じ:

  • 固定期間型(AST)が廃止され、定期賃貸(periodic tenancy)が標準に。2ヶ月前通知で退去可能
  • Section 21のいわゆる「ノーフォルト立ち退き」が廃止
  • 家賃の前払いは最大1ヶ月分まで。これまで「6ヶ月分一括前払いしてくれたら審査OK」みたいな話が通用してたのが、基本禁止に
  • 先ほど書いた通り、ペット申請を大家が「合理的に検討する義務」を負う

これ、駐在員にとっては大きな話です。特に家賃前払い制限。今までリモートで物件を確保するのに「6ヶ月分前払いします」カードが強力だったんですが、2026年5月以降は使えなくなる。代わりに、雇用契約書、残高証明、UK guarantorの確保がより重要になります。早めに信頼できるエージェントを見つけておくと安心です。

マンチェスターの賃貸物件競争率

マンチェスターの中華街の門
マンチェスターの中華街の門

ぶっちゃけ、めちゃくちゃ激しいです。マンチェスターの賃貸市場は、今のイギリスで最も競争が激しい場所のひとつ。

物件の平均市場滞留日数は約22日。人気のWest Didsburyなんかは13日で成約してしまう。1物件あたりの問い合わせ数は平均10件で、パンデミック時のピーク14件からは落ち着いたけど、依然として家主完全有利の市場です。

何が起きるかというと、内見してその場で決断しないと、夕方にはもう他の人が取っている。これ、大げさじゃなくて日常風景です。僕のお客さんでも、「もう1日考えたい」と言っている間に消えた物件は数えきれないほど。

リモートで探す場合のコツ

日本からリモートで家を決めるときの現実的な戦略はこんな感じ:

  1. エージェントに「プリ・クオリファイド」されておく。パスポート、雇用契約書、直近3ヶ月の給与明細、銀行残高証明を、物件を見る前に一式用意して送っておく。これだけで競合より半日早く動ける
  2. WhatsApp内見を使う。信頼できるエージェントにビデオで案内してもらう。僕もリロケーションサービスでこれをやってます
  3. Holding Depositは即決できる体制を作る。通常1週間分の家賃で物件を仮押さえするので、1時間以内に送金できるよう準備(JTECではお客様の代わりに手付金を支配物件を即日抑えることができます
  4. 2026年5月以降はUK guarantorが効く。前払いが使えなくなる分、イギリス国内の保証人を確保できると圧倒的に有利に

繁忙期は6月〜9月、特に大学の新学期前後はえぐいです。逆に11月〜1月は比較的落ち着くので、時間に余裕があるならそこを狙うのもアリ。

カウンシルタクスって、家賃以外にどれくらいかかるんですか?

これ、意外とみんな見落とすんですよ。マンチェスター市の場合、Band Dで年£2,312。月換算で約£193です。家賃にこれが「隠れコスト」で乗ってくる感覚を持っておいてください。

マンチェスターのカウンシルタクス

メドロック川に架かる石造りの橋
メドロック川に架かる石造りの橋

カウンシルタクスは、イギリスの地方税。賃借人が毎月支払う義務があります。ここ、日本人の新規赴任者が一番忘れがちなコストなので、しっかり押さえておきましょう。

Manchester City Council(2026/2027年度)

  • Band A:£1,541.36(月約£128)
  • Band B:£1,798.26(月約£150)
  • Band C:£2,055.14(月約£171)
  • Band D:£2,312.04(月約£193)
  • Band E:£2,825.82(月約£235)
  • Band F:£3,339.61(月約£278)
  • Band G:£3,853.40(月約£321)
  • Band H:£4,624.08(月約£385)

※出典:Manchester City Council公式、2026/27年度

ポイント:

  • 単身者は25%割引(Single Person Discount)が適用されます。申請しないと自動では引かれないので、引越し後すぐ手続きを
  • 学生はカウンシルタクスの免除対象。全員学生の世帯なら全額免除
  • 隣接するTrafford Borough Council(Altrincham、Sale、Urmston含む)のBand Dは£2,289.79で、マンチェスター市よりほんの少し安い。これ知ってる人、少ないですよ

中〜大きめの戸建て(Band E〜G)を借りると、家賃とは別に月£235〜£321が飛んでいく計算。年間にしたら£3,000弱ですから、予算組みにはしっかり入れておいてください。

マンチェスターの小中学校

マンチェスター大聖堂
マンチェスター大聖堂

これが、南マンチェスターがファミリー駐在員に選ばれる最大の理由。特にTrafford区(Altrincham、Sale周辺)は、試験選抜制の公立グラマースクールで全英トップクラスの進学実績を誇ります。私立校を超える進学率のグラマースクールが公立でタダで通える。これ、他のイギリス都市にはなかなかない強みです。

プライマリースクール(小学校)ベスト5

※Ofsted「Outstanding」評価校を中心に厳選

  1. Altrincham CofE Primary School(Altrincham)—— 南マンチェスターの定番。入学希望者殺到
  2. Park Road Academy Primary School(Timperley)—— Ofsted Outstandingの常連
  3. Bowdon CofE Primary School(Bowdon)—— 高級住宅街Bowdonのエース校
  4. Tyntesfield Primary School(Sale)—— Sale中心部のファミリーから絶大な支持
  5. Armitage CofE Primary School(Ardwick)—— 中心部寄りのOutstanding校

