山田さんイギリスのサンダーランドに赴任することになりました。賃貸仲介お願いできますか。
サンダーランドの賃貸仲介、JTECにお任せください。
日産の工場、ブルーフラッグの砂浜、そして1ベッドが£515から。とはいえ、実際に住むとなると「治安は?」「学校は?」「日本語環境はある?」など、調べるほど不安が増えるのも事実です。
日産の駐在でサンダーランドに行くことになったんですが、正直あまりイメージがありません。子どもの日本語教育も気になります。
サンダーランドは家賃がロンドンの3分の1以下で、しかも家族向けエリアの治安は驚くほど良いんですよ。日本語補習校も車で30分以内です。JTECでもご相談が増えています。
この記事では、JTECがロンドンを拠点に2008年からイギリスの不動産に関わってきた現場感覚で、サンダーランドの賃貸事情を「家賃」「治安」「学校」「日本人コミュニティ」という4つの軸でまるごと整理します。リアルな数字とエリア名で書いていきますね。
サンダーランドのエリアの特徴


サンダーランドは、イングランド北東部・タイン・アンド・ウィア州にある人口約28万人の港町。かつての造船と炭鉱の街から、いまではテクノロジー・自動車産業・大学を軸にした文化都市へと姿を変えています。北海に面した街並み、川(River Wear)と海岸線、そしてビクトリア朝のテラスハウス。「イギリスらしい風景」がぎゅっと詰まっていて、生活してみると意外と居心地がいいんですよね。
日本人にとって最大のキーワードは、やっぱり日産自動車(NMUK)。1986年から大規模製造拠点を構えていて、約6,000〜7,000人を直接雇用しています。キャシュカイ、ジューク、リーフを生産し、EV36Zeroプロジェクトに10億ポンドを投じてEVハブ化を進めている。サンダーランドの最大の雇用主であり、日本人駐在員にとっても最大のアンカーです。
もう一つの軸がサンダーランド大学(University of Sunderland)。ガーディアン誌の2026年大学ガイドでトップ30入りしたことが話題になりました。市内にはシティキャンパス(医療・芸術系)とセントピーターズキャンパス(ビジネス・工学系)の2拠点があって、学生街としての賑わいも持ち合わせています。
サンダーランドの街そのものの面白さは、テラスハウスのレンガ並びをイギリスの住宅様式について詳しくはこちらと合わせて見ていただくと、より深く理解できます。「ヴィクトリアン」「エドワーディアン」と一括りにされがちですが、実際に内見すると同じテラスハウスでも年代と地域で間取りも雰囲気もまったく違うんです。
サンダーランドとロンドンの公共交通機関


サンダーランドからキングス・クロス(London King’s Cross)までは、LNERの直通電車で約3時間〜3時間30分。1時間に1本程度の頻度で出ています。ニューカッスル経由の便も含めると、もう少し選択肢は広がります。
料金は早割で片道£40前後から。当日購入だと£100〜£180レンジ。出張で頻繁にロンドンへ行くなら、LNERのAdvance Single購入が必須テクニックですね。
市内・近郊の移動は、Tyne and Wear Metro(タインアンドウィア・メトロ)が便利。サンダーランド駅から終点のサウス・ヒルトン(South Hylton)まで、ニューカッスルとの間を結んでいます。空港(Newcastle International Airport)へのアクセスもこの路線でつながっていて、メトロでそのまま空港まで行けます。
車での移動は、A19号線がサンダーランドの大動脈。北上すればニューカッスル、南下すればミドルスブラ・ヨーク方面へ。日産工場(Washington)への通勤もA19が基本ルートです。


サンダーランドの治安


サンダーランド全体の犯罪率は1000人あたり約90件で、イギリスの全国平均よりやや高めに出ます。シティセンター付近(SR1、SR2 8など)は犯罪率が高めの傾向。ただ、これは「街全体が危ない」という話ではまったくなく、エリアによってまったく別物だと思ってください。
日本人駐在ファミリーにJTECがおすすめするのは、シティセンターから少し離れた住宅エリアです。具体的にはこちら。
Fulwell / Seaburn(SR6)。市内トップクラスの安全性。Roker BeachからSeaburn Beachにかけてのブルーフラッグ認証ビーチに面していて、海岸沿いの遊歩道が朝のジョギングコースになります。ビクトリア朝のテラスハウスとモダンな海沿いの戸建てが混在していて、子育てファミリーに最も人気のエリアです。
Middle Herrington / Herrington(SR3)。A19へのアクセスが良く、日産工場への通勤に最適です。Herrington Country Parkという大きな自然公園が街のシンボルで、週末は家族で散歩・ピクニックという暮らし方ができます。静かな郊外の空気感が好きな方に。
Ashbrooke(SR2)。サンダーランドで最も格式高い住宅街とされ、並木道と歴史的な建築が美しいエリア。大学関係者やプロフェッショナル層が集まります。
Roker(SR6)。海沿いでカフェやレストランも多く、ダウンタウン的な賑わいも欲しい若い世代の家族にも人気。
治安データを見るときの注意点として、Police.ukの犯罪マップで「自分が住むストリート単位」までズームして確認することをおすすめします。Sunderland全体の平均数字は、シティセンター(学生街)の数字に引っ張られている部分があります。実際に住むエリアの数字とは、まったく別物のことが多いんです。
防犯対策の基本も合わせて押さえておくと安心です。イギリスで簡単にできる7つの防犯対策もチェックしてみてください。日本では当たり前にやらない「夕方からカーテンを閉める」みたいな小さな習慣で、リスクをかなり減らせます。
サンダーランドの賃貸物件の価格の平均


