山田さん2bedをスコットランドのダンディーで借りようと思っているのですが、家賃が月950GBPです。でも敷金が1150GBPです。イングランだと敷金は家賃の五週間分までと規定があると思うのですが、スコットランドは何か規定がありますか。
スコットランドの賃貸における*敷金(Deposit)については、法律でいくつかのルールが定められていますが、業者によって金額にばらつきがあるのは合法の範囲内であることが多いですが、家賃の二ヶ月間が最大のようです。以下に、スコットランドでの敷金に関する主なルールと実情をまとめます。
スコットランドの敷金ルール(2025年時点)
1. 法的上限
敷金の上限は法律で明確に定められていません。ただし、一般的には1か月から最大で2か月分の家賃が相場とされます。それ以上を要求される場合は、不当とされる可能性があります。
ちなみに大手のスコットランドの会社では家賃+bedroom数(100GBP)となっており、山田さんが2ベット950の家賃で借りようとしているので、2ベット(200)として合計1150GBPと社内の規定によるものです。
2. Tenancy Deposit Schemes(保証制度)への預け入れ義務
家主(または管理会社)は、敷金を受け取ってから30営業日以内に政府認定の「Tenancy Deposit Scheme」に預ける義務があります。
スコットランドには以下の3つの公式スキームがあります:
- SafeDeposits Scotland
- Letting Protection Service Scotland
- MyDeposits Scotland
ちなみにイングランドの個人契約の敷金を預かるスキームは下記の三つです。
- Deposit Protection Service (DPS)
- Tenancy Deposit Scheme (TDS)
- MyDeposits
3. 敷金の返金とトラブル対応
契約終了時に、借主が損傷などを与えていない限り、全額返金が原則です。返金をめぐる争いがある場合、上記スキームを通じて無料の紛争解決サービス(ADR)が利用できます。
4. 禁止されている追加料金
スコットランドでは、2012年以降、敷金以外のほとんどの「入居時費用(鍵代、書類手数料など)」の請求は禁止されています。
なぜスコットランドの敷金は金額にばらつきがあるのか?
エリアや物件の状態によって家主がリスクを考慮して金額を決めているようです。例えば、家具付きの高級物件では2か月分を要求するケースがあります。一部の業者は「家賃保証」の意味合いで高めに設定していることもあります。
ペット可物件では敷金が高くなる傾向があります(ただし追加「ペットデポジット」は明示されず、敷金の中に含まれることが一般的)。
テナントが注意すべきポイント
- デポジット額の明示と書面化:
- 必ずTenancy Agreement(賃貸契約書)に敷金の金額が明記されているか確認しましょう。
- スキーム登録の通知書をもらう:
- 家主または業者から、どのスキームに預けたかの通知をもらいましょう。これには、スキーム名、連絡先、預入日などが含まれます。
- 入居時の状態を記録する:
- 返金トラブルを防ぐために、写真付きのInventory Report(入居時チェックリスト)を残すのが重要です。
スコットランド 敷金 まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 敷金の相場 | 家賃1〜2ヶ月分(法律上限なし) |
| 登録義務 | 政府認定のスキームへ30日以内に預け入れ |
| 返金ルール | 原則全額返金、紛争時はADR利用可 |
| 業者の違い | 家主の判断・物件内容により変動あり |
JTECPC.CO.UKでは、レディング、ロンドン、ケンブリッジ、オックスフォード、ブライトン、カーディフ、リバプール、マンチェスター、ルートン、エジンバラ、グラスゴー、英国全域の賃貸物件をラインチャットを使って、リモートで日本から契約するサービスを行っております。
気軽にご連絡頂ければ幸いです。








