石川さんソールズベリーに赴任することになりました。賃貸仲介おねがいできますか。
ソールズベリーの賃貸仲介ならJTECにおまかせください。
5本の川が一点に集まる、イギリスでも珍しい街。それがソウルズベリー(Salisbury)です。
中世の雰囲気がそのまま残った石畳の街並みと、世界最高峰の大聖堂。一方で、街の外に出れば防衛・航空・生命科学のテストフィールドが広がっています。
のどかな田園都市の顔と、最先端のテクノロジー拠点という二つの顔。これが、ソウルズベリーをロンドンから少し離れた、コッツウォルズとストーンヘンジのある観光地と片付けられない理由なんですよね。
ソウルズベリーって、駐在で住むには田舎すぎませんか?ロンドンへもそこそこ遠そうだし、日本人もあまりいなさそうで不安です。
そう感じる方は多いです。ただ実際は、Kitagawa Europeの欧州本社や、MOD Boscombe Downを中心とした防衛・航空産業の中心がある「働く人の街」でもあります。ロンドンまでも直通電車で1時間半ほど。教育水準は飛び抜けて高く、安全。「田舎」というより「コンパクトに全部揃ったプロフェッショナルの街」と言ったほうが近いです。
JTECでもソウルズベリー周辺の賃貸サポートは定期的にご依頼をいただいています。今回は、家賃相場・治安・学区・カウンシルタクスといった実務的な数字から、駐在ファミリーがつまずきやすいポイントまで、イギリスの不動産のプロ目線でまとめます。
ソウルズベリーのエリアの特徴


ソウルズベリーはウィルトシャー州の南部、ロンドンから南西におよそ140キロの場所にあります。エイヴォン川など5本の川が合流する谷地に開けた、12世紀から続く大聖堂都市です。
街の中心には123メートルの尖塔を持つソウルズベリー大聖堂。中世の街割り(チェッカーズと呼ばれる碁盤目状のグリッド)がほぼそのまま残っていて、ジョージアン様式やビクトリアン様式の古い建物がそこかしこに並んでいます。観光客がいないシーズンの街は、本当に静かで時間がゆっくり流れています。
郊外に出ると、MOD Boscombe Downという大規模な軍用航空試験場(イギリスのテストパイロット訓練拠点でもある場所)があり、Porton Downの国防科学技術研究所(Dstl)、そしてSalisbury District Hospitalを中心とした医療の中心が点在しています。市内には日系の工作機械メーカー北川鉄工所の欧州本社も拠点を構えています。
建物のスタイルが気になる方は、イギリスの住宅様式について詳しくはこちらを見ておくと、内見のときに「これジョージアンですね」「これはエドワーディアンの改装物件」と話が早くなります。
ソウルズベリーとロンドンの公共交通機関


意外に思われるかもしれませんが、ソウルズベリーはロンドンへのアクセスがかなり良い街です。
South Western Railwayの直通電車が、Salisbury駅からロンドンWaterloo駅まで概ね1時間25分〜1時間35分。日中はだいたい30分に1本というペースで走っています。平日のラッシュ時は混みますが、座席が確保できれば仕事もできる時間です。Waterloo以外にも、Reading方面(Great Western Railway経由でPaddingtonへ抜けるルート)も使えるので、ロンドン市内のどこに通うかで選べる柔軟性があります。
車だとM3経由でロンドンまで約2時間。週末にロンドンへ行くなら電車の方がストレスがありません。逆に、街を離れてニューフォレストや海岸線(ボーンマス、サウサンプトンなど)に行くなら車があると圧倒的に便利です。
地元での移動は、徒歩と自転車で済むのがソウルズベリーの良いところ。中心部はコンパクトで、駅から大聖堂まで歩いて20分かかりません。ただ、郊外のSP5(Downton、Alderbury方面)に住むなら車は必須です。
ソウルズベリーの治安


