福井さんSouthampton大学で研究することになりました。賃貸仲介お願いできますか。
サウサンプトンでの賃貸仲介ならJTECにお任せください。
Russell Groupの研究大学があって、海まで自転車で10分。フェリーに乗ればIsle of Wightへもすぐ。サウサンプトン(Southampton)は、研究や留学でイギリス南部に来る方にとって、実は「穴場」の街なんです。
街の中心部とBassett(バセット)あたりの郊外では、家賃も治安もまったく違う顔を見せます。情報を整理しないまま物件を決めてしまうと、後から「思っていた街と違う」となりかねません。
この記事では、Southampton大学の研究者・留学生・大学関係者に、JTECが2008年から関わってきたイギリス賃貸の知見をベースに、サウサンプトンの賃貸事情を整理していきます。
Russell Groupのオファーが出たけど、ロンドンは家賃が無理…サウサンプトンって大学街として住みやすいですか?日本人もいる感じ?
こちらの疑問全部下記でお答えします。
サウサンプトンのエリアの特徴


サウサンプトンはイングランド南海岸、ハンプシャー州にある人口およそ27万人の港湾都市です。観光ガイドだと「タイタニックが出航した街」として語られがちですが、住む側の視点で見ると、まったく違う顔が見えてきます。
Southampton大学はRussell Group所属の研究型大学で、海洋学・データサイエンス・電子工学の分野でとくに強いです。世界中から研究者や留学生が集まる国際的なキャンパスタウン。シティセンターにあるSolent大学は、海事産業や職業訓練に特化していて、キャリアチェンジで来る社会人学生も多い印象です。
そして産業。サウサンプトン港はイギリス最大級のコンテナ港で、東アジア経済とイギリスを結ぶ重要ハブ。トヨタ自動車(Toyota Motor Manufacturing UK)はここを車両輸出の拠点に使っていますし、Ocean Network Express(ONE)、郵船ロジスティクス、商船三井(MOL)、Toyota Material Handlingといった日系企業も拠点を構えています。つまり、日本人駐在員ファミリーのコミュニティが地に足のついた形で存在する街なんです。
街の雰囲気は、ロンドンほど密集していなくて、車も自転車も使える。海まで自転車で10分。フェリーターミナルからIsle of WightやCowesへ気軽に渡れて、週末の気分転換に困りません。
サウサンプトンとロンドンの公共交通機関


イギリスで都市を選ぶとき、多くの方が一番気にするのが「ロンドンまでどれくらいかかるか」だと思います。サウサンプトンの答えはこうです。最速で1時間13分、平均1時間49分。1日47本のSouth Western Railway(SWR)が、Southampton Central駅からLondon Waterloo駅を直結します。
これ、地味にすごい数字です。ロンドン市内のZone 6からWaterlooへ通勤するよりむしろ早いケースもあります。学会でロンドンに日帰りもラクですし、家族で週末ロンドンへ遊びに行くのも現実的。なお2026年5月17日からのダイヤ改正で発車時刻に細かい変更が入っていますので、研究会の朝出張など時間がシビアな日はSWR公式の最新時刻表を必ず確認してください。
車派の方は、M27とM3でロンドンまで約1時間半(時間帯によります)。ヒースロー空港もM3直結で1時間〜1時間20分くらいで届くので、国際会議や日本帰国の移動も負担が少なめ。バスはNational Expressや地元のBluestar・Uniが運行していて、夜間でもキャンパスエリアと中心部を結ぶ便があります。学生はUniバスの定期で大学キャンパスへスムーズに通えるのも、SouthamptonやSolentエリアならではの便利さです。
サウサンプトンの治安


