山田さん資産があるので、イギリスでの不動産投資も考えているのですが、温暖化や天災のことも考えるとどんなリスクとメリットがありそうですか。
そんな疑問をお持ちのイギリス、ロンドン在住の方は是非最後まで読んでいただければ、参考になると思います。
筆者はイギリス、ロンドン在住16年で、不動産業界に計14年働いている現役のプロの不動産業界人です。
今回はイギリスで不動産を購入する上で、心配になりそうなことについて回答しようと思います。
イギリスで賃貸物件の検索、不動産購入をお考えの際は、JTECPCにご連絡くださいませ。
温暖化で水面が上がってきていますが、ロンドンを含めたテムズ川沿いの物件は将来水没しませんか。
テムズ河口2100計画(TE2100)
ロンドンでは、気候変動による洪水リスクに対応するため、環境庁が「テムズ河口2100計画(TE2100)」を策定しています。 この計画は、21世紀末までの期間を3段階に分け、気候変動の進行状況に応じて段階的な対策を実施するものです。具体的には、既存の防潮施設の強化や新たな防潮堰の建設などが検討されています。
テムズ・バリアの役割
ロンドン東部には、全長520メートルの可動式防潮堤である「テムズ・バリア」が設置されており、高潮から都市を守る役割を果たしています。 しかし、気候変動による海面上昇や洪水リスクの増大に伴い、これらの対策を15年前倒しで実施する必要性が指摘されています。
将来的な洪水リスク
環境庁の最新のモデルによれば、イングランドでは現在、630万戸の住宅が洪水リスクにさらされていますが、2050年までに800万戸、つまり4軒に1軒が洪水リスクに直面する可能性があるとされています。 これは、気候変動による影響が大きな要因とされています。


イギリスでは地震は起こらないのですか。
イギリスでは地震は起こりますが、その規模は比較的小さく、被害が大きくなることは非常に稀です。
イギリスの地震活動の特徴
- 地震の頻度
- イギリスは地殻プレートの境界から離れているため、地震が頻繁に発生する地域ではありません。
- それでも、年間200回程度の地震が観測されており、その多くは小規模で人が感じない程度です。
- 最大規模の地震
- イギリスで記録された最も強い地震は、1931年6月7日に発生したM6.1の地震で、ノース・シー(北海)の沖合が震源でした。
- 陸上での最大地震は、**1884年のエセックス地震(M4.6)**や、**1984年のリバプール地震(M5.4)**が知られています。
- 震源の主な地域
- イギリスで比較的地震が多い地域は、以下のエリアです:
- ウェールズ北部
- イングランド西部(リバプール周辺)
- スコットランドのハイランド地方
- コーンウォール地方
- 地震の原因
- イギリスの地震は、ユーラシアプレート内部のストレスが原因で発生します。プレートのゆっくりとした動きが、地下の断層に力を加え、地震を引き起こします。
地震対策や建築基準
- イギリスの建物は日本ほどの耐震設計が施されていませんが、地震の規模が小さいため、日常生活で特別な心配はあまり必要ありません。
- それでも、歴史的な建造物や老朽化した建物は、まれに小規模な揺れで損傷することがあります。
- イギリスでは地震が発生することはありますが、その規模は日本と比べて非常に小さく、深刻な被害が生じることはほとんどありません。
- 不動産購入時には、地盤の安定性や建物の耐震性を確認するのが安心です。
イギリスの不動産価格は将来今よりも上がりそうですか。
不動産価格の予測
- 全体的な上昇傾向:大手不動産会社のサヴィルズは、2025年から2029年にかけて、イギリス全土の住宅価格が平均23.4%上昇すると予測しています。
- 地域別の予測:特に北部地域での上昇が顕著で、北西部では29.4%の上昇が見込まれています。一方、ロンドンでは17.1%の上昇と予測されています。
市場の現状
- 売り手の競争激化:最新の調査によれば、3月の平均住宅価格は1.1%上昇し£371,870となりましたが、新規売り手の増加により、競争が激化しています。
- 買い手市場への移行:住宅の供給増加により、買い手が有利な市場になるとの予測もあります。
金利の影響
- 住宅ローン金利の低下:イングランド銀行は、年内に政策金利を3.75%まで引き下げると予測されており、これにより住宅ローン金利の低下が期待されています。
- 購入者の購買力向上:金利の低下は、特に初めて住宅を購入する方々の購買力を高め、市場の活性化に寄与すると見られています。
現在、イギリスで水没が毎年来るエリアはどこら辺ですか。
1. イングランド東部
- リンカンシャー州:特にリンカーン市周辺は、河川の氾濫による洪水が頻繁に発生しています。
- ノーフォーク州:湿地帯が多く、高潮や河川の氾濫による洪水リスクが高い地域です。
2. イングランド南東部
- テムズ川流域:ロンドンを含むテムズ川沿いの地域は、冬季の降雨量増加により洪水が発生しやすい傾向があります。
- ケント州:メドウェイ川周辺は、過去に洪水被害が報告されています。
3. イングランド南西部
- サマセット州:サマセット・レベルズと呼ばれる低地帯は、冬季の降雨により広範囲な洪水が発生することがあります。
4. ウェールズ
- コンウィ川流域:北ウェールズのこの地域は、河川の氾濫による洪水リスクが高いとされています。
- タウィ川流域:南ウェールズのスウォンジー周辺で、洪水が発生することがあります。
5. スコットランド
- グラスゴー周辺:クライド川の氾濫により、都市部での洪水が報告されています。