ソウルズベリーは安全な街です。イングランド全体の都市の中でもかなり低い水準。ロンドンやバーミンガムのような大都市と比較すると、夜道を歩く感覚がまったく違います。
駐在員ファミリーに人気なのは、SP1(市中心部、大聖堂エリア周辺)、SP2(Wilton方面の西側)、そしてSP5(Downton、Alderburyの郊外高級住宅地)です。SP5は田園風景が広がる落ち着いた環境で、庭付きの一軒家を探す家族層に好まれています。
注意しておきたいエリアもあります。地元住民の間では「The Friary」や「Bemerton Heath」周辺は公営住宅が多く、若干注意が必要と言われることがあります。とはいえ、これはあくまでイギリス国内での相対的な話。日本の感覚で「絶対に近寄れない危険地帯」というレベルではなく、昼間に普通に歩く分にはまったく問題ありません。
JTECとしても、お住まいエリアを決める前にPolice.ukの犯罪マップでポストコード単位の傾向を確認することをおすすめしています。「○○の隣の通りは静かだけど、こっちの通りは深夜の騒音が多い」というレベルの差は、データを見ないと分からないことが多いです。
ソウルズベリーの賃貸物件の価格の平均


2025年〜2026年時点のソウルズベリーの平均月額家賃を、ポストコード別にまとめると以下のとおりです。
- SP1(市中心部・大聖堂周辺):月額 £1,173
- SP2(Wilton、Bemerton方面):月額 £1,183
- SP5(Downton、Alderburyの郊外):月額 £1,509
ベッド数別だと、おおむね次のレンジに収まります。
- スタジオ/1ベッド:£775〜£1,000。Salisbury District Hospitalで働く単身の医療スタッフや、独身のプロフェッショナル層に人気。市中心部と駅周辺に集中しています。
- 2ベッド:£1,150〜£1,300。駐在員のカップルや、小さなお子さんがいるご家族にちょうどいいサイズ。SP2の新しいフラットは駐車場付きが多く、コスパが高めです。
- 3ベッド以上:£1,400〜£2,300+。ほぼ全てが「家具なし」の一軒家。学区目当ての教育熱心な家族層と物件を取り合うことになるので、決断は早めに。庭付きを望むならSP5を狙うのが現実的です。
ロンドン中心部の同等物件と比べると、ざっくり半額〜6割という印象。同じ家賃でも、ロンドンの1ベッドのフラットがソウルズベリーなら3ベッドの一軒家になります。
ソウルズベリーの物件の特徴


イギリスの賃貸物件には「家具付き(Furnished)」と「家具なし(Unfurnished)」がありますが、ソウルズベリーは圧倒的に「家具なし」が主流です。また田舎のためか、賃貸の物件が少ないエリアでもあります。
2026年5月時点でRightmoveに掲載されているソウルズベリー(半径3マイル圏)の賃貸物件を実際に数えてみました。全体62件のうち、家具付き(Furnished)は12件。比率にして19.0%(12/62=19.4%)です。残り約8割は家具なし、もしくは家具付き/なしを選べる「Part-furnished」や「Either」が中心。3ベッド以上の一軒家に絞ると、ほぼ100%が家具なしになります。
※データ取得日:2026年5月17日/出典:Rightmove掲載データより
ここで注意したいのが、イギリスの「家具なし」の定義です。完全に空っぽの空室ではなく、カーペット、カーテン、オーブン、冷蔵庫、洗濯機といった白物家電は備え付けというのが一般的。ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、テレビ台あたりが「自分で揃えるもの」と思っておくと近いです。
テラスハウス、セミデタッチド、ディタッチド、フラットといった用語の違いがピンと来ない方は、イギリスの13の住まいの種類に目を通しておくと、内見のときの会話がスムーズになります。
ペット可(Pet-friendly)物件について。Zooplaのソウルズベリー(半径3マイル圏)賃貸22件のうち、「Pets allowed」で絞り込むと0件=0.0%でした。これは2026年5月17日時点の数字で、Salisburyに限った話ではなく、イギリス全体でもペット可と明示された賃貸は約5.9%と少数派です。
※データ取得日:2026年5月17日/出典:Zoopla掲載データより
ただし、2026年5月1日に施行されたRenters’ Rights Actにより、大家による一律のペット禁止は違法化されました。今後は「Pets allowed」と明示されていない物件でも、書面でリクエストして交渉できるケースが増えていく見込みです。
ペット連れでイギリスに渡る場合の輸送手続き、マイクロチップ、狂犬病ワクチン、ペットパスポート、サナダムシ駆除のタイミング、入国時の書類などの詳しい準備については、ペット連れでイギリスに渡る方法を参照してください。
ソウルズベリーの賃貸物件競争率


