鈴木さんポーツマス大学で研究することになりました。賃貸仲介お願いできますか。
ポーツマスでの賃貸仲介ならJTECにお任せください。
ロンドン南西、電車で約90分。海軍の街として知られていますが、もうひとつの顔があります。それは、約31,000人の学生を抱える大学都市という顔。日系企業の拠点も近郊に集まっていて、駐在で来られる方からの問い合わせもじわじわ増えています。
海が見える街で、ロンドンより家賃を抑えられて、しかも子育て環境もそれなりに整っている。とはいえ「学生街って住みやすいの?」「家賃の競争って厳しいの?」と、不安もありますよね。この記事で、現地の最新データを交えながら、まるごとお答えします。
学生エリアと駐在員ファミリー向けのエリアははっきり分かれています。Drayton(ドレイトン)やSouthsea(サウスシー)の住宅街なら、静かで治安も良好。家賃も平均£1,357と、ロンドンに比べたら全然リーズナブルなんですよ。
ポーツマスのエリアの特徴


ポーツマスはハンプシャー州の南端、イギリスで唯一の「Island City(島郭都市)」です。ポーシー島という島の上に高密度な街が広がっていて、海に囲まれた独特の地形がそのまま街の性格を決めています。また小説家、チャールズ・ディケンズが生まれた都市です。
歴史を辿れば、まず海軍。1495年に世界初のドライドックが作られた港町であり、HMSヴィクトリーやMary Roseといった歴史的軍艦が今もHistoric Dockyardに展示されています。観光地としても有名ですが、これがいまでも現役の海軍基地という点が他都市にはない特徴です。
もうひとつの顔が、ポーツマス大学(University of Portsmouth)。学生数約31,000人、うち留学生が約5,200人という規模で、街の経済と賃貸市場を大きく動かしています。卒業生の給与向上率の評価が高く、実学を重視した校風で人気がある大学です。
そして産業面では、サウサンプトンやファーンボロー方面まで含めた南東部一帯が日系企業の集積地。パナソニックの車載システム研究開発、古野電気の船舶用電子機器、東京エレクトロン、三菱電機、ソニーといった企業が周辺に拠点を置いています。最近は現地採用の専門職を重視するローカライゼーションの流れも強まっています。
意外に思われるかもしれませんが、京都府舞鶴市と姉妹都市提携を結んでいるんです。日本庭園もあって、親日的な土壌があります。イギリスの住宅様式について詳しくはこちらもチェックしてみてください。ビクトリアン様式のテラスハウスが多いポーツマスの街並みを、より深く楽しめます。
ポーツマスとロンドンの公共交通機関


ロンドンへのアクセスは、思っているより便利です。
電車ならSouth Western Railwayの直通便で、ポーツマス・ハーバー駅からロンドン・ウォータールー駅まで約1時間40分〜2時間。Portsmouth & Southsea駅からの便も多く、本数はピーク時で1時間に3〜4本。日帰り出張も無理なくこなせます。早朝便を使えば、ロンドンでの朝9時の会議にも間に合います。
車なら、M27→A3経由でロンドンまで約1時間30分(渋滞なし)。郊外に住んで車で動くスタイルなら、駐車場事情もロンドンよりはるかにラク。コーチ(長距離バス)もVictoria Coach Stationまで運行があり、料金重視ならこちらも選択肢です。
地元の足としては、First Solentなどのバス会社が市内全域をカバー。学生エリアを中心に夜遅くまで運行があるので、車を持たない選択もアリです。Wightlinkのフェリーでアイル・オブ・ワイト島へ気軽に渡れるのも、ポーツマスならではの楽しみ。
ポーツマスの治安