ここがサンダーランドの最大の魅力。間取り別の平均家賃を見てみましょう(2026年3月時点の調査データ)。
- 1ベッドルーム:£515/月
- 2ベッドルーム:£637/月
- 3ベッドルーム:£759/月
- 4ベッドルーム以上:£1,066/月
ロンドンと比べると、1ベッドで約3分の1、3ベッドのファミリー物件で約4分の1という水準。同じ予算でロンドンより1〜2部屋多い家に住める、というのが現実的な感覚です。日産駐在で月£1,500の住宅手当が出るケースでも、3ベッドのファミリー物件を相当いいエリアで選べる、というのがサンダーランドの強みです。
市場全体の供給量はコロナ禍前より約23%低い状態が続いていて、借り手を見つけるまでの平均期間は約20日と短め。家賃は安いけれど、競争はそれなりにある、と覚えておいてください。
サンダーランドの物件の特徴


サンダーランドの物件タイプは、ビクトリア朝のテラスハウス、戦後のセミデタッチド、最近の新築フラットが混在しています。海沿いと郊外で雰囲気がまったく違うので、用語の理解は事前にしておくと内見の精度がぐっと上がります。詳しくはイギリスの13の住まいの種類を参考にしてください。
家具付き比率:49.1%(Rightmove)
JTECで2026年5月13日時点にRightmoveのSunderland賃貸物件を調べたところ、全体340件のうち家具付き(Furnished)は167件=49.1%でした(出典:Rightmove掲載データより、2026年5月13日時点)。
イギリス全体で見ると約60〜70%が家具付き、という地域もあるなかで、サンダーランドは家具付きと家具なしがほぼ半々。これは間取りごとに偏りがあるからで、傾向はこんな感じです。
- 1ベッドルーム・スタジオ:シティセンター(SR1)やセントピーターズ(SR6)周辺に多く、学生・単身者向けで家具付き比率が高い。約60〜70%が家具付きまたは一部家具付き。
- 2ベッドルーム:カップル・小規模家族向け。アパートやビクトリア朝テラスが多く、ここから家具なしが主流に。
- 3ベッドルーム以上:Fulwell、Seaburn、Herringtonなどファミリー向けエリア。90%以上が家具なし。家具付きのファミリー物件は「極めて稀」と思っておいてください。
ファミリーでサンダーランド赴任となると、ほぼ確実に家具なし物件になります。日本から船便で家具を送るか、現地で一気に揃えるか。リース開始日と家具配送のタイミングを2〜3週間バッファをとって計画するのがコツです。「イギリスの『家具なし』には白物家電が含まれないケースもある」という落とし穴は、JTECのお客様でも何度もご相談いただきます。冷蔵庫・洗濯機・オーブンの有無は内見時に必ず確認してください。
ペット可比率:25.1%(Zoopla)
JTECで2026年5月13日時点にZooplaのSunderland賃貸物件を調べたところ、全体291件のうち「Pets allowed」で絞り込めるのは73件=25.1%(出典:Zoopla掲載データより、2026年5月13日時点)。
Renters’ Rights Actの施行以降、サンダーランドでもペット可物件の比率は明らかに緩和方向。25%は全国平均(5〜15%)と比べてもかなり高水準ですが、それでも7割以上の物件はまだペット可とは明示されていません。新法を盾に「ペット相談可」として個別に交渉していくのが現実的なアプローチになります。
ペット連れでイギリスに渡る場合の輸送手続き、ワクチン、ペットパスポート、検疫、入国時の書類などの詳しい準備については、ペット連れでイギリスに渡る方法を参照してください。サナダムシ駆除のタイミングなど、日本→イギリスはとくに厳格な決まりがあるので、出発の6〜8ヶ月前から動き始める前提で読んでおくと安心です。
サンダーランドの賃貸物件競争率