「ロンドンから離れた地方都市なら、物件はゆっくり選べるはず」と思っていると、ソウルズベリーでは意外と苦戦します。
2025年のデータでは、ソウルズベリー1物件あたりの平均問い合わせ数はおよそ10件。良い物件は内見の予約を入れる前に決まってしまうこともあります。特に春先と9月の入学シーズンは需要がピーク。
日本からリモートで探すと、内見もできないし、競争で勝てない気がします…。
そこは正直、戦略がいるパートです。JTECでは代理内見の動画撮影や現地でのサポートを行っていて、日本にいながら判断できる状態を作るのが基本の流れです。法人駐在の方は、法人向けリロケーションサービスもご活用ください。
もう一つ、2026年から大きく変わったのが「Bidding War(家賃の吊り上げオークション)」の取り扱いです。これまでは複数の応募者が出ると不動産屋が「もっと高く出せる方は?」と聞いてくる文化がありましたが、Renters’ Rights Actで広告家賃を超える金額の要求は違法化されました。日本から探す方にとっては、安心材料が一つ増えています。
契約面で押さえておきたいポイントは、イギリスの賃貸契約でよくある10の誤解にまとめてあるので、初めての方は事前に目を通しておくと交渉でつまずきにくくなります。
ソウルズベリーのカウンシルタクス


ソウルズベリーのカウンシルタクスはWiltshire Councilが管轄しています。2026/27年度のバンド別年額は以下のとおり。
- Band A:£1,451.04(月換算 約£121)
- Band B:£1,692.88(月換算 約£141)
- Band C:£1,934.72(月換算 約£161)
- Band D:£2,176.56(月換算 約£181)
- Band E:£2,660.24(月換算 約£222)
- Band F:£3,143.92(月換算 約£262)
- Band G:£3,627.60(月換算 約£302)
- Band H:£4,353.12(月換算 約£363)
※出典:Wiltshire Council公式(2026/27年度)。実際の請求額には地区パリッシュ分が上乗せされる場合があります。
ソウルズベリーの賃貸物件は、約60%がBand D未満。最も多いのはBand Cで、月額予算に£150〜£200程度のカウンシルタクスを組み込んでおけば、ほとんどの一般物件はカバーできる計算です。家賃の見積もりだけで予算を組むと、入居後に「あれ、月の出費がもう£200増えてる…」となりがちなので、最初から込みで考えるのがおすすめ。
入居後の電気・ガス・水道・カウンシルタクスの名義変更は、慣れていないと電話とウェブの往復で半日以上かかります。手間を最小化したい方は、イギリス賃貸物件での入居時の公共料金の名義変更サービスもご検討ください。
ソウルズベリーの小中学校