「島郭都市」というコンパクトな地形のせいか、エリアごとの治安の違いがとてもはっきり出ます。住む場所を選ぶときは、ここを外したくないところ。
まず安心して選べるエリアから。
- Drayton(ドレイトン)。市内で犯罪率がもっとも低く、学区の評判も良好。ファミリー層には一番のおすすめエリアです。落ち着いた住宅街で、3ベッド以上の戸建てを探すならここが候補になります。
- Southsea(サウスシー)。駐在員にもっとも人気のエリア。海沿いで独立系カフェやレストランが多く、街に活気があります。治安は良好で、子連れでも安心して歩ける雰囲気。家賃はそれなりにしますが、満足度の高さで選ぶならここ。
- Milton(ミルトン)。Bransbury Parkなど公園が多く、子育て環境として高評価。Southseaほど家賃が高くなく、コスパで選ぶ駐在員ファミリーが多いエリアです。
- Gunwharf Quays(ガンワーフ・キーズ)。24時間セキュリティ付きのモダンなマンションが並ぶ、市内でもっとも家賃が高いエリア。海沿いのアウトレットも徒歩圏で、便利さを重視するなら。
- 逆に、避けたほうがいいエリアもあります。
- Charles Dickens。市の中心部とナイトライフエリアを含み、犯罪率が極めて高い地域。学生のシェアハウスは多いものの、ファミリーで住むには慎重な判断が必要です。Cosham(コシャム)は交通の便こそ良いですが、商業施設周辺での軽犯罪に注意が必要。
不動産屋のサイトに載っている数字だけ見ると不安になるかもしれませんが、内訳を見ると自転車盗難や軽犯罪が押し上げている部分が大きいです。エリアを選べば、日常生活で危険を感じる場面はほぼありません。Police.ukの犯罪マップで、検討中のポストコードをピンポイントで確認しておくのが安心です。イギリスで簡単にできる7つの防犯対策も参考にどうぞ。
ポーツマスの賃貸物件の価格の平均


ここがいちばん気になるところですよね。最新の市場データをご紹介します。
ポーツマス全体の平均家賃は、月額£1,357(2026年基準)。前年比2.7%上昇しています。ロンドンの平均が月£2,500〜£3,000台であることを考えると、約半分以下で住めるイメージです。
間取り別の相場はこんな感じ:
- ワンルーム(Studio):£800〜950
大学周辺、特にGuildhall Walk付近に集中しています。光熱費込みや家具付きの物件が多く、学生や単身赴任の方向け。すぐに生活を始めたい方には便利。 - 1ベッド:£866〜893
カップルや若手社会人にもっとも人気の間取り。市場から消えるのが早く、いい物件は数時間で動きます。家具付きを含めて条件に合うものが出たら、即断即決の姿勢でいかないと取れません。 - 2ベッド:£1,071〜1,124
ビクトリアン・テラスハウス(連棟式住宅)が中心。ルームシェアや小家族向けです。このサイズから庭付き物件が見つかりやすくなります。 - 3ベッド以上:£1,324〜1,484
Drayton、Cosham、Farlingtonなどの閑静な住宅街が中心。ほぼすべて「家具なし(Unfurnished)」になるので、家具をゼロから揃える予算と時間を見込んでおくこと。
※出典:2026年5月時点のRightmove・Zoopla掲載データおよびONS Private Rental Indexより
ポーツマスの物件の特徴


ポーツマスの賃貸市場には、いくつか特徴的な傾向があります。
家具付き物件の比率が高め。Rightmoveの掲載データ(2026年5月14日時点)で見ると、ポーツマス賃貸の全体761件のうち、家具付き(Furnished)が474件で62.3%を占めています。これは学生需要が市場を引っ張っている影響が大きく、ワンルームや1ベッドの家具付き物件が豊富。来てすぐ生活を始めたい方には、選択肢が多いです。
ただし、3ベッド以上のファミリー向け物件は、ほぼすべて「家具なし」が標準。イギリスでいう「家具なし」とは、カーペットと白物家電(冷蔵庫、洗濯機、オーブンなど)以外は何も入っていない状態を指します。「家具なし」と言いつつ白物家電すらない物件もまれにあるので、内見時の確認は必須。イギリスの13の住まいの種類を読んでおくと、テラスハウスやセミデタッチドの違いがわかって物件選びがラクになります。
家具をゼロから揃える場合の概算は、IKEAやArgosで最低限のものを揃えて£3,000〜5,000程度。Facebook Marketplaceで中古を活用すれば半額以下に抑えられます。短期滞在なら家具付き、2年以上住むなら家具なしを選んで自分好みの空間を作るのが、結果的に満足度が高い選択です。
ペット可物件は少なめ。Zooplaのポーツマス賃貸209件のうち、「Pets allowed」で絞り込むと5件。比率は2.4%です(2026年5月14日時点)。Renters’ Rights Actで緩和方向ではあるものの、現時点で明示物件はまだ少数派。ペット可と書かれていなくても交渉できる物件はあるので、エージェントに直接相談する価値があります。
ペット連れでイギリスに渡る場合の輸送手続き、ワクチン、ペットパスポート、検疫、入国時の書類などの詳しい準備については、ペット連れでイギリスに渡る方法を参照してください。
ポーツマスの賃貸物件競争率