家賃が安いと聞くと「ゆったり選べそう」というイメージがあるかもしれませんが、サンダーランドの実際の市場はそれほど甘くありません。需要が高くて、借り手が決まるまでの平均は約20日。Fulwell、Seaburn、Ashbrookeなど人気エリアの良物件は、内見の予約が殺到して数日で決まることも普通です。
とくに繁忙期は7月〜9月の新学期前と、1月の新年明け。日産関連の異動・赴任、大学の新学期、年明けの新規募集が重なって、いい物件が消えていくスピードが一気に上がります。逆に閑散期は11月〜12月。クリスマス前の引っ越し需要が落ちる時期です。
リモートで日本から探す場合のコツは、「内見前提を捨てる」こと。ビデオ内見+エージェント信頼で進めるしかない場面が多いので、契約・交渉の落とし穴は事前に押さえておきたいところ。イギリスの賃貸契約でよくある10の誤解を一度読んでおくと、エージェントとのやり取りで自信が変わります。
残高証明(Bank Statement)、雇用契約書、Right to Rent書類、保証人または前払い数ヶ月分の準備は、リモート組には必須セット。Renters’ Rights Actの影響で前払い額の上限ルールがあるため、「半年分を一括で払いますから」という昔ながらの裏技は今は使えません。代わりに、しっかりした書類とエージェント側との信頼関係構築が決め手になります。
法人の駐在で人事チームが個人で日本側からサポートするのが難しい、というケースも増えています。そういう場合は法人向けリロケーションサービスとして、JTECで内見代行・契約サポート・入居立会いまで一括で対応しています。日産工場の周辺エリアにも詳しいスタッフがいますので、ご相談ください。
サンダーランドのカウンシルタクス


カウンシルタクスは、自治体(Sunderland City Council)に対して住民が払う地方税。物件のBand(A〜H)によって金額が違います。2026-2027年度の最新版がこちら。
- Band A:£1,251.20/年(月額換算 約£104)
- Band B:£1,459.73/年(月額換算 約£122)
- Band C:£1,668.27/年(月額換算 約£139)
- Band D:£1,876.80/年(月額換算 約£156)
- Band E:£2,293.87/年(月額換算 約£191)
- Band F:£2,710.93/年(月額換算 約£226)
- Band G:£3,128.00/年(月額換算 約£261)
- Band H:£3,753.60/年(月額換算 約£313)
出典:Sunderland City Council公式 2026-2027年度。ロンドンの中心部(同Band Dで£2,000〜£2,500レンジ)と比べると、サンダーランドのカウンシルタクスは1〜2割ほど安い水準です。
世帯全員がフルタイム学生なら100%免除、1人だけ学生なら25%割引。サンダーランド大学の学生と同居するなら知っておくと得です。
入居後に必須なのが、電気・ガス・水道、そしてカウンシルタクスの名義変更。これを忘れると前居住者の請求がそのまま自分に来てしまうケースもあります。JTECでは入居初日の名義変更を有料サービスとしてご提供しています。詳しくはイギリス賃貸物件での入居時の公共料金の名義変更サービスをご覧ください。
サンダーランドの小中学校


サンダーランドのプライマリースクールは、全国平均を上回る成績を出している学校が複数あります。教育の質×治安のバランスで考えると、住むエリアと学校選びはセットで計画したいところです。
プライマリースクール 人気校トップ5
- Benedict Biscop CE Academy(Moorside)
- Fulwell Junior School(Fulwell)
- St Paul’s CofE Primary(Ryhope)
- St Mary’s Catholic Primary(Ashbrooke)
- St Joseph’s Catholic Primary(City Center)
セカンダリースクール 人気校トップ5
- Hetton Academy(Hetton-le-Hole)
- St Anthony’s Girls’ Catholic Academy(女子校)
- Farringdon Community Academy
- Southmoor Academy
- St Aidan’s Catholic Academy(男子校)
気をつけたいのがキャッチメントエリア(学区)の罠。「あの学校に通わせたいから、その近くに住む」と決めても、年度によって学区の線引きが変わったり、定員オーバーで遠くからの応募者が落ちたりします。不動産屋から「ここなら学区内ですよ」と言われても、それは現時点の話。最新の判定はSunderland City Councilの学校配分ページで毎年確認するのが鉄則です。
もう一つ重要なのが、入学申し込みのスケジュール。プライマリーは前年9月から、セカンダリーは前年10月から募集が始まり、締め切りは1月中旬。サンダーランドに到着してから慌てて手続き、では間に合いません。赴任が決まった段階で逆算しておくのが安全です。
教育の質と治安を両立させたいなら、Fulwell・Seaburn(SR6)、またはHerrington(SR3)のエリアで家を探すのが王道です。学校の選択肢が広く、家族向け物件もある程度供給されています。
サンダーランドのナーサリー