ソウルズベリーの最大の魅力の一つが、教育水準の高さです。イギリス国内でも数少ない「グラマースクール(選抜制の公立進学校)」が残っているエリアで、教育熱心な家庭がわざわざこの街に引っ越してくるほど。
セカンダリースクール 人気校 ベスト5:
- South Wilts Grammar School(女子):Ofsted “Good”〜”Outstanding”。ウィルトシャー州でトップの学業成績を誇る選抜制の名門校。
- Bishop Wordsworth’s Church of England Grammar School(男子):Ofsted “Outstanding”。大聖堂エリアに位置する歴史ある男子グラマースクール。
- Godolphin School:私立(インディペンデント)の女子校。
- Leehurst Swan School:私立(インディペンデント)の共学校。
- Sarum Academy:公立アカデミー(共学)。
プライマリースクール 人気校 ベスト5:
- Greentrees Primary School(Bishopdown):Ofsted “Outstanding”。人気が高すぎて毎年定員超過になりやすい学校です。
- Wyndham Park Infants’ School:Ofsted “Outstanding”。5〜7歳向けのインファント校。
- Sarum St Paul’s CofE (VA) Primary:Ofsted “Outstanding”。
- Broad Chalke CofE Primary:Ofsted “Outstanding”。郊外のSP5エリアにある、のどかな環境の小規模校。
- St Osmund’s Catholic Primary:Ofsted “Good”。算数と英語の成績が高い評価を受けています。
グラマースクール対策で押さえておきたいのが、11-plus(イレブンプラス)という選抜試験と、学校からの「直線距離(as the crow flies)」です。11-plusの合格者の中で、学校に物理的に近い順に優先入学枠が決まる仕組みなので、「合格すれば入れる」ではなく「合格+近い順」という二重のハードルがあります。
SP1とSP2エリアの物件、特に主要なグラマースクール周辺は、教育熱心な家族の競争率がとにかく高いです。「学区内ですよ」と不動産屋が言う場合でも、毎年キャッチメントの線は微妙に変動しています。学校の入学事務局に直接、対象住所が前年度の実績で入学可能だったかを確認するのが一番確実です。申し込みは1月中旬締め切りなので、逆算して動きましょう。
ソウルズベリーのナーサリー


ソウルズベリーには高評価のナーサリーがそろっています。Ofsted Outstandingを取っている園を中心に、人気校をいくつか挙げておきます。
- Busy Bees Day Nursery(London Road):Ofsted “Outstanding”。2階建ての広い施設と独自のカリキュラムが人気。
- Kindred Odstock:Ofsted “Outstanding”。Odstock村にある、自然に囲まれた環境のナーサリー。
- South Hills Burcombe(Wilton):Ofsted “Outstanding”。SP2エリア。
- Happy Days Nursery(Longhedge):2024年・2025年のUK Top 20ナーサリーに連続選出。
- First Steps Nursery(Brown Street):Ofsted “Good”。中心部にあり、通勤前に預けたい親に便利。
イギリスの人気ナーサリーはとにかく待ち時間が長いです。Outstandingの園は、妊娠中から登録して順番待ちをしている家庭も珍しくありません。渡英が決まった段階で、まず連絡を入れてウェイトリストに名前を載せておく。これが基本のアクションです。
ソウルズベリーの日本人向け教育施設


ここからは、駐在ファミリーが特に気になるであろう「日本語教育リソース」の話です。先に結論を書くと、ソウルズベリー市内には、日本文科省カリキュラムに沿った日本語補習授業校、日本人向けナーサリー、日系学習塾は現時点ではありません。
ただし、近隣の日本語コミュニティはいくつか存在します。
- サウサンプトン:サウサンプトン大学の「Japanese Society(SUJaS)」が活発に活動。餃子ナイトなど地域住民も参加できるイベントが定期的に開かれていて、お子さんと一緒に行きやすい雰囲気です。
- スウィンドン:ボランティア運営の「のびのび文庫(Nobinobi ICBunko)」が土曜に活動。絵本の貸し出しや、ひな祭り・七夕などの季節行事を行っています。
ソウルズベリーは「歴史」と「最先端」が共存する街


ソウルズベリーは、観光ガイドで紹介されるような美しい大聖堂都市というイメージだけでは捉えきれない街です。Kitagawa Europeの欧州本社、MOD Boscombe Downを中心とした航空・防衛産業、Porton DownのDstl、そしてSalisbury District Hospital。職場の選択肢があり、グラマースクールがあり、ロンドンへも1時間半。これだけ揃った地方都市はそう多くありません。
日本からのリモート物件探しや、ご家族の渡英準備でお困りの際は、ぜひJTECまでご相談ください。よくあるご質問はQ&Aページにもまとめています。
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