セカンダリースクール(中等学校)ベスト5

※トラフォード区のグラマースクールを中心に

  1. Altrincham Grammar School for Girls —— 全英女子グラマー最高峰のひとつ
  2. Altrincham Grammar School for Boys —— 同じく男子校の最高峰
  3. Loreto Grammar School —— カトリック系女子グラマー
  4. Sale Grammar School —— Saleエリアを代表する名門
  5. St Ambrose College —— Hale Barns地区のカトリック系男子校

学校選びで絶対にやってほしいこと

ここ、一番大事な話なんで、ちょっとだけ強めに書きます。

イギリスの公立小学校は「Catchment Area(学区)」のルールが超厳格。Outstanding評価の人気校の周辺は、通学可能エリアが学校から数百メートル以内に限定されてしまうことが普通にあります。これ、毎年変動します。去年まで通えた距離が、今年は無理、みたいなことが普通に起きる。

不動産屋さんが「この物件は○○小学校の学区ですよ」と言ってきても、絶対にそのまま信じないでください。必ず、地元カウンシルのAdmission Guide(入学案内)で最新の学区を自分で確認する。これ、僕がお客さんにしつこく言ってることです。

セカンダリーのグラマースクールは、学区ではなく11+(イレブンプラス)試験の成績で決まります。日本人駐在員のお子さんでも入学実績はちゃんとあるんですが、対策なしで受かるほど甘くはありません。Year 4〜5(9〜10歳)くらいから準備を始めるのが理想的。

入学申し込みの締め切りは、プライマリーが1月中旬、セカンダリーが10月末。イギリスの年度は9月始まりなので、日本とはサイクルがズレていることも要注意です。

マンチェスターのナーサリー

マンチェスターのトラム
マンチェスターのトラム ディーンズゲート周辺

小さいお子さんがいるファミリーには、ナーサリー(保育園)事情も気になるポイント。

マンチェスター周辺のナーサリーは、大きく分けて3タイプ:

  1. プライベートナーサリー——いわゆる民間の保育園。週5日フルタイムで月£1,500〜£2,200が相場
  2. プライマリースクール附属のナーサリー——Year R(レセプション)の前年に入るイメージ。人気校は1年以上前からwaiting list
  3. 大学運営のナーサリー——マンチェスター大学やMMUが運営する施設もあり、研究職・医療職の家庭から人気

探し方のコツは、何よりも「即申し込み」。僕のお客さんで「マンチェスター赴任が決まってから探せばいいか」とのんびり構えて、入れるナーサリーが1つも見つからずパニックになったケースが過去にあります。妊娠中から候補を調べておいて損はない、と本気で思ってます。

Ofsted評価「Outstanding」のナーサリーは、各エリアで限られた数しかありません。Ofstedの公式サイトでポストコード検索できるので、候補の物件周辺を必ず事前にリサーチしておいてください。

政府からの無償保育時間(Free Childcare Hours)の対象かどうかも、2026年の制度改正で条件がちょっと変わっています。赴任者の場合は税務ステータスによって対象外になることもあるので、これは個別に確認が必要です。

マンチェスターは「都会」と「ファミリーライフ」を両方取れる街

ミドランドホテル
セントピーターズスクエアにあるミドランドホテル

ざっくり書いてきましたが、まとめると——マンチェスターは、ロンドンの3〜4割安い家賃で、北イングランド最大の都市インフラと、全英屈指の公立グラマースクールにアクセスできる、という破格の条件が揃った街です。

音楽、サッカー、アート、フード、そしてフレンドリーなマンキュニアン(マンチェスター人)気質。「都会的に暮らしたい自分」と「緑の中で子育てしたい家族」の両方を、ひとつの都市圏で叶えられる場所って、実はそんなに多くないんですよ。

もちろん、リモートでの物件探しは簡単じゃありません。競争率の高さ、2026年5月からのRenters’ Rights Act対応、学区の罠、カウンシルタクスの隠れコスト……知っておくべきことはいっぱいあります。でも、事前にちゃんと準備すれば、十分に勝算はあります。

僕自身、ロンドン在住ですが、マンチェスターには仕事でもプライベートでも頻繁に通っていて、お客さんのリロケーションもずっとサポートしてきました。もし具体的な相談があれば、気軽にお声がけください。南マンチェスターの物件探し、学区の読み解き、WhatsApp内見、契約書チェック——全部お手伝いできます。

あなたとご家族にとって、マンチェスターが「次のホーム」になりますように。

※本記事の家賃データは2026年2月時点、カウンシルタクスは2026/27年度Manchester City Council公式、学校情報はOfsted公表データを参照。出典:Rightmove、Zoopla、ONS、Police.uk、Manchester City Council、Trafford Council、Ofsted。

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この記事を書いた人

西島伸一朗のアバター 西島伸一朗 代表 / ディレクター

JTECのディレクターであり創業者。
2007年にロンドンへ移住。アクトンの日系不動産仲介を皮切りに、ノッティングヒルやフィンチェリー、さらにイーリングといった地域で豊富な賃貸仲介経験を積み、独立。Level 3 Certificate in Letting and Managing Residential PropertyとLevel 3 Award in The Sale of Residential Propertyと取得済。
趣味はバドミントン。グーナーであり、Saunaguildの運営者。

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