サウサンプトンの治安は、ひとことで言えば「二面性」。郊外の住宅街は非常に安全、シティセンターの一部は注意が要る。この差をはっきり理解しておくと、物件選びの精度がぐっと上がります。
JTECがおすすめしている安全エリアの代表格はBassett(バセット/SO16)。犯罪率が全国平均の2割程度しかなく、戸建てが多いファミリー街として知られています。Southampton大学のHighfieldキャンパスへも徒歩・自転車圏で、研究者・教員に選ばれやすいエリア。次にShirley(シャーリー/SO15)。家族向けのコミュニティがしっかりしていて、反社会的行動の発生率も平均以下。学校選びとの相性もよく、ファミリー層に人気です。
Ocean Village(オーシャンビレッジ/SO14)は中心部寄りの高級アパートメントエリアで、ゲート付き・セキュリティ付き物件が多めなので、治安リスクは抑えられます。マリーナビューが好きな単身研究者や、駐在カップルに支持されている場所です。
シティセンター(SO14)の繁華街周辺と、Polygonエリア(SO15)。シティセンターは暴力事件や強盗の発生率が全国平均の倍以上という統計が出ています。とくに夜間のHoundwell Parkなど中心部の公園は通らないほうが無難。Polygonは学生街で、騒音と反社会的行動のトラブルが起きやすいです。イギリスで簡単にできる7つの防犯対策もあわせて読んでおくと、入居後の安心感が違います。
物件を見るときは、Police.ukの犯罪マップで番地レベルの傾向を必ずチェックしてください。同じSO14でも、ストリートひとつで景色が変わる街なので、面倒でもデータで裏取りしておくべきです。
サウサンプトンの賃貸物件の価格の平均


気になる家賃。2026年5月時点の相場感は、おおよそこんな感じです。
- スタジオ(ワンルーム)が£700〜£850/月
- 1ベッドルームが£850〜£1,100/月
- 2ベッドルームが£1,200〜£1,500/月
- 3ベッド以上の戸建てが£1,600〜£2,000/月
- 学生用シェアハウスの1部屋は£400〜£600/月
ロンドンZone 2の同じ間取りと比べると、ざっくり3〜4割安。Russell Groupの大学街でこの価格帯は、正直かなり優秀です。Oxford・Cambridge・Bristolなどの研究大学都市と比べても、サウサンプトンは間違いなくコスパで上位に入ります。
留学生のシェアハウスは、Polygonや大学周辺(SO17)に集中していて£500前後がボリュームゾーン。家具・光熱費込みの「all bills included」物件もよく見かけます。研究者のご家族向けの2〜3ベッドだと、BassettやShirley、Bitterne Parkあたりが現実的な選択肢になります。
サウサンプトンの物件の特徴


サウサンプトンの賃貸市場には、間取りごとに明確な傾向があります。
まず家具付き比率。2026年5月14日時点でRightmoveに掲載されているサウサンプトンの賃貸物件は1,083件、そのうち「Furnished(家具付き)」で絞り込むと569件です。比率にすると52.5%。半分以上が家具付き、というのがこの街の特徴です。ロンドン以外の地方都市としてはかなり高めの比率で、学生・単身研究者の需要を反映しています。
傾向としては、シティセンター(SO14)のスタジオ・1ベッドはほぼ家具付き、Ocean Villageの2ベッドは家具付きと家具なしが半々、郊外(SO15・SO16)の3ベッド戸建てになるとUnfurnished(家具なし)が主流に変わります。ファミリーで長期滞在するなら、家具一式を自前で揃える前提で予算とスケジュールを組んでおくと安全です。IKEAサウサンプトン店は車で15分くらいなので、初期セットアップはわりとスムーズにできます。
そもそも「テラスハウス」「セミデタッチド」など、イギリスの物件タイプの違いがピンとこないという方は、イギリスの13の住まいの種類を先に読んでおくと判断がラクになります。
ペット可物件の比率も見ておきましょう。Zooplaに掲載されているサウサンプトンの賃貸849件のうち、「Pets allowed」で絞り込むと18件。比率は2.1%です。Renters’ Rights Act(2026年5月1日施行)で「ペット全面禁止」の条項そのものは違法化されましたが、現時点でPet-friendlyとして広告されている物件はまだ少数派、というのが実態です。
ペット連れでイギリスに渡る場合の輸送手続き、ワクチン、ペットパスポート、検疫、入国時の書類、Pet CVの作り方などの詳しい準備については、ペット連れでイギリスに渡る方法を参照してください。日本は「Part 2 Listed国」に分類されていて、マイクロチップとワクチンの順番、21日間の待機など、ひとつでも順序を間違えると4ヶ月係留になりますので、出発前のチェックは必須です。
※出典:Rightmove・Zoopla掲載データより/2026年5月14日時点/JTEC調べ
サウサンプトンの賃貸物件競争率