- エディンバラ周辺:ウォーター・オブ・リース川の増水により、洪水リスクが存在します。
洪水リスクの確認方法
イギリス環境庁(Environment Agency)は、洪水リスクを確認できるオンラインマップを提供しています。
イギリスでは、特定の地域で毎年のように洪水が発生しています。不動産の購入や移住を検討される際には、これらの洪水リスクを十分に考慮し、適切な対策を講じることが重要です。
今後のロンドンの地下鉄の延長予定
ロンドン地下鉄では、現在いくつかの延伸計画が検討されていますが、財政的な制約や需要の変化により、進捗が停滞しているプロジェクトも存在します。
主な延伸計画とその状況
- ベーカールー線の延伸:南ロンドンへの延伸が計画されていますが、資金不足により進行が遅れています。
- ドックランズ・ライト・レイルウェイ(DLR)の延伸:東ロンドンの新エリアへの拡大が検討されていますが、こちらも財政的な理由で進捗が見られません。
- ウェスト・ロンドン・オービタル鉄道:西ロンドンの郊外を結ぶ新路線の提案がありますが、資金調達の目処が立っていない状況です。
- クロスレール2:既存のエリザベス線(クロスレール)に続く南北方向の新路線として計画されていますが、数十億ポンド規模の予算が必要とされ、具体的な進展は見られていません。
最近の進展
- エリザベス線の運営契約:2024年11月、東京メトロと住友商事の合弁企業がエリザベス線の運営契約を獲得し、2025年5月から運営を開始する予定です。
- エレファント&キャッスル駅の改修:ノーザン線とベーカールー線が乗り入れるこの駅では、大規模な改修工事が予定されており、2025年に着工し、2027年の完成を目指しています。
ロンドン地下鉄の延伸計画は存在しますが、財政的な制約や需要の変化により、多くのプロジェクトが停滞しています。一方で、既存路線の運営改善や主要駅の改修など、利用者の利便性向上を目指す取り組みは進行中です。
外壁に燃焼性の素材の問題


グレンフェル・タワー火災(2017年6月14日)では、外壁に使用された可燃性の外装材と断熱材が火災拡大の主因とされ、72名が犠牲となりました。
現状と対応策
火災後、イギリス全土で同様の可燃性外装材を使用した約600棟の高層建築物が確認され、政府はこれらの建物の外装材修繕費用をデベロッパーと外装材メーカーが負担するよう求めています。 しかし、2024年9月時点で、約5,500棟の建物が依然として危険な外装材を使用しており、約25,000人の住民が影響を受けています。
サービスチャージへの影響
問題のある外装材を使用した物件を購入した場合、修繕費用がサービスチャージとして所有者に転嫁される可能性があります。その結果、サービスチャージが大幅に増加し、予期せぬ経済的負担となることがあります。
物件購入時の注意点
物件購入を検討する際は、以下の点に注意することが重要です:
- 外装材の確認:物件の外装材が可燃性でないか、適切な防火基準を満たしているかを確認する。
- 修繕計画の有無:外装材の交換や修繕計画が既に立てられているか、またその費用負担の詳細を確認する。
- サービスチャージの履歴:過去のサービスチャージの変動や、今後の予想される増加について情報を収集する。
駐車場がついていない不動産も増えてきていますが、投資目的の場合駐車場を買った方がいいですか
駐車場を購入するメリット
1. 賃貸需要の拡大
- 一部の地域では、駐車場付き物件が人気で、家賃が高く設定できる可能性があります。
- 特に郊外やファミリー向け物件では、駐車場の有無が重要な要素になることが多いです。
2. 物件の価値向上
- 駐車場があることで、物件の再販価値が向上する場合があります。
- 都心部や駐車場が不足しているエリアでは、駐車場が付いていることで競争優位性が高まります。
駐車場を購入するデメリット
1. コストの増加
- 駐車場がある分、購入価格や維持費が増加します。
- 駐車場の管理費や固定資産税が加わるため、収支が悪化する恐れがあります。
2. 需要の地域差
- 都心部や公共交通機関が発達している地域では、駐車場の需要が少ない可能性があります。
- 駐車場があっても使われないと、投資効果が薄れます。
判断のポイント
エリアのニーズ確認
- 郊外や車社会の地域では駐車場が人気(ロンドン中心部で購入する場合は、駐車場はむしろ必要ないですが、ゾーン3ぐらいの郊外だと駐車場はあった方がいいかもしれませんね)
物件のターゲット層
- ファミリー向け物件なら駐車場が重要
- 単身者向けや学生向け物件では駐車場の優先度は低め
イギリスの不動産購入に投資的に未来はあるか
総合的に見ると、イギリスの不動産価格は今後数年間で上昇する傾向が予測されています。ただし、地域差や経済状況、政策変更などの要因によって変動する可能性があるため、最新の市場動向を注視しつつ、慎重な判断が求められます。
また弊社では特に地方の賃貸仲介に力を入れていますが、ロンドン以外の地方の物件も相当値段が上がってきています。
イギリスはGDPでは世界6位でしかありませんが、グローバル化によって使われている言語は英語です。そのため海外の留学生がイギリスで勉強したいと考えるのは普通かもしれません。
JTECPC.CO.UKでは、レディング、ロンドン、ケンブリッジ、オックスフォード、ブライトン、カーディフ、リバプール、マンチェスター、ルートン、エジンバラ、グラスゴー、英国全域の賃貸物件をラインチャットを使って、リモートで日本から契約するサービスを行っております。
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