イギリス賃貸探し|家具付き・家具なしの違いと家賃相場を徹底解説

あやか

主人の会社の家賃の上限が月2000GBPなので、家具なしでもいいので予算におさめたいです。可能でしょうか。

そんな疑問を持つ方に向けて、この記事ではイギリス・ロンドンの賃貸における家具付き・家具なしの相場と実情を、現地不動産のプロがわかりやすく解説します。


目次

筆者について

筆者はロンドン在住17年、不動産業界歴16年。日本から渡英される方の賃貸サポートを日々行っております。

家賃2,000ポンド以内でロンドンに住める?【結論:可能】

ロンドン西部の人気エリア「Ealing」では、家具なしでもあっても月2,000ポンド以内で1〜2ベッドの物件に住むことは可能です。

  • 家具付き 1ベッド:£1,700〜£1,900
  • 家具なし 1ベッド:£1,500〜£1,750
  • 家具付き 2ベッド:£2,000〜£2,300
  • 家具なし 2ベッド:£1,800〜£2,000

家具付きは便利ですが、長期滞在(2年以上)なら家具なしの方が総合的にコストを抑えられます。

しかしながら家具有無の値段の差異は微小でしかない!

例えばロンドンのEaling地区では、家具付き物件は家具なし物件よりも月額で£100〜£200高くなると言われています。

ロンドン、イーリングでの家具付きの割合は、2025年5月rightmove調べでは、60%あります。

ロンドンのイーリング地区は日本の駐在員やご家族に人気のエリアでもありますが、
(家具のいらない)現地の方にも人気なエリアです。

家具の有無は「ターゲット層」によって決まる

テナント層家具付き家具なし
学生
短期滞在の駐在員×
家族帯同の駐在員
現地の長期居住者

現地の人

現地の人は家具を持っています。現在賃貸していますが、将来的に住宅ローンを組んで、一定の期間だけ賃貸したい方たちです。通常、街中の小さなフラットより、郊外の大きな家などが多いです。

フランス人とアメリカ人

私の経験からするとこの二つの民族の方たちは家具を引越しの際にも持ってくる傾向があります。そのため2,3年という短い間賃貸するのにも家具なしの方がいいのです。

例えばセントジョーンズウッドとスイスコッテッジの間にアメリカンスクールがあります。大型の3ベット以上のハウスタイプの賃貸物件は、家具なしの物件ばかりです。

A map showing the location of The American School in London, highlighting nearby streets and landmarks.

イギリスの賃貸の家具って何が含まれる?

家具とは、ソファー、ベッド、ダイニングテーブルとそれに伴う椅子です。

そのためテレビ台、コーヒーテーブル、洋服ダンスなどはあったりなかったりです。

テレビは提供されないのが普通ですが、前のテナントの残置物(ざんちぶつ)として扱われる場合があります。

基本的に大家が提供するもの、冷蔵庫、クッカー、ボイラーなどは大家にメンテナンス義務が発生します。そのためテレビのメンテなどしたくない大家がほとんどです。

白物家電は家具に含まれる?

家具なしでも白物家電はついている場合が多いですが、一定の地域(カーディフ、ラフボローなど)にはついていません。

というのも現地の方でお引越し希望の方が持っているからだと思います。

ただ通常何にもない、冷蔵庫や、洗濯機が仮になくても、クッカー、ボイラーなどはあります。

white-goods

なぜ賃貸物件に家具があるのか?

それは家具を買いたくないテナントがいるからです。つまりあなたです。海外の方、現地の方でも学生で家具を買いたいくない人がある程度いるエリアなのです。(ロンドン、マンチェスター、学生の多いオックスフォードなど)

そのため家具ありで選ばれても、あなたがご家族だった場合、学生用のあまり良い状態ではない家具しかないところもありえます。通常不動産屋のウェブにstudent requiredなど書かれている場合が多いです。

家具の有無はお客(テナント)の違いでしかない。

家具の有無は、値段よりテナントの需要で決まります。そのため家具なしでも安い物件がいいとかそのような選び方はし内容が良いように思えます。家具がもともと欲しいなら、家具付きでも予算を超えない住まいを見つけるべきだと思います。

unfurnished

furnished

家具付きにこだわると学生アパートしかないエリア?

ラフバラーのような大学しかないような街では、家具付きにこだわると学生のシェア用の物件しか見つからないことがあります。

大家が住んでた物件の家具が良い家具(または良すぎる)

賃貸用の家具と大家さんがかつて住んでいたような物件の家具は全然違います。

賃貸用の家具はグレーや、茶色、ベージュなど当たり障りのない色で、家具の質もIKEA程度が多いです。

ただ大家さんが元々住んでいらっしゃって、海外に二三年行かれるので貸したいというような物件の家具は、必要以上に豪華で、たまに奇抜な色のことがあります。(紫のレザーソファーとか、青のソファーとか。赤いカーペットなど)

ペット可物件なら家具なしがベター

ペットを連れてくる方は家具なしをおすすめします。

  • 家具付きでペット可は非常に少ない
  • あっても家具の質が悪く、追加料金やデポジットが高い傾向あり

家具を買いたくない?→レンタル家具という選択肢も

レンタル家具は相当割高といえます。

レンタル家具の相場(ロンドン周辺)

家具セット内容月額レンタル費用(目安)備考
ベッド(ダブル)£40〜£60マットレス込み
ソファ(2〜3人掛け)£50〜£70配送・設置込み
ダイニングセット(テーブル+椅子4脚)£40〜£60組み立て含む
冷蔵庫・洗濯機など家電一式£100前後プランにより異なる
フル家具パッケージ(1LDK相当)£150〜£250短期契約可能な業者あり
  • 契約期間:3ヶ月〜12ヶ月が一般的(期間が長いほど割引あり)
  • サービス例:David Phillips、Roomservice by CORT、Instant Home などが英国で有名なレンタル家具会社です。

家具をレンタルするメリット

  • 引越し初日から快適に暮らせる
  • 不要になれば返却できるので処分の手間なし
  • 仮住まい・短期滞在中の家具としても最適

家具をレンタルするデメリット

特に1〜2年の駐在予定であれば、買った方が安かったという声もあります。ただ退去日に撤去するのが面倒。

JTECPC.CO.UKでは、レディングロンドンケンブリッジオックスフォードブライトンカーディフリバプールマンチェスタールートンエジンバラグラスゴー、英国全域の賃貸物件をラインチャットを使って、リモートで日本から契約するサービスを行っております。

気軽にご連絡頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

西島伸一朗のアバター 西島伸一朗 https://jtecpc.co.uk/

Japan TEC Property and Cleaning Service Ltd.(JTECPC.CO.UK)のディレクター。
2007年にロンドンへ移住。アクトンの日系不動産仲介を皮切りに、ノッティングヒルやフィンチェリー、さらにイーリングといった地域で豊富な賃貸仲介経験を積み、独立。2019年より本業。趣味はバドミントン。#グーナー。

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