サウサンプトンの賃貸市場、競争はかなり激しいです。最近の業界レポートだと、ロンドン外のイギリス全土で「賃貸1件あたり平均10件の問い合わせ」が殺到する状況。サウサンプトンも例外ではなく、特に9月の新学期前と、1〜3月の駐在赴任シーズンに動きが集中します。
研究者・留学生の方が日本からリモートで物件を探す場合、JTECがよくお伝えしているコツがあります。第一に「内見動画は事前に依頼する」。エージェントによっては対応に温度差があるので、最初の問い合わせで「リモート契約希望、内見動画をお願いできますか」と明示しておくと話が早いです。第二に「資金の用意は先に」。給与明細・残高証明・パスポートPDF・eVisaシェアコードなど、リクエストされた瞬間に提出できるようまとめておきます。eVisaのシェアコード発行方法を事前に把握しておくと、申し込みのレスポンスが早くなって有利です。
イギリス賃貸特有の落とし穴については、イギリスの賃貸契約でよくある10の誤解もあわせて読んでおくと、交渉の引き出しが増えます。
企業の人事ご担当者の方で、サウサンプトン赴任者の物件手配を外部に任せたい場合は、法人向けリロケーションサービスでまとめてご相談ください。代理内見・契約書チェック・入居立会いまで一気通貫で対応します。
サウサンプトンのカウンシルタクス


カウンシルタクスは、イギリス版の住民税。物件のバンド(Band A〜H)で年額が決まります。サウサンプトン市議会が2026-2027年度に設定した金額は以下の通りです。
- Band A:£1,587.65(月額換算 約£132)
- Band B:£1,852.26(月額換算 約£154)
- Band C:£2,116.87(月額換算 約£176)
- Band D:£2,381.48(月額換算 約£198)
- Band E:£2,910.70(月額換算 約£243)
- Band F:£3,439.91(月額換算 約£287)
- Band G:£3,969.13(月額換算 約£331)
- Band H:£4,762.96(月額換算 約£397)
出典:Southampton City Council公式(2026-2027年度)。
大事なポイント。フルタイムの学生(PhDも含む)は、原則カウンシルタクスが免除対象です。世帯全員が学生ならゼロ。学生+非学生のミックス世帯だと25%の単一居住者割引が適用される可能性があります。Council Tax Exemption Certificateを大学のRegistry経由で発行してもらい、入居後すぐにCouncilへ提出するのが定番の流れです。
入居後にやるべきカウンシルタクス・電気・ガス・水道・インターネットの名義変更や開通は、想像以上に時間も英語力も食います。JTECではイギリス賃貸物件での入居時の公共料金の名義変更サービスを提供していますので、研究をスタートしたい時期に手続きで足を取られたくない方は、ご相談ください。
サウサンプトンの小中学校


研究者ファミリーで一番悩むのが、お子さんの学校選びだと思います。サウサンプトンは、優秀な公立校が北部の住宅街(BassettやShirley周辺)に集まっている街。物件選びと学校選びを同時並行で考えるのが現実的です。
プライマリースクール(小学校)の人気校トップ5は、JTECがよくご紹介しているところで挙げると、Mount Pleasant Junior School(Ofsted: Outstanding)、St Mary’s Church of England Primary(Outstanding)、Bevois Town Primary School(Good)、Banister Primary School(Good)、Springhill Catholic Primary School(Outstanding)あたり。
セカンダリースクール(中学校)は、St Anne’s Catholic School(女子校/Outstanding)、Cantell School(共学・国際生徒のサポートが手厚い/Outstanding)、Saint George Catholic College(共学/Outstanding)、Redbridge Community School(共学/Good)、Bitterne Park School(共学のマンモス校/Good)。私立では、King Edward VI Schoolが地元最高峰のGCSE実績を持っています。研究者の同僚も、ここを目指して住むエリアを決めるケースを見かけます。
注意していただきたいのが、キャッチメントエリア(学区)の問題。サウサンプトンの人気校は学区がとにかく狭く、しかも毎年微妙に変わります。「不動産屋の言う『学区内ですよ』を鵜呑みにしない」。これ、JTECがしつこくお伝えしている点です。物件のアドレスがキャッチメント内かどうかは、Southampton City Councilの公式School Admissionsページで番地レベルで確認してください。セカンダリーの入学申し込みは前年の10月31日締め切り、プライマリーは1月15日締め切り。期限を逃すと、希望校に入りにくくなります。
サウサンプトンのナーサリー