ポーツマスの賃貸市場は、エリアによって温度差があります。全体としては競争が激しく、1物件あたりの問い合わせ件数は平均10件に達するというデータも。
10件って…日本人がリモートで探すのって不利じゃないですか?
正直に言うと、不利なケースが多いです。ただ、戦略次第で十分戦えます。「即断即決」「ビデオ内見の質問リストを準備」「残高証明や雇用契約書を事前に揃えておく」の3つを徹底すれば、内見できる物件があれば取れます。
ポーツマスの賃貸市場には、明確な「波」があります。それが大学のサイクル。
7〜9月が繁忙期のピーク。新学期に向けて学生の動きが活発化し、ワンルーム・1ベッド・シェアハウス向け物件は文字通り「奪い合い」になります。ファミリー向けの3ベッド以上はこの時期の影響が薄く、むしろ秋以降に動きが出るパターンも。
逆に11〜2月は閑散期。物件数こそ減りますが、競争率も下がるので、駐在で来られる方にとっては狙い目の時期です。家賃交渉の余地も少しは生まれます。
契約交渉では、デポジット保護スキーム(TDP)の詳細確認も必須。こうした交渉のコツや契約上の落とし穴は、イギリスの賃貸契約でよくある10の誤解も合わせて読んでおくと安心です。
JTECでは、駐在員の方が日本から物件を決められるよう、代理内見の動画撮影や現地でのサポートを行っています。法人向けリロケーションサービスも、お客様のご希望に合わせて対応しています。
注意したいのが詐欺。家賃が周辺相場より£200以上安い物件、内見前にデポジット送金を要求する大家、エージェントを介さず「今海外にいるからメールだけで」という大家。
ポーツマスのカウンシルタクス


2026/27年度のポーツマス市のカウンシルタックス(地方税)は、Bandごとに以下の金額です(基準額)。
Band A:£1,527.80+α(月額換算 約£127)
Band B:£1,782.44+α(月額換算 約£148)/一般的なフラットに多い
Band C:£2,037.07+α(月額換算 約£170)/平均的なテラスハウス
Band D:£2,291.71(月額換算 約£191)/基準となる標準額
※出典:Portsmouth City Council公式 2026/27年度より
※「+α」は警察・消防などのパリッシュ上乗せ分
知っておきたいポイントがいくつか。
単身者割引:18歳以上の大人が1人しか住んでいない世帯は25%の割引が適用されます。単身赴任の方は申請を忘れずに。
学生免除:フルタイム学生のみが住む世帯は、カウンシルタックスが免除されます。学生街ならではの制度。
空き家ペナルティ:家具なしの空き家状態が1年続くと、100%のプレミアム(つまり2倍)が課されます。長期不在になる場合は要注意。
入居後の名義変更が面倒だな…という方には、イギリス賃貸物件での入居時の公共料金の名義変更サービスもあります。電気・ガス・水道・カウンシルタックスをまとめて切り替えるとき、英語のやり取りで時間がかかるところを代行します。
ポーツマスの小中学校


ポーツマスの教育環境は、Ofsted評価で見ると意外と充実しています。学業成績の高い学校はSouthseaやDrayton周辺に集中しているのが特徴。
プライマリースクール(小学校)ベスト5
1. St John’s Cathedral Catholic Primary(市中心部):学力・規律ともに最高峰。
2. Ark Ayrton Primary Academy(Southsea):探究心を育てる環境で人気。
3. St Paul’s Catholic Primary(Paulsgrove):多様な学習支援が充実。
4. Westover Primary School(Stamshaw):地域からの信頼が厚い学校。
5. Solent Junior School(Drayton):学業成績が高く落ち着いた環境。
セカンダリースクール(中等学校)ベスト5
1. St Edmund’s Catholic School:公立で最高峰。成績トップクラス。
2. The Portsmouth Grammar School(私立・共学):オックスブリッジ進学者多数で市内最高実績。
3. Portsmouth High School GDST(私立・女子):理系科目や芸術に強い。
4. Priory School:公立。近年教育の質が急上昇中。
5. UTC Portsmouth:STEM特化の専門学校で、大学や海軍と連携。
注意点をひとつだけ。キャッチメントエリア(学区)は毎年変わります。「この物件はこの学校の学区内ですよ」と不動産屋に言われても、鵜呑みにしないでください。実際に通えるかは、Portsmouth City Councilの学校アドミッションオフィスで最新情報を確認すること。プライマリーの入学申し込みは前年の1月中旬が締め切り、セカンダリーは前年の10月末です。逆算してスケジュールを組まないと、希望校には入れないこともありえます。
ポーツマスのナーサリー