0〜4歳児のナーサリー(保育園・幼稚園)も、OfstedでOutstanding評価を受けている園がいくつかあります。サンダーランドの場合、Local AuthorityがマネジメントするNursery Schoolが充実しているのが特徴です。
- Mill Hill Nursery School(SR3)
- Pennywell Early Years Centre(SR4)
- Hylton Red House Nursery School(SR5)
- Houghton Le Spring Nursery School(DH5)
Outstanding評価のナーサリーは、人気で待機リストが長くなっているケースがほとんど。赴任が決まった段階ですぐに申し込むくらいのスピード感が必要です。「現地に着いてから探す」だと、3〜6ヶ月待ちになることも珍しくありません。
3歳・4歳児は政府の補助金(30 hours free childcare)の対象になるので、これも事前に資格条件を確認しておくと家計の見通しが立てやすいです。
サンダーランドの日本人向け教育施設


サンダーランド市内には、全日制の日本人学校や日本人専用のナーサリーは「ありません」。これは正直に書いておきます。ただ、近隣のニューカッスル・ワシントン地域に日本人コミュニティが集中していて、特に補習校とプライベートチューターの選択肢は充実しています。
北東イングランド補習授業校(North East England Japanese Saturday School)
サンダーランドの日本人駐在ファミリーが最も多く利用しているのが、北東イングランド補習授業校(North East of England Japanese Saturday School)。場所はOxclose Community School内、Washington(タイン・アンド・ウィア)にあります。
ワシントンはサンダーランドとニューカッスルのちょうど中間で、サンダーランド中心部から車で約20〜30分。日産工場とも目と鼻の先という立地です。サンダーランド在住の駐在ファミリーには無理なく通える距離。
授業は土曜開校で、文部科学省認定の教科書を使った国語を中心とした補習授業。小学部・中等部の両方があり、年間約41日のスケジュールで運営されています。クラス規模は小〜中規模で、駐在員のお子さんが多く在籍しているとのこと。
正確な学費・入学条件・空き状況は、運営の都合で年度ごとに変わります。最新情報は直接お問い合わせの上ご確認ください。在英国日本国大使館の教育ページ(uk.emb-japan.go.jp)から、最新の補習授業校リストと連絡先情報が確認できます。
日本人向け塾・オンライン日本語学習
サンダーランド・ニューカッスルエリアには、ネイティブの日本人プライベートチューター(家庭教師)が複数活動しています。料金相場は時間あたり£22〜£35。Japan Foundation Londonのチューターリストでも、北東イングランド地域のチューターが検索できます。対面・オンラインどちらにも対応している方が多いです。
大手日本の塾は、ロンドンに駿台ロンドン校、JOBA、LINGOなどが進出していますが、サンダーランド・ニューカッスルでは現地校がないため、選択肢は基本的に「オンライン併用」になります。すらら、進研ゼミ海外受講、Z会海外コース、家庭教師オンラインなど、ご家庭の方針と帰国時期に合わせて組み合わせるのが現実的です。
とくに帰国子女枠での中学受験・高校受験を視野に入れているご家庭は、補習校+オンライン塾+帰国時期の3点を逆算して戦略を立てることが大切。海外子女教育振興財団(joes.or.jp)には、帰国後の編入・受験情報が網羅されているので、早めにアカウント登録して情報収集を始めるのがおすすめです。
日本人保護者に人気のナーサリー(0〜4歳)
サンダーランドには、日本語環境のあるナーサリーや日本人スタッフ常駐の園は残念ながらありません。日本人駐在ファミリーは、上記のOfstedで評価の高い現地ナーサリーに通わせつつ、家庭での日本語維持を頑張る、というスタイルが基本です。
「日本語環境のあるナーサリーに通わせたい」というご希望があれば、ロンドンの日本人ナーサリーへの引っ越しを検討するか、家庭で意識的に日本語インプットを増やす(NHKラジオ・絵本・ビデオ通話で日本の家族と話す)アプローチが現実的。JTECでも、駐在期間と子どもの年齢に応じた具体的なアドバイスを個別にご提供しています。
サンダーランドの最大の強みは、家賃の安さ・海と公園のある自然環境・日産という安定したアンカー・そして補習校が車で通える距離にあること。「日本人だけのコミュニティに閉じ込められない」「現地に深く根を張れる」という意味で、駐在ファミリーが英語と日本語の両方を伸ばせる、稀有な環境だとJTECは見ています。
サンダーランドへの赴任が決まった、もしくは検討中で物件探しや入居手続きで困っているという方は、お気軽にJTECまでご相談ください。日本語でのリロケーション全般、契約から入居立会い、公共料金の名義変更、補習校の情報共有まで、駐在ファミリーが現地に着いてからの不安を一気に減らせるよう支援しています。よくある質問はQ&Aページにもまとめてありますので、合わせてご覧ください。