0〜4歳のお子さんを連れて赴任される場合、ナーサリー(保育園・幼児教育施設)を早めに押さえることが大事です。サウサンプトンも例外ではなく、Outstanding評価の人気園は数ヶ月待ち、ということもあります。
BassettエリアのLittle Berries Preschool @ Bassettは、Outstanding評価で安定した人気。Mansbridge Community Pre-Schoolもこの地域では昔から定評があります。Hardmoor Early Years Centreは英語サポートが丁寧で、研究者の小さなお子さんを預けるご家庭にも選ばれている園。市内に複数拠点を持つHopscotch Day Nurseriesは、勤務先や住むエリアに合わせて選びやすいのが利点です。
イギリスのナーサリーは、3歳以上で週15〜30時間の無料保育(Free Childcare)が政府制度として使えるケースが多いです。フルタイムの学生・研究者で条件を満たせば、追加の手当もあります。書類仕事が多いので、入園と同時にHMRC・Childcare Choices経由で申請を始めるとスムーズです。
サウサンプトンの日本人向け教育施設


正直にお伝えします。サウサンプトン市内には、物理的な日本語補習授業校・日系ナーサリー・日系の学習塾はありません。これは事実なので、現地校だけで日本語維持を完結させるか、外部の選択肢と組み合わせるかを、赴任前に決めておく必要があります。
近年の主流は「オンライン日本語補習校」の活用です。すらら、進研ゼミ海外受講、Z会海外、家庭教師オンラインなど、選択肢はかなり広がっています。国語・算数のコアな学習だけオンラインで維持し、補習校通学の負担を避けるスタイル。研究のスケジュールが不規則なご家庭にも合いやすい方法です。
Southampton大学日本秋クラブ(SUJaS)は、留学生だけでなく駐在員家族や研究者ファミリーも参加できる文化交流のハブ。日本のお正月会・お月見・お寿司イベントなどを通じて、お子さんが日本語に触れる機会を作っているコミュニティです。日本人保護者同士のネットワーク作りにも有用なので、赴任後はぜひ覗いてみてください。
日本人ナーサリーは、サウサンプトンには専用施設はないため、現地ナーサリー+家庭での日本語維持が基本戦略になります。土曜の補習校通学が体力的に厳しい未就学児の場合は、家庭での日本語絵本・お話の時間を意識的にキープすることが、後の補習校移行をスムーズにします。
最新情報は変わりやすいので、対面校の連絡先や入学条件は、在英国日本国大使館の公式サイト(uk.emb-japan.go.jp)の教育ページと、海外子女教育振興財団(joes.or.jp)の最新情報を必ずご確認ください。JTECにご相談いただければ、お子さんの年齢・滞在期間・帰国予定に合わせた個別のプランも一緒に考えます。
サウサンプトンは「研究の質」と「生活の余裕」を両立できる街


Russell Groupの研究大学。ロンドンへ1時間13分。家賃はロンドンの3〜4割引き。郊外には治安のいい住宅街と良質な公立校。海とフェリーと、日本人駐在員コミュニティ。サウサンプトンが「研究で来てよかった」と思える街である理由は、ここに詰まっています。
ただ、物件選びと学校選びの精度が、生活の質をそのまま左右します。BassettとShirleyを軸にエリアを決めるか、Ocean Villageの利便性を取るか。家具付きを選ぶか、Unfurnishedで自分の家具を持ち込むか。これらの判断は、ご家族の状況とご研究のフェーズで変わります。
JTECは2008年からイギリスの不動産に関わってきました。サウサンプトンでの物件探し、内見動画、契約書のバイリンガル確認、入居立会い、入居後の公共料金名義変更まで、リモートからの赴任を一気通貫でサポートしています。リサーチに集中したい時期に、住居の手続きで消耗したくないという研究者・大学関係者・留学生の方は、JTEC公式サイトやよくあるご質問(Q&A)からお気軽にご相談ください。