0〜4歳のお子さんがいる家庭にとって、ナーサリーは死活問題。ポーツマスにはOfsted「Outstanding」評価のナーサリーが複数あります。
- Monkey Puzzle Day Nursery(Southsea):個別ケアと最新設備に定評。日本人駐在員家庭からの評判も上々。
- Canoe Lake Nursery(Southsea):公園のすぐ近くにあり、屋外活動を重視する方針。子どもの自然との触れ合いを大事にしたい方に。
- ARK Ayrton Nursery(Southsea):アカデミー系列で、同系列のプライマリーへの移行がスムーズ。一貫した教育を望む家庭に人気。
イギリスの人気ナーサリーは、とにかく待ち時間が長い。妊娠中から名前を入れておく家庭もあるくらいです。「ポーツマスに引っ越したらナーサリー探そう」では遅すぎる。物件探しと同時並行で動くのが鉄則です。
3〜4歳になると、政府の30時間無料保育制度(30 Hours Free Childcare)が使えるようになります。週30時間まで無料、というのは助かるところ。ただし無料枠だけで足りる家庭は少なく、追加分は自己負担。Southseaの人気ナーサリーで時給£8〜10前後が相場です。
ポーツマスの日本人向け教育施設


駐在で来られるご家族の悩みのトップは、たいてい「子どもの日本語をどう維持するか」。
オンライン補習という選択肢もあります。「すらら」「進研ゼミ海外受講」「Z会海外」「家庭教師オンライン」など、海外駐在家庭向けのサービスが充実してきました。日本に帰国する前提なら、現地校+オンライン日本語教育の組み合わせで、学年相応の日本語力を維持している家庭も増えています。
日本人向け塾・オンライン学習
ロンドンにはJOBA、LINGOなど日本の学習塾の進出があり、対面授業を受けに通う駐在員家庭もいます。ポーツマスからは距離があるので、オンライン併用が現実的。帰国子女枠の中学受験や高校受験を見据えるなら、Z会や四谷大塚の海外受講も有力候補。
「日本に帰国する前提か」「現地に長く住む前提か」で戦略が大きく変わります。前者なら日本語と日本のカリキュラムの維持、後者ならむしろ英語力強化と現地での教育に振り切るバランス感覚が必要です。
日本人保護者に人気のナーサリー
ポーツマス市内には、明確に「日本人スタッフ在籍」とうたうナーサリーはありません。現実的には、現地の評判の良いナーサリーに通わせつつ、家庭内では徹底して日本語環境を維持する、というのが多くの駐在員家庭の選択です。0〜3歳の言語形成期にどう日本語に触れさせるかは、絵本・日本語のテレビ番組・親同士の日本語コミュニティへの参加など、家庭の工夫次第。
最新情報は補習校・塾とも運営状況が変わりやすいので、必ず直接お問い合わせください。在英国日本国大使館の教育情報ページに、最新の補習校・日本人学校リストが掲載されています。帰国後の編入や受験を視野に入れているなら、海外子女教育振興財団のサイトもチェックしておくと、現地校選びの判断材料が増えます。
JTECでも、駐在ご家族の補習校・塾選びのご相談を受けることが多いです。「ポーツマス周辺で現実的に通える補習校はどこか」「オンライン併用にした場合の費用感は」など、最新情報を都度ご案内しています。
まとめ:ポーツマスは「海」と「歴史」と「大学」が共存する街


ポーツマスは、ロンドンの喧騒から離れて、海の風を感じながら暮らしたい。でも、文化的な刺激や教育環境も諦めたくない。そんな矛盾するニーズを、わりと無理なく両立できる街です。
平均家賃£1,357。家具付き物件が62.3%と豊富で、駐在で来てすぐ生活を始めたい方にはありがたい市場構造。Drayton、Southsea、Miltonといった住宅街は治安も良く、子育てにも向いています。ポーツマス大学の存在が街全体に若いエネルギーを与えていて、独立系カフェやレストランも活気がある。
気をつけたいのは、大学の新学期サイクルと連動した7〜9月の競争激化と、エリアによる治安の差。この2つを押さえて選べば、ポーツマスでの暮らしはきっと満足のいくものになります。
まずは気軽にお問い合わせください。JTECトップページとQ&Aページに、これまでお寄せいただいたご質問と回答もまとめています。









